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2011.03.31 Thursday

非核三原則


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000048-sph-soci

上記の二つの記事を並べてみました。
先日、東電はフランスに、政府はアメリカに支援を要請。
…そうして、もうひとつ。
全部見解が違います。


フランスは100キロに汚染が広がったとしても驚かないと発表し
アメリカは32キロの外は安全とし
ついさっき最新の記事ではIAEAが
40キロに位置する飯館村に避難勧告出すように日本政府に促したという。

情報の開示がどの程度なのか、予測はつきません。
けれど、政府がアメリカに開示したデーターと
東電がフランスに開示したものと…全く違うものなのでは?
そんな疑問がわき上がります。

東電と政府…同じデーターを持っているのか…。
東電は、データーを3日隠ぺいしていた事実もある。

気になるのはアメリカの「日本政府から要請があれば…」の一言。
ロボットのことでも、対応策も、他国は日本からの要請がなければ動けない。
そうなんだよね〜〜当たり前のことだけど…
ここまで引っ張って、結局前に進めないのだから
ギブアップして、他国の専門家の判断に従うのもありだと思います。

日本の原発の技術は世界一だと自負している日本。
けれど危機管理は最低だという評価も…。その二つのものは全然別のものなのだと
今回はつくづく学びました。
素晴らしい車を作っても、免許を持っていない人が運転しちゃうみたいなことが
今起こっていると思うと…。

1986年に起きたチェルノブイリの原発事故。
そもそも質は全く違う事故だという報道は、最初から流れていました。
今の時点でも、パニックに陥るような壊滅的な状況は
避けられているという見方に、私は希望をつなげています。
よほどのことがこの先起こらない限り、これ以上被害は拡大しないという
希望的観測を指示します。


けれど、この事故が本当に収束する日は、もしかしたら
半永久的に来ないかもしれません。
原発の制御は、それほどの難しさを抱えています。
使用済み核燃料を制御できる場所に移動して
この教訓から、今度こそ安全管理を徹底させてもなお
課題はゼロにはなりません。

チェルノブイリも、今なお数千人の人が従事して、まだ危険は去っていないと
指摘されているし…。

この「負の遺産」はこの先、子供たちや孫や…すべての人間が
常に恐怖にさらされる元凶だと思います。
それを、私たちは許容して、甘受してきました。

もちろん、現在見直しが世界中で起こっています。
今の福島原発の行方は世界中に波紋を投げ掛けています。

私は非核三原則を思い出しています。
「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」

原子力燃料は兵器ではないけれど、結局同じものです。
核燃料は核廃棄物となり、地球環境を破壊します。
そんな単純な問題ではないという反論があるのは承知の上で
単純な問題にしてしまうのはどうでしょう。

街は暗くなりました。
お店も、照明は絞られています。
これからの夏…クーラーも気になるけれど
クーラーを使えば使うほど室外機からの熱気で街は暑くなります。
国が徹底的に緑化を推進して、ビルの上にはみんな庭をつくるのは
どうでしょう。


私は数年前に高崎市で緑化フェアーのための絵を描きました。
一番上の絵は「野バラの精の散歩道」
下の絵は「緑の街が私を育てた」と言うタイトルの連作です。

希望を込めて、今日はその絵をアップしてみました。
緑が無性に恋しい気分です。

2011.03.30 Wednesday

私が一番気になったニュース

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000309-yom-int

このニュースはささやかに流れた。
けれど私は釘付けになりました。
「何故??」
「何故???」

やはり…という想いもあった。

今までもロボットの活用は取りざたされていた。
ロボットがいてくれたら…そう思っていた人は多かったと思うし
この提案は事故後、すぐにもあったと思う。

人が近づけない場所でも、ロボットなら…
普通は期待が膨らむ。
けれど東電はこれを断った。

何故だろう…。
どんなことでも今は試してみる時期なのに…
私にはどうしても納得いかない。

本当に問題を解決する気はあるの?
これで東電の隠蔽体質がはっきりしたと思うのは
私だけではないはず。



政府は何をしているのだろう。
この東電からの報告を鵜呑みにしているだけ??


この東電の決定に際して…
抗議はできないものなのだろうか…。

私は抗議する!!
せっかく応援が来ても、決定権が東電の内部にあるうちは
抜本的な解決が遅れるだけだと思う。
絶対に、外部の冷静な人が指揮を取るべき!
私は断固抗議する!!

