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2009.12.29 Tuesday

仕事納めの日に

 昨日は夜になってブログをチェックしたら…驚きのアクセス数が…改めてVOWのすごさに感動しております。きっとそれぞれに色々な想いが詰まっているでしょうに、勝手感想ですみません。沢山のアクセスに心から感謝です!


今日は仕事納め…スタッフみんながアトリエ中をピカピカに磨いてくれました。
私は日常でも、忙しくなって、あちこちが雑然としてくると、ピタリと仕事の手が止まってしまうの。
毎日のようにサンプルが届くアトリエは、ほんの少しでも気を抜くとあっという間に荷物の山になってしまいます。

そうなると何故か呼吸が浅くなってしまう私…(笑)
風の道を確保すること。…そうすると心も晴れます。

毎年仕事納めの日には、みんなでおそばを食べます。今日は友人の造り酒屋から毎年頂く酒粕で、甘酒も作りました。この酒粕で作る甘酒は、本当に美味しいです。

ほとんど下戸と言ってもいい…飲めない私や母も、この甘酒にはいつも目から♥です(笑)
もちろん、牧野酒造の看板商品の「大盃…おおさかずき」は、何度も金賞を受賞しているとても美味しいお酒です。
ご興味のある方は是非一度、味わってみて下さい。

今年のおせち料理…作るのは、きんぴらときんとんと、おなます、数の子くらいかな…。鶏ガラのお雑煮とおとそ。我が家のお正月は、できるだけ簡素にスタートします。

毎年なんとなく友だちが集まって来るので、いきなり宴会になっちゃう。
今は年中無休のお店も多いので助かるけど、お肉やお刺身、お野菜などの食材は、買い置きしておきます。
そんな主婦モードに少しずつ戻りつつ…。

こんな静かな年の暮れは久しぶりです。それは心が鎮まっていると言う意味。
締め切りもクリアーしたし、もう来年のスケジュールは確実に埋まりはじめてるけれど
なんだかようやく「このままでいいんだ」と言う気持ちになっています。

それはね。現状維持と言うことではなく、もっと自由にものを作り続ければいいんだ…っていうこと。
もっと作らなきゃ!…というわけでもなく、自然に生まれて来るものにブレーキをかけないってこと(笑)

もうじき臨月のスタッフもいるけど、彼女にも「大丈夫。生まれるときに生むのよ」
…なんて、同時に自分にもいい聞かせながら、つぶやいていました。

明日からお正月休みと言う会社はきっと多いことでしょう。
また、みんながお休みの時こそ仕事が忙しいと言う方も含めて
…ちょっと早いですが、「良いお年を!」と叫んでしまいます。
帰省ラッシュは、私は余り縁がありませんが、車の運転にはくれぐれもお気をつけて…。
2009.12.24 Thursday

ターキーとボルサリーノ

 
2009年 クリスマス&忘年会&バースデー。
すご〜く楽しいアットホームなパーティーでした。
何もかもおいしすぎて…食べ過ぎに注意って感じかな。
昨日はワインを少し飲んだけど、何故か全く酔わなくて…ちょっと自信を持ってしまいました。

お酒はほとんど飲めなかったけど、最近は薄めのジントニックとか、ワインくらいなら…少しだけ飲めるようになりましたが…食前酒効果で、食べ物がおいしくなるのよね。ノンストップで食べてしまいました(笑)

昔からの私の友人…ターキーを焼かせたらたぶん右に出る人はいません。

大きなターキーを二羽。
おなかの中には栗とお米が詰まっていて
クランベリーのジャムと一緒に頂きました。
真ん中には山盛りのクレソン。

写真だけで失礼しますが、世界中の人に食べさせてあげたい!って思うほど絶妙な焼き加減でした。

今年のバースデーケーキです。
毎年、いつも私のデザインのモティーフでオリジナルのケーキを作って
届けて下さる会社があるのです。
このケーキを作って下さっているパティシエさんは、とてもすごい人らしい。
全てのバランスが完璧なケーキ…こういうのって別腹だよね〜。まだちょっと後を引いています(笑)


大きなかごにぎっしりのイチゴも届きました!ものすごくフレッシュで甘いの。
みんなで夢中になって頂きました!

