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2019.08.07 Wednesday

Atsuko Matanoの世界 私のテキスタイル人形、制作中 

 

 まだ独身で、仕事を始める前のこと。

狭いアパートぐらしの私の部屋は

いつもおもちゃ箱をひっくり返したような

足の踏み場がないようなメチャクチャな部屋でした。

 

そこへまた、入れ代わり立ち代わり友人たちがやってくるので

それはもう…大変なことに(^_^;)

 

木綿の端切れ、絵の具、粘土、ラシャ紙、ペンキ

紙の見本帳、毛糸、スケッチブック。

コレクションのランダムな食器とか、沢山の本や雑誌etc.

 

そして今、私のアトリエは、あの頃のように素材の山になっています(@_@;)

でもね。あの頃と違うのは、端切れの山はすべて私のオリジナルってこと。

 

 

あの頃の私…まさか自分のデザインしたものがプリントになったり、織物になるなんて

思ってもいませんでした。

 

 

はじめてプリントになったのは、布帛のハンカチ。

そのハンカチがきっかけになって、私はワコールさんで子供のパジャマを作るようになりました。

 

昨年からロケーションは変わったけれど、その仕事は今も続いています。

更に20年ほど前から、婦人のパジャマや部屋着にも広がっていて

描き下ろしたテキスタイルはすでに数千点。

 

 

最近ようやく自分の仕事をまとめ始めたら、あまりの量に我ながら驚いています。

 

ふしぎだね。なぜかそんなタイミングで友人からメールが来て

数十年も前に一緒に作ったネズミのぬいぐるみの写真が送られてきました。

 

そう!そのとき、スイッチがカチッと入りました😁

せっかくのオリジナルの生地たちで、人形を作ってみようって!!!!

 

上の赤い水玉はエプロン用に作った生地。

下のシングルジャカードのタイトルは「Memeいちご」

この端切れはとても貴重〜💕少し大柄かなって思ったけど

人形のボディに着せてみたら意外にしっくり馴染みました♪

細部はあとから…が私流。

 

 

取り急ぎ思いつくまま、急ピッチであれこれと制作しています。

酷暑の夏、暑気払いには没頭できることを探すのが一番。

でも次々新しい「作りたい」が生まれるので、

来週からのお盆休みも制作タイムにするつもりです。

 

それにしても今年の酷暑はこたえますね〜。

末筆となりましたが、皆様に心から暑中お見舞い申し上げます。

 

2019.07.09 Tuesday

懐かしいもの新しいもの

 

 7月になり、すでに七夕も過ぎてしまいました。

今年も丸半年が過ぎたなんて嘘のよう…

週末の東京は一日中雨降りでしたが、なんだか懐かしいような…

久しぶりに子供の頃の梅雨空を見たような気がしました。

 

私はようやく締切が一段落して、少しホッとした休日を過ごし

パワーアップしたところ。

 

実はこのところ別件がきっかけになり

今までの自分の仕事と向き合う時間が増えています。

 

すると、SNS経由で、長年のファンの方から

昔作ったものを大事にお使いいただいている素敵な写真が届いたりして

ハッとしたりしています。

 

 

無我夢中でものつくりに明け暮れた日々だけど

だからこそ、どれもが深い思い出と直結していて

日記を読み返しているような気分。

 

皆様に支えていただいたからこそ、今があり

そして長い年月に渡って変わらず手元に置いていただいていることが

デザイナー冥利に尽きると思っています。

 

「何かができるとは思わない。

でも私にもきっとできることがあるはず」

 

いつもものつくりに向き合いながら、そんなことを

自分自身に言い聞かせてきました。

 

美大出身でもなく、絵もすべて自己流。

ものつくりは子供の頃から大好きだったけれど

決して最初から上手にできたはずもなくて

一つのものを作るのに10も20も描きました。

 

 

 黄色のトートの写真も同時に送ってくださいました。

とてもとても懐かしいです。

1996年作。23年前のアナログ時代のものです…

水貼りしたケント紙にガッシュで描いた原稿もどこかに残っているはずです。

ちょっと探してみたくなりました。

 

ものつくり歴38年、長い年月ですが

基本は何も変わっていません。

今もアトリエにこもってひたすら集中して

ひとつひとつを丁寧に仕上げています。

 

振り返ってみると懐かしいものから発想して

更に新しいものにたどり着くこともあると知りました。

 

そして出来上がったタオルがこれ。

まだアナログの時代にタオル用に描き下ろした手描きの柄で

私のタオルデザインの原点にあるものです。

すでに20年以上が過ぎているけど、このたびギフトタオルとして、復刻いたしました。

 