「人体に影響ない」「風評を信じるな」
政府はそういい続けている。

けれど、少なくともこの27日に撮影された
2枚の写真から伝わるものは大きい。

水素爆発が起こったとき
「外側が壊れただけ」と発表した。
3号機から煙が出た時も
「同じことは起こらない」と発表した直後
その爆発は起こった。

…そう…それはある意味正しかった。
もっと深刻な爆発だったと思う。

再度書いてしまいたい。
今の日本に指導者はいない。
海外に要請しても、決定をするのは日本なのだ。


このタイミングでの寝ぼけた発言もついでに…。
私は世界に対して…とても恥ずかしい。

2011.03.29 Tuesday

見えるもの見えないもの

相手が見せたくないと思うものが見えてしまう。
見たくなくても…。

人はとても簡単に判られてしまう。
何か変だという気持ちは、最初から感じていた。
そんな気持ちがずっと、尾を引いている。
それが私の不安をあおっている。

そこには裏側にあるものを判って欲しいという気持ちが
揺れている。
それが毎日起こる余震よりも強く
聞いている人の気持ちもぐらぐらにする。


「真実」は「事実」とは違う。

プルトニウムが発見された。
人体には影響がないレベルだと言う。

けれどプルトニウムが発見されたということは
炉心溶融が間違いなく起こっていて
それが外にも漏れているということ。
事態はよりいっそうの緊張の度合いを深めている。

それはすでに「想定内」のできごと。専門家はかなり前から
警鐘を鳴らしていた。

想定外という言葉は、想定できるとしてもしたくなかった…という
意味に聞こえる。
そこにもどうしようもない作為を感じる。

政府はようやく重い口を開いた。
それは「重い」
それを、聞く人に背負わせる。
そのやり方が、とても気になる。
汚いと思う。

政府は風評の流布を恐れて
政府の発表を信じろと明言して来た。
けれど見えてくるものは、不信感だけ。

何故そうなるのかを私なりに考えてきた。

たぶんそれは…彼らが言葉をもっていないからだと思う。

言葉は…心を伝えるために在る。
事実をどんなに並べられても、私には聞こえない。
何も…。

真実はどこにあるのだろう…。

今回の原発の事故をここまで広げた要因もそこにあると
私は思っている。
政府が伝えて来たことは、すべて事実に基づいている。

けれど「真実」はそこにはない。

真実はたったひとつしかない。

どんなことがあっても、それが例え大きな犠牲を伴うとしても
地球の環境は守らなければならない。
みんなが安心して暮らせる社会を守りきるために
苦渋の決断も必要になるかもしれない。
パニックを恐れるのではなく、日本人の勇気と冷静な判断を信じて
この現実に立ち向かう姿勢を示すべきだと思う。


私たちは、納得できると思う。

この事故を、これ以上広げないために
私たちは状況を冷静に見極めなければならない時期にきている。
安全な場所は、今はどこにもない。
あの原発を制御できなければ…。

30キロ以内の避難も、自主避難という緩やかな方向で推移。
強制退去を即断して、少しでも被害を広げないために、動くべきだと思う。
ひとりひとり時間をかけて説得するのではなく、強制退去の決断が必要だと思う。
もう時間の余裕はない。
どうやって原発の暴走を食い止めるか…
それを大至急検討し、実行に移さなければならない。

そして、強制退去が果たして30キロで適切かどうかも再度検討して欲しい。
アメリカからは80キロという見解も出ていたけれど。
その都度、それぞれの国で、次に打つ手が検討され、進言されているけれど
それを受け入れずに、後手に回っている事実も次々と発覚しています。

日本政府の判断が、単なるご都合主義であることも否めません。

そして今政府は、すべての安全を保証、補償することのみに
躍起になっている。それが軸のない政府を作っていることに
まだ気づいていない。

それは虚飾のマニュフェストだ。
選挙のときの人気取りの方法を、この事態でも使っているだけ。
政治家は、国民の顔色をうかがって、甘いことをいう。
それだけしかやってこなかったかも…。
その応用しか、今もできない。

ほうれん草を作っている方の言葉は素晴らしかった。
見事に育ったほうれん草を廃棄しながら…
「この補償は、どうでもいいんです。けれどこの先全く
野菜が作れなくなったら…と思うのが辛い」と。

昨日原発の現場の過酷な状況が流れた。
私はこの記事を書き始めたときに、東電は政府よりも偉いと書いた。
東京電力のトップたちは、ただ慢心して、ふかふかの座布団の上で
あぐらをかいていた。

その体質は、今も全く変わっていない。
現場の作業をする人たちは、捨て石のような扱いを受けている。
冗談じゃない!!!!