同時に与論島から、サーターアンダギーとよもぎのおもち。
沖縄のお祝いの時のパイ。

他にもちょっと口に出すのは、はばかられるほどの、嬉しいプレゼントも届きました。
実は先日友人の娘に久しぶりに会ったの。ものすごくきれいに成長して、なおかつお化粧がすご〜くうまい!
「ねえねえ。どうしてそんなに可愛い目元になるの?マスカラとかって…どうしても私巧くできないんだ〜〜」
そしたらね。友人の娘からマスカラセットが届きました!!!超ハッピー!!な私(笑)
5日間、ぶっ通しで毎日が誕生日…。いいんだろうか…。

これまた30年以上の長い付き合いのシェフの友人のセレクトメニューも絶品だったよ。
…何もかもが最高の夜でした。

そこで私は最後のスピーチで、こんな話をしました。

30年前にこの仕事をはじめて、ショップもあるので、15年間は全くクリスマスもお正月も、普段もまったく休みなしの生活。
バブルがはじけたり、大変なことも色々経験したけど
…そして、最近の10年は、あり得ないほどの楽しい年の暮れを迎えています。

人生は、いいことばかりでもないし
大変なことばかりでもない…それを私の人生で証明しているような気もします(笑)
だから、今がとても大変な人も…またいつか違う展開がやってくる。
どうせなら、全部楽しんで過ごしましょう…ざっと、そんな挨拶をしました。

明日のことは、わからないから素敵なんだ…。特に今が最低って思っているなら、とても簡単だよ。後は浮かぶしかないんだから。

仕事柄、私は良く倒産の憂き目を見る人にも出会います。こんな不景気の年の暮れ…。大変な人もきっと多いでしょう。今年も数件…そんな話を聞きました。
けれど不思議なくらい…そういう人から電話を頂くと、みんな元気な声で話すの。
「きっと再生する!今はまだ過渡期だから…」
ずっとしゃべり続けている人の言葉をいきなりさえぎって、私はこう言います。

「今、船のマストは折れているの。カジも壊れていると思う。そして、そのせいで海に投げ出された方たちもきっと沢山いるはず。そこがわかっていないと、どんなに新しい場所を目指しても、決して希望の場所にはたどり着けない!」…と。
 何故かそういうときに思い出す映画は、二十歳の頃に観た「ボルサリーノ」
アラン・ドロンが主演で、そんなに期待していた訳でもなかったのに人生のこといっぱい詰まっていたな…。

私はいつも自分の船がどんな状態なのか…なるべく客観的に見るよう努力しています。
マストが折れてしまったこともあったし、窓ガラスが割れていることもありました。
一番厄介なのはカジが壊れること…。その船はどんどん違う方向に流されてしまいます。
もちろん私の船も、カジが壊れたこともあったけど…それがわかれば話は早い。
直せばいいのです。

私の船は今東南に、その進路を向けて、2010年へと出航するところ。
来年がどういう年になるかはわからないけど…目指している港に向かい、帆を揚げようとしています。

2009.12.08 Tuesday

クッキーとダイエットコーヒー


ドラッグストアで、カルニチン入りのダイエットコーヒーを買いました。
これが…なかなかさわやかな味で美味しいの。
…でもね。何故かそれを飲むと必ずクッキーが食べたくなる(笑)
それも、チョコレートがべったりと付いているクッキー…どっちが勝つと思う?…と聞くと
みんな「クッキー!」と答える…複雑です(笑)

栄養は必要だし、かといって太りたくもないし…複雑です(笑)

仕事柄どうしても運動不足。表に出ることがほとんどないし。
集中するとひたすらこもる。…こもる。

友だちが鍋ダイエットと言うのをやっていました。効果は…???だけど理にかなっていると思った。お野菜が沢山食べられるのがいいし。身体が温まるのがなによりです。
栄養のバランスもいいし。

そうそう、余りにも身体の冷えが気になっていたので、漢方薬を処方してもらったのが、なかなかいい感じです。
身体の芯に感じていた凍った湖のようなものが、なくなってきました。でも飲み続けることが肝心と釘を刺されています。
増々寒さが厳しくなってきますね。皆様も冷えと食べ過ぎには、くれぐれもご注意ください。…かなり自戒的な発言です(笑)

今日の絵は丁度去年の今頃、ライブ用に描いたものの続きです。
昔はあちこちの家の玄関に…大きなフランス人形が飾られていました。ものすごく派手な衣装を着て、ガラスケースとかに入れられていました。
今はもう全く見かけることはありません。