 

今年の秋からの発売になりますが、お揃いのギフト箱もかわいいですよ〜💖

どうぞ沢山の皆様のお目に止まりますように〜ニャオ♪

 

今年から、タオルのライセンシーが変わりました。
三社統合になったばかりの株式会社西川さんより発売になります。
寝具もかわいいです♪
もちろんこの他の新作のタオルも、自信作が揃いました♪
是非店頭で御覧ください。

 

2019.05.25 Saturday

爛漫

 

母と公園の散歩。

どこもかしこも「爛漫」

 

 

母は今月93歳になりました。

私は母の孤高の人生を想う。

それもまた「爛漫」だと思うけれど…。

 

老いていく母を直視してしまう私の悪い癖。

 

「渦中にいると見えなくなるよね」

そう言って慰めてくれる人は

100を過ぎた祖母や義母をすでに見事に見送って

母と一緒に歌など歌ってくれている。

 

 

「お母さん、人生は考えていたよりもずっと手強いよ」

母の背中を見ながら、独り言を飲み込んで

いつの間にか答えを求めていない自分に気づく。

 

それが母に伝わるのだろうか。

 

母からあの、爛漫な笑顔がめっきり減って

この頃は、老いて失っていくものを

ひたすら数えあげるようになった。

 

それを聞いている私からも、爛漫な笑顔が

いつの間にか消えている。

 

 

 

以前は悪い方へ考えるより、良い方に向かっていると考える方が

楽だと思っていたけど、そうじゃなかったよ。

 

そればかりだと、一気に押し寄せてくる波を

押し返せないよ。

 

そうだね。どうあがいても実は

本当のことだけが最後まで残るの。

それが良いことでも悪いことでも。

 

よく考えてみれば

母の答えは、もう聞かなくても私の中にそっくりそのまま

元気に居座っている。

 

 

「もう迷っていないから」

 

無言の会話が続く中

母が真顔で私をまっすぐに見ている。

 

 

 

2019.05.15 Wednesday

Atsuko Matano Gallery 自由が丘店の閉店のお知らせ

 

昨日まで何事もないように見えていた庭の隅に

灯りをともしたような白い顔がぼーっと浮かんできて
小さな白い薔薇が蕾を開き始めました。

 

大型のGWが過ぎ、通年よりも遅れ気味だった花たちが

先週末から一斉に開花しています。
1年で一番ワクワクする季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

 

実は今日は、すでに丸4ヶ月が過ぎてしまいましたが
「自由が丘」のAtsuko Matano Galleryの閉店について
お知らせしようと思っています。

 

すでに(株)タオル美術館、(株)一広、及び小原株式会社との契約は、2017年の12月に終了して おりましたが
2018年の12月まで、1年間の販売継続を許可しておりました。
それも、昨年2018年の12月を持って、完全に販売期間も終了となり
タオル美術館の直営であった自由が丘の「Atsuko Matano Gallery」は昨年の12月を持って閉店となりました。

長い間沢山の方にご来店をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

 

大きな流れを根本から変えるに至った経緯は
いつか皆様にもお聞きいただきたいと思っていますが

このGWにも沢山のお問い合わせを頂いており

まずは自由が丘店のことを 改めてきちんとお知らせ申し上げなければと思った次第です。

 

 

 

 

 

この仕事を始めてから38年。
ただただ愚直にものつくりと向き合ってきた人生。
けれどソフトは、良質なハードと出会ったときに、ようやくその真価を発揮します。

 

 

そしてこの1年余り、私はタオルづくりの拠点をすべて変更して
Made in Japanを中心にした
素晴らしい現場に恵まれて仕事をしております。      
ごく一部に海外生産品も含まれますが徹底的な品質管理を軸として
吸湿性、肌触り、素材等の全てにおいて大満足な仕上がりです。
引き続き、百貨店さん、専門店さん等でお取り扱いいただいておりますので
どこかで出会ったら、ぜひともお手にとってご覧頂けると嬉しいです♪
どうぞよろしくお願いいたします。
 

 

写真は先日渋谷のヒカリエで開催された西川株式会社の展示会です。

ポップなもの、シックなもの、カジュアルもエレガンスも大好きな
欲張りな私のブース♪
寝具とお揃いのタオルや、個性的なギフトにも新たにチャレンジしました。
皆様の暮らしに幸せの色をプラスできたら嬉しいです。
今年の秋物ですが、毛布やカヴァーリングも自信作がいっぱい。
タオルも、繊細に大胆に、私の思い描いたクオリティで仕上がっております。