私は涙が止まらない。

こんな馬鹿なことが起こってたまるものかという想いで
悔しくてたまらない。


けれど、ロナルド・レーガンで休息をとっているというニュースは
どうなっているの?そこはきっと快適な環境に違いないけど
それはすでに、どこかに押しやられている。
これも、ことさらに感情に訴えようとするマスコミの作戦?
疑惑は限りなく広がっていく。

今、この事態を解決できるのは「現場」しかない。
そこには大きな危険がある。
その命の重さが、みんなを支えているのに
東電も、そこを見ないで、国民や政府の顔色を見ている。

何が大切なことなのか…酪農家も農家の方たちも
この先安心して仕事ができる環境を作れるのは
今の現場にかかっているのに
政府は、そこを見ないで、補償することだけを明言している。

どうかしてる。

国民に冷静にと呼びかける裏で
右往左往して、本質を見失っている政府が見える。
国会も中断して、選挙も先送りにして欲しい。
この問題を解決しない限り、日本の未来はない。


終末論を持ち出す気はさらさらないけれど
これが、世界を混乱と疑惑の渦に巻き込み
更なる人災を引き起こす引き金になっていることを
もっともっと自覚して欲しいと思う。

私は何故、今までの日本が国際社会で、借りて来た猫のように
小さくなっていたかが、ようやく納得できた。
この国はお金がすべてなのだ。
それがあたかも「国策」のように横たわっている。
それは人間としての価値を持たない。

けれど本来、人間はもっと素晴らしいはず…。
世界は広い…この窮状を救ってくれる人は、きっと現れるに違いない。

そのとき、日本は自分の素顔に向き合うと思う。
国としての体をなしていないことは、被災地の惨状が証明している。
医薬品も、食料も、最低限の生活物資さえも
2週間が過ぎてもまだ、滞っている。
お金では解決できないことが、山のようにそびえ立っている。

間違いはだれにでもあるけれど、その間違いを認めたとき
ようやく、人間の本来の力は目覚める。

菅総理は必死で握りしめているハンドルを手放して欲しい。
すでに、その機器は壊れている。
スピードを表示するメーターも、ガソリンがなければ車が走れないという
基本的なことも…。
そして、それがどんなに小さな車でも、うなり声を上げて暴走している車は
最も危険だということは、誰もが知っている。


2011.03.29 Tuesday

私が愛した日本

ご無沙汰してしまいました。
色々書いてはいたんだけど…私も迷いながら書いていると
迷いが伝染するかな…と思って…(笑)
ちょっと時間を置いてみました。

さて、その間も、私なりの分析は続いていました。
今日はかなりの悪口を書いちゃいそうです。


ビジョンもない。
問題の本質を理解してもいない政府の子供だましみたいな会見。
こんな緊急事態に、まだ政党にこだわっている幼稚さ。
票集めに飛び回っている政治家。
保証とか、有事のときの命の値段とか、お金をばらまくことだけを
決めている総理大臣。

桁を間違え、物質も間違えているお粗末な発表。
それを堂々と訂正できる厚顔無恥な態度。

人体に影響のないプルトニウムという会見。
これは量の問題ではないことに言及していないことが問題。
馬鹿にするのもいい加減にして欲しい。

情報を小出しに…表情ひとつ変えずに発言できる
ポーカーフェイス。

原発の現場の作業員の人たちの劣悪な環境の報道も
今日の速報で読んだ。
ビスケットと野菜ジュースの朝食に、缶詰にレトルトのご飯の夕食。
食事はその2回だけ。
毛布にくるまって廊下で雑魚寝?????????

信じられない…これが私が愛した日本??

