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2018.04.29 Sunday

Breath From The Season 2018 Toshiki Kadomatsu

 

なんてラグジュアリーな ワクワクのアルバムなんでしょう〜♪

特に4曲目のRAIN MANは私の心に飛び込んできて

暴れ廻って帰ろうとしない。

 

歴史とか地理が苦手な私だけど

このサウンドが最高に良き時代と言われる方向に向かっているのは 間違いがない。

でもね。 それは過去さえも巻き込んで
まさにこれから来る時代だという予感もする。

 

流行はくりかえすというけれど 人生と同じ、それは螺旋。
上から見ると同じ場所をぐるぐる廻っているように見えるけれど

横から見ると、確実に重い時間が経過していて

どっしりとした厚みがある。

 

情報が少なかった時代は 誰もが同じ方向を見ていた気がするし

情報量が増えれば増えるほど選択肢も増えて

コミュニティの数も、その価値観も細分化されていくけれど

時として、それを大きく束ねることができるコアなものが生まれる。

このアルバムはそんな使命を持っているのではないかしら?

聴き始めた瞬間から、そんなワクワク感が止まらないの。

 


世の中のことにはほとんど方向音痴なので

角松敏生さんを知ったのは実はかなり奥手の私。
けれど魅了されると一気にその世界観のなかに迷い込み

トコトン同じ場所を行ったり来たりするのが私流。
それでも彼のオリジナルを捉えたと思った途端にうっちゃられて

何度も苦笑いもしている。(すごくいい意味で)

 

それにしても、この年齢不詳の透明感のある歌声はサックスと合いすぎるし
ジャケ買いをしてしまいそうな、魅惑的な写真を観ていたら

頭のなかですでにデッサンをしている私がいる。

実は数年前に初めてお会いしたときに驚いたのだけれど

彼は私の大学の後輩で学部も学科も全て同じだったのです。

もちろん私のほうがだいぶ先輩だけれど…(^_^;)

 

時は1970年代、私はジャズ喫茶に入り浸り、アルバイトもしていて

ジャズ喫茶の宣伝用に描いたポスターが何故か、たった一晩で全部盗まれたことがきっかけで

本気で絵を描くようになったのです。

 

今にして思えば、当時の音楽が成熟していたと感じているのは

きっと私だけではないでしょう。
そしてこのアルバムから伝わってくるものは、まさに成熟した音楽。

 

「ただひとりただひとり
誰も愛さずに
ここでみんなを愛しているよ
ずっと」

 

このフレーズからは
トップアーティストのトップアーティストとしての所以が読み取れます。

 

2018.04.21 Saturday

私のタオルアート

 

一面に咲くレンゲ畑
吹き渡る風
自分の背丈よりも高い麦

 

子供の頃に見た風景は
深い記憶の中で何度も再現されて
微動だにしない一枚の絵になる。

 

それが私の原点。

 

いつもはめっきり商業的な現場に立ち続けている私は
ときどきこっそりとそこを抜け出して
ただぼんやりと記憶の中の風景を見ている。

 

 

便宜的にタオルアートと書いたけれど、実は私の中には、アートという定義がない。

強いていうならば、アート=表現というのが一番近いような気がする。

 

私のタオルを使った表現は、身近なものに対する敬意でもある。
いつでも当たり前に近くにいて、黙って支えてくれるものたち。
私はそういうものに、常に気づいていたいと願っている。

 

忘れがちな気持ちを思い出すことで
人は無限に優しいものにもなれる気がするから。

 

 

もうじき、私が生んだ子どもたちが戻ってくる。
20年間、離れ離れだったものたちもいる。

 

「おかえりなさい」と私は言い
「お疲れ様」と声をかけるだろう。

 

 

同時に「さようなら」を言わなくてはならない人たちがいる。

 

私は決して忘れてはいけないことの中に
実は「さようなら」があるのだと思っている。

 

「さようなら」があるから、人は救われたり
泣き止んだりすることができるのだと思うから。

 

 

タオル美術館の記事では、びっくりするほどのアクセスをいただきました。

ありがとうございます。

世界初のタオル美術館のために不眠不休で作った作品は

どれも思い出深いものばかり。

 

タオルという素材をメインにした作品をご覧になったことがない方のために

手元の資料から少しご覧いただければと思い、本日アップいたしました。

 

いよいよ展示終了まで1週間を切りましたが

その後私の手元には、350点余の作品が東京に戻ってきます。

 

きっといつか、もっとたくさんの皆様にご覧いただけますように…。

そして今までご来場いただいたくさんの皆様に心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。
2018.04.05 Thursday

告知●Atsuko Matanoのタオル美術館の展示を終了いたします

 

すでに20年前のことになります。一広タオルの社長から

製造工程を見学できる施設を作りたいという相談を受けました。

それが始まり。

当初のネーミングは「タオルの里Asakura」

 

分厚い図面を首っ引きで読み解き、想像力を全開にしてひらめいたのは

長い長い廊下の図面を見た時のことでした。

確か全長250米もあって、そこを歩いて

150坪の美術館に入っていくコースができていました。

けれどその廊下の幅は9メートル。

 

ここを全部美術館の展示室にできないかしら?

そしてネーミングはもっとわかりやすくて、

インパクトもある、世界初の「タオル美術館」がいい!

様々なアイデアで私の頭の中はいっぱいになりました。

 

 

糸の壁、糸の橋

陰陽をイメージした床

蛇腹の壁など。

次々と浮かぶイメージの中に、

タオルの織機を使って織りあげ

それに様々な加工を施す作品を作ろうと思ったとき

ようやく全容が見え始めました。

 

そのアイデアのすべてを設計家に伝えて

細部の色や素材を決めて、同時進行で200点ほどの展示作品を仕上げました。

完成した美術館を見たときの感動は忘れられません。

 

準備期間の1年半の間、私は1度もベッドで眠らず

ソファーで仮眠をするだけだったことを

懐かしく思い出しています。

 

 

その後何度かリニューアルを繰り返しましたが

実はタオル美術館で常設になっていた私のブースを

この度、すべて引き上げる運びとなりましたことを

ご報告いたします。

 

展示の最終日は4月28日です。

近隣の方たちには

是非ともこの機会に、足をお運びいただければと存じます。

長い間、沢山の方たちにご覧いただきまして

ただただ心より感謝を申し上げます。

 

諸事情により

ギリギリのご報告になりましたことを心よりお詫び申し上げます。

 

 

俣野温子

2018.04.02 Monday

まさかの時の流れに想う

 

 

1992年に確か銀座の伊東屋で20000本の限定発売の万年筆。
モンブラン ヘミングウエイ、エディション付きを買いました。


ずっと引き出しの中にあったけど
時を経て、な、なんとお宝になっていました!

オークションでは買ったときの2倍〜4倍になっているの。

びっくりです!

 

 

 

確か当時はデザインの仕事を初めて10年ほど過ぎていた頃。
もしも許されるなら、いつか言葉の仕事がしたいと思っていました。

きっといつかこのペンで、原稿用紙を言葉で埋める…そんな想いで
清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買った万年筆。

 

 

けれどその後、本を書き始めた時にはすでに
パソコンを使うようになっていました。

 

まさか、ここまで文字を書かなくなるなんて
あの頃はまだ思わなかったけど…。

 

けれど時はただ過ぎていくだけ。
何かを変えているのは私たち。
これは進化でしょうか…。
それとも退化でしょうか…。

 

最近のパソコンの日本語もかなりめちゃくちゃなのですが(^_^;)
なんだかパソコンも私も、学習能力が落ちているような気がします(@_@;)
ちょっと心配です…(ーー;)
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