 

 

 

なお、広尾にあるAtsuko Matano Gallery  https://la-merise.co.jp/?mode=f4

 

東高円寺の「ぱんどらの箱」は通常通りの営業をしております。https://la-merise.co.jp/?mode=f3

 

ご遠方の方には、オンラインショップも益々充実してきているので
ぜひチェックしてみてください。
新商品を取り揃えて、皆様を心よりお待ち申し上げております。
追伸;タオル美術館のショップの方たちへ。
長い間、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
直接お礼を申し上げたいので、このブログあてにメアドとコメントを入れてください。
どこかのタイミングで
ぜひとも感謝の会を開いて、お茶をご一緒できればと願っています♪
2019.01.01 Tuesday

2019元旦 夢をつなぐ幸せなタオルのこと

 

あけましておめでとうございます。

 

急に寒くなりましたが快晴に恵まれた穏やかな元旦です。

けれど乾燥が半端ではないので、みなさまが

体調を崩していないか心配しています。

おかげさまで私は元気です♪


 

 

新しいタオルがクロゼットに積んである…

それを見るたびに幸せな気持ちになる。

…そんなタオルを作りたいという想いを込めて

ずいぶん長い間

一枚一枚愛しんで、ひたむきに作って参りました。

 

そんな私を支えてくださっている皆様に

ただただ心より御礼を申し上げます。

 

 

今日の写真は今月から続々と発売される新作のタオルです。

 

昨年は半期ほど新作発表が滞りまして

沢山の方たちからお問い合わせを頂いておりましたが

ようやく準備が整いました。

 

 

実は契約終了に伴い、タオル美術館、小原株式会社でのタオル及び雑貨の販売は

昨年2018年12月をもって終了させていただきました。

 

そして今後は西川産業株式会社様から、寝具やインテリア用品にタオルを含んだ新たな展開が始まります。

今までとは違うロケーションになりますが、随時ら・むりーずのサイトやインスタグラムでも情報をアップしていきますので

よろしくお願いいたします。

 

 

 

なおタオルハンカチは、川辺株式会社様と生産背景を変更して

新たなものつくりを発信していきます。

 

もちろん全てというわけにはいかないのだけれど

基本的に私は日本でのものつくりをもっともっと活性化したいと考えています。

微力ですが、今の私が向かおうとしている答えはそこにあると思ったりするのです。

サンプルが出来上がってくるたびに、日本のクオリティの素晴らしさに驚かされます。

 

 


振り返ると昨年は原点に戻り、ひたすら制作と向き合っていた日々でした。


ものつくりはソフトとハードのバランスがとても大事です。
けれど新たなドアを開けてチャレンジしてみれば、まだまだ学ぶことばかり。

でもそれが何より楽しかったりもするのです。

 

 

本当に旧年中は沢山の方たちにご心配もいただき
いっぱい支えていただきました。


私は今後共、ずっと同じ椅子に座り、同じ歌を聞いている暮らしを選んでいます。

何かができるとは思わないけど、まだあきらめずに
心が探している場所へとまっすぐに歩いていきます。
こんな私ですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

そうそう、本日ここでご紹介したタオルはほんの一部ですよ。
↓様々な情報を発信しています。時々チェックしていただけると幸甚に存じます。

http://atsukomatano.jp

末筆ですが皆様のご多幸を祈念しつつ。
2019年元旦  Atsuko Matano

 

 

2018.12.20 Thursday

星を抱く月 2018年の私の誕生日に

 

少し遡るけど
2018.12.7

 

出かける前に大急ぎで紙飛行機を折った。

 

だけど会場で誰かが飛ばした美しい放物線を描く紙飛行機を見たとき
「ああそうか…」と思う。

 

 

なんでもそう…。簡単にできるものなんてなにひとつないということ。

 

 

 

それは一音一音に行き届いた息遣いを感じる

とても贅沢なライブだった。

 

以前このブログでもご紹介した
角松敏生さんのサンプラザの公演。

 

「月のように星のように」のオープニングから

会場は一気にステージと一体化していく。

 

角松さんは、この広い会場の空気を
すべて思うがままに操ることができる魔法使いだった。

 

 

 

 

「星を抱く月」
私はこのタイトルで何度か物語を書いている。

 

でもまだ何かが多すぎたり、少なすぎたりしていて
そのままになっていたけど
角松さんの透明感のある歌声を聴きながら
ふとその物語の続きが浮かんだような気がした。

 

このイラストはライブが終わり、帰宅してすぐに
描いたもの。

 