その間にも時は過ぎていきます。
危険は増々大きくなっています。
次はレベル6になるんだろうな…。

被災地の方たちになかなか届かない救援物資。
被災地の方たちの我慢も、とっくに限界を越えているはずなのに
ガソリンが無料で支給されている被災地の方たちにマイクを向けて
「とてもありがたいです」と頭を下げさせているマスゴミ。

政府はアメリカに、東電はフランスに…それぞれ要請を出したらしい。
見解が同じ方向を向いていればいいけど…。
けれど、今の日本が、この問題を解決できる兆しはない。

メディアは、新番組を作るみたいに、感動的な場面をことさらに
強調しようとしている。
それはもっと、後でいい…。

少し時間を置いたので、もう少しましなことが書けるかと思ったけど。
これが私の愛した日本?

私は今、かなりショックを受けています。
大失恋状態です。
2011.03.25 Friday

福島原発 今の私が思うこと


正直に書きます(笑)
今までも正直に書いて来たけど、少し状況が深刻になってきました。
電気が通れば、色々が改善されて、一気にいい方に向くと思っていたけど
それも難航しています。

今の原発の現場は、対処療法にとどまっています。
抜本的な解決の方向には向いていない。
それが、とても気がかりです。

色々過剰な報道もあるけれど
私が考えていることは、総合して判断した
あくまで、私なりの個人的な見解ですので、ご参考までに。

冷却がまだ完全に行われていない状況下で
この事故は、今まで人類が経験したことのない不透明な部分を
沢山内包しています。

色々なことが複合的に起こっているので
その判断は、専門家でも確実に予測できないというのが現状でしょう。

炉心溶融が起こっているというのは、すでに報道されています。
けれど、原子炉の中では制御棒が作動しているので
冷却がスムースに行われれば、すぐすぐ大事には至りませんが
もうすでに満身創痍の原発では、そのまま正常化できるはずもありません。

夕べも1号機の原子炉が一時400度まであがったというニュースで
かなりヒヤリとしました。今は200度台で抑えられています。
原子炉という防波堤が、崩れないことを…ただひたすら祈っています。

原子炉は1500度で溶け始めるらしいです。
だからひたすら、冷やす冷やす…。
内部圧力が安定して、電気が通じて、冷却装置が作動してくれれば。

たぶん次は石棺と呼ばれる封じ込みに移行するしかないでしょう(想像だけど)
そこに持ち込めるれば、ちょっと安心できます。
けれど今はまだ、初期の初期の段階です。
少しずつ、小さな灯りはともっていますが、ほど遠い状況です。

今は政府の発表も報道も、もっぱら、放射能汚染の広がりに集中。
むしろ原発の中心の情報が少ないような気がして、そこもとても気がかりなとこ。
もしももしも万が一、原子炉から外に溶け出したら
放射能は、一気に外に出てくると思います。
そうなったら、汚染はかなり深刻度を深めます。
ともかく、どんなことがあっても、それだけは食い止めなければ……。

けれど政府の発表は、肝心なことには曖昧です。
それが不信感も、不安感も強めています。
テレビもいっせいに、通常モードに戻っているのも異様。
私はすでにテレビから離れて、ニュース速報のみで、原発の行方をチェックしています。

そして、それは今までと何も変わらずに
かなり深刻な状態のままです。
長い緊張に耐えられずに、他のことに気を紛らわすことも必要かもしれないけれど
その中心を見守ることだけは、忘れてはいけないと思うのです。


けれど最悪のシナリオの再臨界…を私は想定していません。
そこを想定したら、何もできません。
そして、この再臨界を想定している報道については
私は全く無視しています。
そこを強調した恐怖をあおる報道に取り込まれたら
平常心を失うような気がします。

そしてもしそれが起こったとしても
すでに「想定外」ではなくなっています。
それさえも「想定内」に入れた、危機管理体制をトコトン強化して欲しいです。

私は、自分にとって都合のいい解釈でもなく
楽観的でもなく、私なりにまとめてみました。

でもこれは、かなりの長期戦になりそう…。
事態は何も収束に向かっていません。
そこだけは、気をつけてください。
そして冷静に、判断できる自分を心がけてください。
もちろん、私もそうしようと、肝に銘じています。

今日の写真は「耳にタコ」というシリーズのジャカードバージョンです(笑)
繰り返される同じCMや、「まだ確認できていません」という言葉に対する
ささやかな抵抗のつもり(笑)

