スパイスとデザート
完全休養3日目
窓
9.11と3.11のミステリー。
私は散歩が好きです
萩原朔太郎 竹
blindを観る
明日からギフトショーです
返信
で、…本編にて、書かせていただくことにしました。
ちょっと重い話なので、昨日公園で撮影した「さるすべり」の花の写真…載せてみました。
けせらせらさん…コメントありがとうございます。
ドイツの報道…私も薄々感じながらも、かなり参りました。
やっぱり…と思うのが本当に辛かったです。
そしてずっと考えています。
何度も書いたけれど、福島原発の事故は人類が体験する最悪の事態。
そして、今後、日本だけではなく世界中のどこにでも起こりうる、最も危険な事態だと思います。
私は最初にこのニュースと向き合った時、
余りにも強い危機感を持ったので、周囲の失笑をかいました。
そのときの大半の意見は、メルトダウンは決して起こらない…というものでしたが
実際は、メルトダウンだけでなくメルトスルーも。
…けれどそういう事態に対して、ずっと隠ぺいされていたせいか、日本人の反応は緩やかです。
メディアも政府も支援、復興…の感動的な物語を作ることにすり替えているような気がしてなりません。
けれど、ことはもっと深刻です。
原発周辺…長く住み続けていたら、必ず健康被害が続出してしまうでしょう…。
…そう思っても、それを口に出すことさえも、ためらう私もいました。
無責任に言い放つわけにもいかないと考えていました。
じゃあどうすればいい?…その答えは余りにも現実的ではないと一笑されそうだし。
理想はすべての数値を調べて、危険な場所からの退避です。
それを国が決めたら、…国が逼迫します。
その後の生活はどこが補償してくれるのか…。
その答えがないから、政府もことを小さく小さくするしかないのです。
その背景を考慮してもなお、政府のやり方を容認する訳にはいきませんが
その事実を知った上で、結局今、すべてが「個人判断」に託されている現実を
受け止めるしかないのでしょう。
それぞれに事情はあるでしょう。
考え方も様々だし、元は降ってわいたような災難。
そのために、自分たちが何故??という憤りや疑問もあるでしょう。
被災地の方のことを思うと、私も強いやりきれなさと無力感に襲われます。
放射能の怖さは、すぐには目に見えないことです。
健康被害が続出して、はじめてそのことの重大さに目を向けてまた、大騒ぎが起こるでしょう。
そしてまた、それを何とか平和的に解決すべく、様々な隠ぺいが行われるでしょう。
チェルノブイリの事故後も同じことが起こっています。
けれど今、時代は変わっています。
どんなに隠ぺいしても、どこかで必ず本当のことが表面化して行く時代だと私は思います。
このビデオも何度も削除され、またどこかでアップされています。
私は、このビデオを鵜呑みにするのではなく、このビデオが伝えるものについて
真剣に考えて、個人で結論を持つこと。…それこそが重要だと思います。
人間がコントロールできないものを人間が作り、それがひとたび暴走したら
策はないことに気づき、その後どう行動するか…。
原発というエネルギーを選択した先進国…それでも心ある国はすぐに
エネルギーを見直す方向に政策を転換しています…。
その最中、日本政府は、政権争いに向かっていました。
きっと「個人」になれば全く違う意見をそれぞれに持っておられるはずですが、
「政府」という組織のなかでは、それがどんなに素晴らしい意見だとしても、
周囲への影響を恐れて、曖昧なものに転換されてしまうのです。
スーパーヒーローはこの世の中には存在しません。
もしもいたとしても、その実力を発揮できる環境はありません。
結局「個人」として何を考えるか、何をするべきか…その答えをそれぞれに持たないと…。
この事故が起こった直後に、私はすでに関東からの脱出を考えました。
これ以上爆発が起こったら、ここも安全ではないと思ったのです。
スタッフたちの移動先も同時に考えました。
結婚直前の人もいるし、もちろん家族を持っている人もいます。
それぞれに事情は異なるけれど、私なりに最善のことを考えたかったのです。
そのとき私はただ守りたいとだけ思っていました。
幸いにも、それは現実になりませんでしたが
政府は変わりません…歴史がそれを証明しています。
そして隠ぺいも、露呈しながら、また新たな隠ぺいを生むでしょう。
けせらせらさん…答えになっているでしょうか…。
色々な報道や情報を見るたびに、私ならどうするかといつも考えます。
私は決断するでしょう。そのとき考えられる最良の道に向かって。
その判断材料のひとつとして、世界がどう観ているか…も重要なことだと思います。
何ができるか…どう行動するか…
私も散々考えました。
募金や支援物資…考えられることは私なりに実行しても、無力感は募るばかりです。
特に原発の収束までの道のりは…まだまだです。
この事実がわかったとき、やはり新たなエネルギーに変えるべきだと
素直に思います。例えそこに、どんな理由を持ち込まれたとしても。
活断層の動きが気になります…不安感も強くなる報道も続々。
冷静に本来の自分のパワーを発揮して
自分自身を立て直さなくては…それが当面の課題でした。
3月11日以降…私はずいぶん長いことショック状態から抜け出すことができなかったし。
けれど私は思い出しています。
唯一の被爆国日本…焼け野原から立ち上がった日本。
その日本が選択する道を、世界中が観ています。
驚異的な戦後の復興を果たした日本人たちは、ただ黙々と働きました。
今、私たちにできることは、やはり働くことかもしれません。
家族の健康を守ることや、家事や育児も…ふくめて
…すると、日々の暮らしのなかで、被災地で失われてしまったものが
どれほどの大きさなのか…にハッと気づいたりします。
けれど私は今…何も探していません。
ただひとつだけ…そうやって日々を過ごしていると、私にも出来そうなことに
出会います。
誰かがやって来て、一緒にこんな支援をやらないか…と声がかかります。
私がお役に立てるなら…。
ただひたすら働くのみ…今はただ、そんなことを思っています。
日本政府に対して、今国民にできること…というご質問…
これが難しかった〜〜(笑)
でもね。ちゃんと見てるってことかも…。