手前味噌だけれど、心が満ちているときに描いた絵は
いつでも私自身を慰めてくれる。
めったに表には出さないけれど、私には一瞬でその日に戻れるの。

 

さて、今日は私の誕生日。
久しぶりにブログを開き、アップはしていないのだけどメモ書きのように
残してある日記のようなもののタイトルだけを拾って
この1年を振り返っています。

 

実はこの1年は、私の人生の中でも三本指に入れられるほどの

激動の年でした。

 

でもね。紙飛行機は初心者でうまく折れなかったけれど
心はまっすぐ飛ばす訓練は積んできたつもり。

 

それにしても音楽の力は本当に素晴らしい。
もう立ち直れないと思うとき、私はいつも音楽に助けられています。

 

わ〜〜FBにはすでに沢山のお祝いメーッセージを頂いています。
心から感謝を!
生まれてきてよかった!!!
あなたに出会えてよかった!!
💕ありがとうございます(ぺこり)
2018.05.24 Thursday

日々のこと


先週、義理の兄の訃報が届き
続いて数日前にも夫の従兄弟の思いがけない訃報が届きました。
 

ふたりとも、共有した時間がいっぱい流れている
とても近しい方たちの立て続けの訃報。
心はなかなかついていけません。
 

昨夜もお通夜に駆けつけました。
 

まさかの早すぎるお別れでしたが
ずっとご無沙汰ばかりだった方たちと再会し
悲しみの中にも温かいものが流れる時間を過ごしました。
それは生前の故人の命の輝きがもたらすものだと
しみじみと思いました。
 

悲しみはこれから増幅し
寂しさは募るでしょう。

けれどそれぞれの心のなかで生き続けて
これからも日々
たくさんのメッセージを伝えてもらえると信じています。

 

 

もう28年前のことです。

出産をして間もないころ、私は親友を失いました。

 

 

まだ若かった私にその現実は受け入れ難く
数年の間は、事あるごとに心のなかに住む彼女に問い続けました。

 

すると不思議なくらい心が落ち着いたのです。

 

人の生命とは肉体が滅んでもそれぞれの心のなかで光続けるもの。
昨夜の御導師様のお言葉が心に沁みました。

 

 

私は様々な日々のことを糧として
新しいノートを増やそうとしています。

 

それは私が出会い
私の心に語りかけてくださった方たちの言葉でもあると思うのです。

 

 

ブログというツールに何が出来るのか…
そう思う日々もありました。

 

けれど肩に力を入れずに、日々のことを綴ることで
誰もがいつか対峙しなければならない
人生の難問へのヒントになればと思ったりしています。

 

2018.04.29 Sunday

Breath From The Season 2018 Toshiki Kadomatsu

 

なんてラグジュアリーな ワクワクのアルバムなんでしょう〜♪

特に4曲目のRAIN MANは私の心に飛び込んできて

暴れ廻って帰ろうとしない。

 

歴史とか地理が苦手な私だけど

このサウンドが最高に良き時代と言われる方向に向かっているのは 間違いがない。

でもね。 それは過去さえも巻き込んで
まさにこれから来る時代だという予感もする。

 

流行はくりかえすというけれど 人生と同じ、それは螺旋。
上から見ると同じ場所をぐるぐる廻っているように見えるけれど

横から見ると、確実に重い時間が経過していて

どっしりとした厚みがある。

 

情報が少なかった時代は 誰もが同じ方向を見ていた気がするし

情報量が増えれば増えるほど選択肢も増えて

コミュニティの数も、その価値観も細分化されていくけれど

時として、それを大きく束ねることができるコアなものが生まれる。

このアルバムはそんな使命を持っているのではないかしら?

聴き始めた瞬間から、そんなワクワク感が止まらないの。

 


世の中のことにはほとんど方向音痴なので

角松敏生さんを知ったのは実はかなり奥手の私。
けれど魅了されると一気にその世界観のなかに迷い込み

トコトン同じ場所を行ったり来たりするのが私流。
それでも彼のオリジナルを捉えたと思った途端にうっちゃられて

何度も苦笑いもしている。(すごくいい意味で)

 

それにしても、この年齢不詳の透明感のある歌声はサックスと合いすぎるし
ジャケ買いをしてしまいそうな、魅惑的な写真を観ていたら

頭のなかですでにデッサンをしている私がいる。

実は数年前に初めてお会いしたときに驚いたのだけれど

彼は私の大学の後輩で学部も学科も全て同じだったのです。

もちろん私のほうがだいぶ先輩だけれど…(^_^;)

 