2011.03.23 Wednesday

明日へのメッセージ


暮れなずむ街の光と影の中
去り行くあなたに贈る言葉

海援隊のこの歌には深い深い思い出がある。
親友が亡くなる少し前、彼女がふとつぶやいた。
「あっちゃんにプレゼントしたい歌があるんだ。
いつもこの歌を聴くたびに、あっちゃんに…って思ってた…
ずっとそう思ってた…」

それが「贈る言葉」という歌です。

彼女がいなくなった後、私は何度この歌で泣いただろう…。

私は今夜ある人に贈る言葉を考えている。
それは哀しい別れではない。
むしろ、楽しみな別れだと思う。

人生を海に例えるとしたら
それはいつも遠くで憧れるもの…。

その人が遠くに行っても、私は憧れ続けるだろう。
人は近すぎたり、ずっと一緒にいると見えないものが増える。
遠くにいても、その人がそこにいると思うだけで
慰められることを、私は海から学んだと思う。

私は東京で生まれ、幼い頃に群馬県に移り住んだ。
群馬には海がない。
だから私は子供の頃から、海には途方もない憧れがあった。

…その海が、震災では全く別の顔を見せて
一瞬にして沢山の街を飲み込み、多くの命も飲み込んでしまった。
私は何日も眠れない夜を過ごして、家のなかに閉じこもった。

けれど、同時に海はその大きな懐に、新しい命も育む。
そして、その海の汚染も聞こえてくる。

原発はいらない…便利さを求めて、当たり前に享受して来た私が
そんなことを言う資格はないかもしれない。
けれど、その力を封じ込めることができず、自然界のなかに存在しないものを
人は作ってはいけないと、心から思った。

福島だけでも数千本ともいわれる廃棄する燃料が、世界中に置かれている。
そしてもちろん、この先も増え続ける。
それを制御し、安全に廃棄できる技術をまだ人は開発することができない今
福島原発という、大きな事故を通して、
それをどうやって制御するのか…
その答えを知りたいと思うのは私だけだろうか…。

まだまだ問題は山積している。
何となく、なし崩し的に収束していき
人々がその傷を忘れた頃に、きっとまた大きな災害は起こるのだろう。

この事故が伝えるもの。そのすべてが明日へのメッセージだと思った。
自然の猛威の前に、人はなす術を知らない。
その自然さえも破壊する威力を持つものを、人は作った。
世界中で原発の見直しが取りざたされているなか
東電は廃炉の方向への明言を避けている。

安全なエネルギーの確保は、決して簡単ではない。
それも少しは理解しているつもりだけれど
迷う暇もなく、少しでも気を緩めたら
取り返しのつかない汚染が徐々に世界中に広がってしまうだろう。

明日という日は未来へと続いている。
遠い未来を私は、「憧れ」で覆いたい…心からそう思います。

2011.03.22 Tuesday

希望へ


FBで私は「To hope」と名付けた一連の絵を載せました。
明るい色彩の絵を集めて…。
これはその中の1枚です。
数年前から、私は出会った人たちにみんなピエロの衣装をつけて
描き始めました。

すべて実在のモデルが存在します。
この絵のモデルはカボ企画の元スタッフです。

ご主人の転勤で仕事を辞めて、今は二人の子供の母親になっています。
とても聡明で意思のはっきりした彼女は、きっと素晴らしい母親になっているに
違いありません。

けれど、この状況下で…小さな子供を持っている母親の心は想像できます。
守ろうとしても、見えない恐怖が毎日おそいかかってくるのです。
震災の最中にも、新しい命は生まれています。
祝福と安静が約束されていることを疑う余地もなかったはずの出産も
ベッドの数が足りなくて、すぐに病院も退院させられています。

けれどけれど、母は強し…ただ頑張れ!と祈ることしかできないけれど
心からエールを送ります!