いつか食糧難…と言われる時代が来たら、ダイエットコーヒーもなくなるのかな…。
そういうこと考えると…今はとてつもなく幸せな時代だと痛感します。
2009.12.01 Tuesday

映画観たり、本読んだり、テレビドラマも…

集中して映画観たり、本読んだり…こういうときは心が栄養を求めているんだって思います。
けれど、育児だったり、家事や仕事…なかなか時間が取れなかった時代も過ごして…
ようやく今、食事するように映画を観て、飲み物を飲むように本を開きます。
そんな時間は私の心を少しずつ元気にしてくれます。
 
テレビドラマでは2度ほど観た「JIN」DVDになったら通して観たい…久々に毎週観たいと思えるドラマがあるのが嬉しい。…カボ企画でお茶の時間にそんな話をしたら、全員観ていました。

本当の言葉…心まで届く言葉…それをこのドラマは持っている…と思いました。あれこれと待ったなしの仕事を持っているので、私は連ドラには向かない生活。…でもこれは続けて観たいと思ったな。
たまたま休日に友だちから電話。彼女のお姉さんもJINにはまっていると言う。
「久々だね…」「うん…あれはいいね!」と彼女も。
もうひとつ気になっているのは「坂の上の雲」私はだいぶ昔に原作は読んでいるけど、予告編を見て…面白そう…と思った。今日気づいたけど、「JIN」と放映時間がかぶってるんだ…。坂の上の雲は、ドラマもだけどもう一度本も読み返したい。かなり長いのでちょっと腰が引けていますが(笑)

正岡子規と言えば…いつも思い出す句

鶏頭の十四五本もありぬべし…中学の教科書に載ってたのかも…この句。

私は鶏頭を見ると毎回この句を思い出し、同時に頭の中が暖色系の色に染まる。
情景がくっきりとイメージできて、空の色、雲の色まで、瞬時に絵の具で描くように浮かんで来る。

俳句と言えば、もうひとり…。これはドラマとは離れるけど大好きな俳人。

「入れものが無い両手で受ける」「つめたい風の耳二つかたくついてる」
…尾崎放哉。
 
…この句を思い出したとき、ずいぶん長いこと心が栄養失調だったことに気づきました(笑)
活字中毒だったころの私…沢山の言葉に励まされて、ようやく次の日のことが考えられる…
そんな日々でした。
今日の絵は、先日の続き…カレンダー用に描いたものです。
まだまだ沢山あるので、徐々にご紹介したいと思います。
同じ絵はもう2度と描けません…この頃はカレンダー制作のために、2ヶ月という長い時間を年間スケジュールのなかに組み込んでいました。
またいつか、そんな時間も取れたらいいな…。

心に栄養が行き渡ってくると、だんだん欲が深くなります(笑)
欲は欲でも…特に「創作欲」に火がつきます。決して「食欲」ではありません。
念のため…書き添えました(笑)


 
2009.11.28 Saturday

ナポカレ

 
 今日は外食…久しぶりに学生時代から馴染みのある中野駅周辺の店に潜り込み、鴨とせりのお鍋を食べた…期待以上の美味しさにチョー満足。たぶんカツオと昆布だしの汁だと思うな…薄口醤油、塩とお酒…そこに鴨の薄切りをたっぷり入れて、ネギ、豆腐、しめじ、山ほどのせり。具はシンプルなほどいい。さっぱりしているけれど、満足感のある、粋な鍋でした。

一箸口をつけたとき…不景気とは無縁のように見える店のにぎわいに納得。おいしいものには無条件に人は集まるもの…。
 
いわしの刺身、わかさぎの唐揚げ…。長なすの焼いたもの…など、日本人に生まれて良かった!…と実感できるメニュー。お鍋の最後にはゆでたうどんに、水菜とネギを入れて…〆。

会話も弾み、私は薄めのジントニックを飲んで…ちょっとご機嫌です。今日も実りのある一日でした。

みんなそうだろうけど…私は「まっすぐに歩く人」が好き。…理想に向かって、まっすぐに…そういう人と一緒のとき、私は本当に元気を取り戻す。…とても単純な性格。…そこが取り柄とも言う(笑)
「また先を読んでいますね(笑)」…少し前まで、良く昔の話をした。…でも今日は違う。ようやく私、かなり現実的に目の前の道が見えはじめている。