時は1970年代、私はジャズ喫茶に入り浸り、アルバイトもしていて

ジャズ喫茶の宣伝用に描いたポスターが何故か、たった一晩で全部盗まれたことがきっかけで

本気で絵を描くようになったのです。

 

今にして思えば、当時の音楽が成熟していたと感じているのは

きっと私だけではないでしょう。
そしてこのアルバムから伝わってくるものは、まさに成熟した音楽。

 

「ただひとりただひとり
誰も愛さずに
ここでみんなを愛しているよ
ずっと」

 

このフレーズからは
トップアーティストのトップアーティストとしての所以が読み取れます。

 

2018.04.21 Saturday

私のタオルアート

 

一面に咲くレンゲ畑
吹き渡る風
自分の背丈よりも高い麦

 

子供の頃に見た風景は
深い記憶の中で何度も再現されて
微動だにしない一枚の絵になる。

 

それが私の原点。

 

いつもはめっきり商業的な現場に立ち続けている私は
ときどきこっそりとそこを抜け出して
ただぼんやりと記憶の中の風景を見ている。

 

 

便宜的にタオルアートと書いたけれど、実は私の中には、アートという定義がない。

強いていうならば、アート=表現というのが一番近いような気がする。

 

私のタオルを使った表現は、身近なものに対する敬意でもある。
いつでも当たり前に近くにいて、黙って支えてくれるものたち。
私はそういうものに、常に気づいていたいと願っている。

 

忘れがちな気持ちを思い出すことで
人は無限に優しいものにもなれる気がするから。

 

 

もうじき、私が生んだ子どもたちが戻ってくる。
20年間、離れ離れだったものたちもいる。

 

「おかえりなさい」と私は言い
「お疲れ様」と声をかけるだろう。

 

 

同時に「さようなら」を言わなくてはならない人たちがいる。

 

私は決して忘れてはいけないことの中に
実は「さようなら」があるのだと思っている。

 

「さようなら」があるから、人は救われたり
泣き止んだりすることができるのだと思うから。

 

 

タオル美術館の記事では、びっくりするほどのアクセスをいただきました。

ありがとうございます。

世界初のタオル美術館のために不眠不休で作った作品は

どれも思い出深いものばかり。

 

タオルという素材をメインにした作品をご覧になったことがない方のために

手元の資料から少しご覧いただければと思い、本日アップいたしました。

 

いよいよ展示終了まで1週間を切りましたが

その後私の手元には、350点余の作品が東京に戻ってきます。

 

きっといつか、もっとたくさんの皆様にご覧いただけますように…。

そして今までご来場いただいたくさんの皆様に心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。
2018.04.05 Thursday

告知●Atsuko Matanoのタオル美術館の展示を終了いたします

 

すでに20年前のことになります。一広タオルの社長から

製造工程を見学できる施設を作りたいという相談を受けました。

それが始まり。

当初のネーミングは「タオルの里Asakura」

 

分厚い図面を首っ引きで読み解き、想像力を全開にしてひらめいたのは

長い長い廊下の図面を見た時のことでした。

確か全長250米もあって、そこを歩いて

150坪の美術館に入っていくコースができていました。

けれどその廊下の幅は9メートル。

 

ここを全部美術館の展示室にできないかしら?

そしてネーミングはもっとわかりやすくて、

インパクトもある、世界初の「タオル美術館」がいい!

様々なアイデアで私の頭の中はいっぱいになりました。

 

 

糸の壁、糸の橋

陰陽をイメージした床

蛇腹の壁など。

次々と浮かぶイメージの中に、

タオルの織機を使って織りあげ

それに様々な加工を施す作品を作ろうと思ったとき

ようやく全容が見え始めました。

 

そのアイデアのすべてを設計家に伝えて

細部の色や素材を決めて、同時進行で200点ほどの展示作品を仕上げました。

完成した美術館を見たときの感動は忘れられません。

 

準備期間の1年半の間、私は1度もベッドで眠らず

ソファーで仮眠をするだけだったことを

懐かしく思い出しています。

 

 

その後何度かリニューアルを繰り返しましたが

実はタオル美術館で常設になっていた私のブースを

この度、すべて引き上げる運びとなりましたことを

ご報告いたします。

 

展示の最終日は4月28日です。

近隣の方たちには

是非ともこの機会に、足をお運びいただければと存じます。

長い間、沢山の方たちにご覧いただきまして

ただただ心より感謝を申し上げます。

 

諸事情により

ギリギリのご報告になりましたことを心よりお詫び申し上げます。

 

 

俣野温子

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