きっと今は荒涼とした風景のなかにも
命は確実に芽生えます。
春がくれば、花も咲くでしょう。

海はその広い場所で、新しい命を育みます。

今日は久しぶりに、スタッフ全員が顔を揃えました。
笑い声がアトリエ中に響き渡っていました。

今更だけど…いいなあ…と思いました。

2011.03.22 Tuesday

ニュースの見方



この写真は、運慶作の犬だそうです。
私は今運慶に夢中。なんだか心が安らぎます。
…で、…他のサイトからちょっと拝借しました(ぺこり)

色々な視点で、色々な角度からニュースが流れてきます。
自分が何を知りたいのかを明確にする必要があります。

大震災から10日…まだなにも終わっていない。

通常モードの番組も、はじまっているけど
CMは何度も同じものが流れる。

4日目くらいには、皆その異常に気づいたと思うけど。
あれはテレビ局が無料で流しているCMです。
企業がCMを自粛…やむなく流しているらしいけど
なかなかいいCMではあるけれど
あれが一種の拷問的な状況も生み出しています。

同じことを何度も何度も刷り込まれることで
思考回路は緩慢になります。
新しいCMも製作中だというけれど…
他に手だてはないものか…とも思います。

異常事態は、それだけではなく
原発問題がいきなり放射能汚染の対応策に変わったときも
私は違和感を覚えました。
あれでパニックを起こさない方がおかしいです。


私はここ数日、少しテレビから距離を置いて
ネットでニュース速報をチェックしています。
すると、IAEAでも、刻々と変わっていく今回の福島原発の難しさが
伝わってきます。

昨日一日でも、復旧の兆しが現れ始めたと3時過ぎに発言があり
夜になると、危機はまだ去っていない
状況は依然、非常に深刻…という見解が発表されています。

情報の開示に問題があるのか…
現場は、全く予測できない事態に対処するだけになっている訳ではなく
抜本的な冷却機能を改善するべく
危険を覚悟で、最初から電気系統の復旧工事に着手していたはずなのに
そのあたりは、全く見えてきませんでした。

楽観的な報道もあり、最悪のシナリオを提唱する人もいて
それを受け取っている私たちは、ただ翻弄されています。


けれど、今自分が何を願うのか…
私はそれだけを考えています。

放射能の汚染がこれ以上広がりませんように…。
救援物資が円滑に届きますように…。
被災地の方たちの環境が改善されますように…。

とてもシンプルになりました。
一番上の問題は、すぐに解決には結びつかないかもしれません。
けれど、他の二つの問題は、政府が決定して
それに向けて行動を起こせばいいだけ。

せめて避難場所に、簡易ベッドを運べないのかな…。
床に寝ているのは、医療に携わる人たちにもかなりの負担がかかります。
ほこりも吸い込んでしまうし、高齢者が立ち上がるのもとても困難。
寝たきりになってしまわないように
少しでも高さがあれば…と思います。

段ボールの足湯…いいですね。
ペットボトルにお湯を詰めて湯たんぽにする。
そんな避難場所もありました。
それだけでも、かなり違うと思います。

段ボールを組み合わせてベッドも作れないかしら?
学生時代に、コーラのケースで作ったベッドのこと
ちょっと思い出しました。
2011.03.21 Monday

My story


少し早いかもしれません。
未来を語るのは…。
でもね。語らずにはいられない。

被災地の方たちがまだまだとても大変な時期に
こういう話をするのは、かなり気がひけるし
大きな大きな犠牲があり、まだその全容も見えていないけれど
心がぐらぐらになっているのは被災地だけではありません。
日本中がどうしようもなくまだ揺れています。

だから、私の夢物語を書かせてください…。

日本は今回の震災で、故郷を失いました。
誰の心のなかにもある、豊かな自然に恵まれた故郷。
その故郷が、一瞬にして消えていくのを
毎日、毎晩見ていました。
何もできずに、ただ息をのんで、ハラハラしながら…。

…そして原発の恐怖。
それもまだまだ予断を許さない状況だけど…。

私には、日本の、とても大きな未来が見えてきました。

自然に還ろう…!
少しくらい不便でも、我慢できます。

足りないものがあれば、工夫します。

経済は低迷するかもしれません。

けれど一生懸命に働きます。

復興には沢山の労働力が必要でしょう。
お金も沢山必要でしょう。

そのために一生懸命に働きます。

ごちそうはいりません。

けれど安くて美味しいものを作ります。

私は思い出したのです。

夢ばかり見てたあの頃は、何も持っていなかったこと…。

2011.03.20 Sunday

For You


この絵の中にはあなたがいます。

花束を受け取っているのも…

小さな海のなかで暮らしている人魚も…

逆立ちする猫も…

飛翔する鳥も…

青いピアノを弾く人は

いったいどこに行ったのでしょう。

今日…戦争がはじまりました。

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