時代を読むのが私の仕事…良い時期こそ手綱はしめるけど…ここまで混沌としてきたら、逆に新しいことに挑戦する絶好の機会だと思う。
 
けれど、その少し前には、私の周囲には真逆の風が吹いていた。

私は「高をくくる人」が嫌いだ。高をくくる…とは、まあこんなものかと侮ること。自分の胸先ひとつで、人の気持ちをみくびる…とか…独特の持論を展開して、簡単に済ませようとすること。
…それをやっている本人は結構気づいていない。それどころか、簡単に済ませることで、自分は巧く立ち回っているつもりなのだ。
実はそういうこと、みんなすぐに察してしまう。みんなにわかられてしまっているのに…それに気づけないのは不幸だと思う。…ぎりぎりまで黙っていたけど、私はいきなり不意打ちのように「雷」を落とした。
本気で怒るときの私…妙に冷静だったりする(笑)

昼間は豪雨でも、夜はすっかり晴れているお天気のように、今日の私の心象風景は目まぐるしく変わった。


今日のタイトル…ずいぶん前に書いた短編の「ナポリタンとカレーライス」をもじったもの。
…去年の暮れのライブで朗読用に書き直し、そのときのかなり意識的にシンプルに描いた挿絵を載せてみました。
スタッフの間では、そのテイクはいつの間にか「ナポカレ」と呼ばれています(笑)

「ナポカレ」の中で私は、ある人のたった一言で恋に落ち、その恋がまた、たった一言で終わってしまう…どこにでもありそうな青春の日の断片を描こうとしました。

「言葉」の持つ大きな役割…言葉の使い方ひとつで、人は励まされて元気にもなり…
打ちのめされて立ち上がれないこともあります。


できるなら私は、いつも励ましたり元気が出る言葉を使いたいと思うけど…。
孤立しているのに、それに気づけない人…なんだか増えているみたいです。

2009.11.27 Friday

贈る言葉

 
 もっと話したいこと沢山あったはずなのに…伝えられることは本当に少ない。
25年…一緒に仕事をしてきた方と…送別会をしました。関西で、染色や縫製の手配をして下さる会社の方。10年ほど前…そろそろ引退…とおっしゃったとき…駄目!まだ駄目!と強引に引き止めてしまいました。
 聞けば昭和六年生まれ…とおっしゃる。全然そうは見えない…。
 かなり忙しい、タイトなスケジュール、流通も含めて…その方がいて下されば安心できた。

 私の色も形も、忠実に、しかも私よりもずっとうるさく、現場で再現して下さった。彼の情熱が伝染して、素晴らしい職人さんたちが集まった。一緒に作った仕事で、大ヒットになったものは数えきれない。
 送別会の会場に、散々迷って…ここしかない…と決めたのは、大好きな「フォーシーズンズ・椿山荘」
 家具、調度…いつも必ず迎えてくれる大きな花束。…どれも毎回うっとりするものに囲まれる。ゆっくりしたいから、泊まりがけでおいで下さい…とお願いして、お部屋も手配させて頂いた。いつも帰りの新幹線を気にして…とんぼ返りの忙しい打ち合わせばかりだった。
 それだけでなく、彼の帰りを待つ「犬」と「猫」…。

 そんな話を交えて、ゆっくりと食事をした。
 猫はある日駐車場の車の下にいて、危ないからと警察にも届けて飼い主を捜したけれど、結局誰も名乗り出る人はいなかった…と言う。品種はアビシニアン。賢く、人にも忠実。
 飼い主がみつからない…と警察から連絡が入り、様子を見に行ったら、彼の膝に飛び乗って来たと言う。
 元々犬を飼っていたので、その犬と猫が喧嘩をしなければと、家に連れて帰った。
 「でもね。俣野さん…動物と言うのは、利巧なものです。ちゃんと敬意を持って接するんです…その犬が先輩だってこと、ちゃんとわかっているんです。その後犬が病気になり、弱っていたら、絶対枕元には立たない。ものすごく静かにそうっと近づくけど、痛々しいほど気遣っていました…」

 私にも2匹の犬がいた。立て続けに逝ってしまってから、まだ心の中には大きな空白のような気持ちを抱えている。

 「…ただね…俣野さん…愛犬が死んでしばらくたって、ボランティアの人から連絡が入り、どうしても飼い主の見つからない犬がいる…なんとかして頂けないか…と言うお話だったので家で引き取ることにしたんです…それがいけない。
 猫はしばらくは、とても我慢強く接していましたよ。それはそれは我慢強く…。でもその犬は、私にしっぽを振ると、猫の顔をバシバシ叩いちゃう(笑)…そしてある日、堪忍袋の緒が切れたんです…それはそれはものすごく激しい喧嘩でした…。誰も手出しができないほどの」
「えっ!!…今はどうしていらっしゃるの?」
「日曜大工で、猫と犬のテリトリーを完全に分けました…だから、我が家は今大変なことになっているんです(笑)」敏捷さや高い所も大好きなアビシニアン…の行動を制御するのは
本当に大変なことだと思う。
 それにしてもなかなか奥の深いエピソード。人との関係にも重なるような…。

 仕事の合間に彼のそんなちょっとした話。今までも沢山聞いて来た。…けれど元来が仕事熱心な方なので、断片的な話を私の中でつなげてきた。息子さんの話…お嬢さんの話。
 …そして彼よりも一足先に旅立たれた奥様の話…。

 激動の時代…世の中も、そしてひとつの人生のあり方としても…大先輩。
「一筋縄じゃなかったね〜」「確かに…」
 私が子供を産んだときのことも話題にのぼった…息子は来年二十歳になる。
 少ない会話でも、その中には詰まったものがある。産後、仕事と育児の両立は本当に大変だった。…3日でいいから仕事のことも育児のことも忘れたいな…ある日私はそんな愚痴をこぼした。彼は一言「そうでしょうね〜無理もない」
 何よりも嬉しかったのは、新しいデザインを渡すと、すぐに電話を頂いて、必ずほめてくれた。
 当たり前のことのようだけど、そういう現場は実はほとんどない。
 
 神戸生まれの神戸育ち…さりげないが隅々まで気を配ったお洒落の巧い人。出で立ちは芥子色のセーターにオリーブグリーンのジャケット…「今日も素敵!」と…私。
 阪神大震災の第一報が届いたとき、私は真っ先に彼の家を心配した。案の定家は大破したけれど、確かそのときも犬が彼を起こした直後だったと聞いている。
 怪我人は出なかったのが不幸中の幸いだったけれど、私なりに考えた、日常品を色々送らせて頂いた。それをまだ毎日使って下さっていると言う。

 食事の後…ぐるりと椿山荘の広いお庭を散歩した。翌日は長年担当だったスタッフと
まだ子育てに忙しい、昔のスタッフたちが、お見送りに集まると言う。
 みんなみんな彼から、色々なことを教えてもらったね。

 仕事をやめたら何をするか…散々考えたらしい。そして…料理をしたい…と(笑)
「そう…もっと人生を楽しまなきゃね。ずっと忙しい思いをさせてばかり…本当にありがとう…お疲れさま!」
 別れ際握手したけど…本当はハグだったな…(笑)…と今頃後悔している私。

「でもね。必ず神戸も行くから…東京にも時々来て!」
 新しいアトリエにはキッチンも作る。一緒に料理なんか作るのもきっと楽しいね!
「enjoy life more」…小さなペン画には、そんな一言を添えました。
「人生はまだこれから…仕事ばかりじゃなく、もっと一緒に遊ぶ時間を作って下さい」

 何か記念の絵を…と思って描きはじめたら、こんな途方に暮れたような猫になってしまいました。

 「正直な気持ちだけど…これじゃ見るたびに
心配させちゃうよね…」

 それから何枚描いたことか…。

 絵の具だったり、紙を変えたり…。

 この猫は、私のストックブックのなかに入れた。
 
 道はふたつあった。

 ひとつは
 素晴らしい出会いに心から感謝して…。
 また会おうね!と言うこと。

 ひとつは、別れを哀しむこと。


 私はそのふたつの道を両方絵でたどり…もちろん前者を選択しました…。

 
 
 

2009.11.25 Wednesday

君がいないと…こんなに寂しい


 
 

この2日ほど…ブログの記事投稿ができませんでした。

このところ毎日の習慣になっていたので、Macに向かう時は、もうほとんど書くことが決まってるのが…行き場を失って…ちょっと焦った(笑)

結局パソコンでもなく、ネット環境でもなかったみたい。サーバーの問題だったのかな…。

まるで、子供が熱を出して徹夜で看病して…ようやく快方の兆しが見えて…ぐったりと寝て起きたら、子供はもう元気に遊んでる…みたいな状況(笑)

何はともあれ、一件落着です。
でも…君がいないと…こんなに寂しい…なんて…(笑)

…ふとサンタクロースのことを思い出しました。クリスマスって子供の頃…やっぱりとても楽しみなイベントでした。

時代は変わり、浮かれたり景気が悪くなったりを繰り返しているけど、子供たちの夢…みたいなもの…ちゃんと守ってあげられているんだろうか…?

今日の絵はずいぶん前に描いたサンタクロース。確か1990年のカレンダーだったかな…。前回のブログのサンタは2008年に描いたもの…
今描いたら、どんなサンタを描くんだろう…。
















↑これは子供の頃に観たサーカス。今のように派手な舞台ではなかった。

画材はアクリル。
あのころの私には精一杯だった絵です。
 
タイトルは
「WHEN I WAS A CHILD」
…子供の世界がまだ、確かにそこにあった…と思います。

2009.11.24 Tuesday

出会い月 別れ月

 仕事をきっかけにして友人になることがあります。けれど仕事では「あ、うん」の呼吸でもプライベートでは全くリンクしない人もいます。
 退職や転職で、お互いに全然別の人生を歩いていても、ひょんなことでまた再会することもあります。

 たった一瞬でわかりあえる人、どんなに同じ時間を共有してもわかりあえない人、人生のなかでは、本当に様々な人間模様が目の前に広がり、どれとして同じ出会いも、同じような別れもありません。

 私は最近、再会のシーンがとても増えています。こういうことにもバイオリズムのようなものあるのかしら?

 朝起きて夜眠る(私は昼夜逆転だけど)…という規則正しいリズムのように、出会い月や別れ月のようなものの統計を取ったものが占いなのかなあ…。
 結構長く生きていても、まだまだわからないことばかり…。

 実は先週は2度再会を果たし、ワクワクする出会いもあり、途中でぷつりと切れた仕事もありで、忙しかった…。

 今週はまた、2度送別会があり、新しい仕事のミーティングも色々。
 めまぐるしいほどの展開だけれど、今週の送別会は、ひとりは出産のため、もうひとりは仕事の現場を離れるだけなので、また時が来れば必ず再会する人たちとの区切りの宴。
 別れの悲しみではなく、いつか再会する日を楽しみに待つ門出と言っても良いかもしれません。
 
 もうじき11月も終わり…師走の声を聞くと、時計は一気に速度をあげて、カウントダウンに向かいます。

 今年はまだ一度もクリスマスのイルミネーションは見ていないけれど、戦後2度目の「デフレ宣言」は、きついですね…。
ものの価値観が大きく変わって行くのだと、少し気持ちを引き締めています。



 クローズの時代からオープンの時代。情報は容赦なく諸々を暴いて、あたかも正しさをアピールしているように見えて、実は大切なことを振り落としてしまうかもしれません。
 かといって、クローズのまま…それも信頼関係が崩れてしまったクローズは、最もたちが悪いもの。…これは取り立てて、政治的なことを匂わせているわけではありません。
 むしろ人と人との間に起こっているもの。…そしてそれはいつもたいてい、社会の構造と酷似しています。

 社会と同じように、人間関係の基本の所の何かが大きく変わろうとしているのは、どうやら間違いがなさそうです。叶うなら、元来た道をたどるような…大切なものを取り戻そうとするようなポジティブな方向の変化になったらいいな…。
 もっと心が豊かになれる道を探ってみたい。
 きっと、方法はあるはず…何かきっと…。

 今日は勤労感謝の日(正確にはもう、昨日かな?)
…もっと確かな意味が知りたくて、さっき調べてみたけれど…国民が勤労を尊び、生産を祝い、互いに感謝し合う日だそうです。



 まずはこのブログを読んで下さっている方に心から感謝を…そして、ものつくりの現場にいられる幸せと、いつも支えて下さっている全ての方に心から感謝を…。

 今日の絵は去年の暮れの原宿でのライブ映像用に描いた絵を載せてみました。映像になると光や3Dをかぶせたりするので、また雰囲気が違って見えます。
本当はもっともっとあるけど、迷いつつセレクトしました。

 タイトルは…
「それぞれのクリスマス」

 今年も後1ヶ月余り…。

 今日は用事でちょこっと新宿に行きましたが…
 思ったほど活気はありませんでした。

 みんなの気持ちで、きっといい方向に変わることを祈っています。



 
 
2009.11.20 Friday

対処療法と…漢方薬のお話

 この季節になるといつも「冷え」に悩んできました。ついうっかりと仕事に熱中していて、気がつくと身体が芯から冷えている…。最初にトコトン冷やしてしまったのは、冬場ではなく夏のクーラーでした。もう、4、5年も前のこと。

 ずっと同じ肩に直撃していたのを、気づかずに一目散(笑)朝方異変に気づいたの。肩が動かない…姿勢がまっすぐにならない…。それ以来私は、体質が変わったみたいです。夏でもなるべく温かいものを食べるように心がけて、特にショウガは毎日のように食卓にのぼらせていますが。

 それでもこの季節…身体の芯の芯みたいな場所に、氷を抱えているような「冷え」を感じていました。ふと思い立って、色々と調べはじめたら…ふむふむなるほど…。
 笑っちゃうほど私の症状と同じ人…いるんだ。

 …で、はじめて漢方の先生に全ての症状を話して、漢方薬を処方して頂きました。…飲みはじめてまだ数日。効くといいなあ…。
「ともかく気長に飲み続けて下さい。漢方薬は即効性はないけれど根本的なところを改善します」
 お薬には、対処療法と呼ばれる…寒いのを温めるとか、痛みを一時的に改善するものもあるけど、漢方薬は基本的な考え方が違うようです。かなり楽しみ…。

 メンテナンス必要だね!特に女性は、何度か体質が変わる時期があるみたいです。しばらく続けてみようと思います。
 
 そうそう、最近Macの処理速度が極端に遅くなっています。何が原因なんだろう。光に変えても何の変化もない。工事を請け負って下さった方に連絡して相談しました。
 でもねえ。根本的な原因は解明されません。まだまだパソコンも対処療法の域なんだ??

 今日の写真はブラン・フーの店内。我が家の庭に鈴なりに成っていたキンカンを飾った写真です。おかげさまで繁盛しているみたいですよ。新作のゴルゴンゾーラのピザ…ちょっとはまっています。
 
 
 
2009.11.19 Thursday

夢のためにできること

 夢の叶え方には色々あると思います。私は…若い頃の私の夢…いつの間にか叶えて来た幸せ者だと思います。けれど、私の夢は…私が叶えて来た訳ではありません。
 私の夢を叶えて下さる方たちと出会って来た…という言い方が正しいです。

 私は今また新しい夢に向かって、ジタバタしています(笑)…そんなときは、私はただ、作りたいものに向かって、ひたすら走るマラソンランナーのようになっているだけ。そんな私の夢を叶えて下さる方に…また出会いました。奇跡とはこういうことだな…って時々思います。
 夢は決してひとりでは叶えられません。そこには沢山の人たちの「想い」が集まるのです。そのボルテージが、徐々に夢を叶える力になるのです。
 機が熟すまで私は、夢のためにできることをコツコツと積み上げて行くだけ。…すると、いつの間にか…知らず知らずに夢が叶っているのです。

 ずいぶん前の話になるけど…私は「夢は君に何もできない」…というアルバムを作りました。はじめての曲先だったので、歌詞も私のいっぱいいっぱい(笑)
 このタイトルは逆説で、もちろん「夢のためにできることは沢山ある」…と言う意味です。
 今の時代の歌とか、コンセプトの作り方に準じれば「逆説」ではわかりづらいと言われると思うけど…(笑)

その中のひとつに「茶色の箱」という歌がありました。
 「あきらめだけ詰まっている箱…それは茶色 古いリンゴの種
 土に撒かれ 芽を出さないもの……」そんな書き出しの歌。
 素晴らしいシンガーに歌ってもらいました。その人のアルバムが出来たという。残念ながらこの歌は入っていませんが…。元々ジャズがメインの方です。ご興味のある方は。下記のサイトに…視聴もできます。私のおすすめのアルバムです。
   http://ohtajiro.com/

 「夢」という…実は形も色もあるものは、よく「現実」と対比されます。夢は決して手の届かない場所にあるものではなく…たいていの場合…「現実」のほうが高い壁を作ってしまうものかもしれません。もし「夢」が叶わないと思った時は…一度「現実」から遠ざかり、原点に立ち戻るのがいいかも。…そんなことを思いました。
 私の夢の原点は「茶色の箱」の歌のなかにあります。いつか皆様にお届けしたい…と思います。
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