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2010.08.29 Sunday

ポテトチップスを袋ごと



コンビニでふと目に入ったポテトチップス。
…そういえばこういうもの…久しく食べてない(笑)

大きめのカップにナミナミとコーヒーを注ぎ
ポテトチップスを袋ごと仕事場に持ち込む(笑)
…贅沢とは…決して高価なものに限らない。


思ったよりも疲れていたみたいだな。
締め切りの山がようやく崩れたあたりから
思考回路がぐちゃぐちゃ(苦笑)

今週は土曜日が待ち遠しかった。
久しぶりに「休む」と決める。


私の休みは仕事をしないというのではなく
優先順位が変わる…だけ(笑)

スーパーに買い物に行き
いつものジャムが安いのを見つけ
新鮮なお刺身用のするめいかを見つけて
いかそうめんと塩辛も作った。

読みかけの本をちょっと読んで
夕食の支度。
今夜は手抜きの回鍋肉(ホイコーロー)
我が家流…とも言う(笑)

…今ようやく一段落。

ブログを書き終えたら、本格的に休日モードだ…。
なんだか急に秋の夜長気分に…。
今夜は久しぶりに
ほんの少しだけ過ごしやすいね。
さて、もう少し本の続きを読もうかな…。


2010.08.27 Friday

実るほど頭を垂れる稲穂かな

誰もいない夜更けに、通りで自転車をこいでる音がする。
色んなことを想像する。
いくつくらいの人?
何をしてるの?
どこに行くつもり?

 …それはページの余白のようなもの。

…そういう気配はもちろん嫌いじゃない。
どこかでみんなつながってる感じもする。
だけどね…スタジオのドアを閉めると
すべての気配が消える。

いつでもつながれるから断ち切る。

世の中はいつも騒がしい。
…そういうことちゃんと知っていないといけない…
…ときどき私は本当にそうだろうか…と思う。


香川から稲穂が届いた。
刈り取ったばかりの新米もどっさり。

チョーおいしい!
…どうしてこんなに違うの?

夕食のメニュー。
冬瓜汁とアジのたたき。
冷や奴とかミョウガと水菜の漬け物とか…。
日本人に生まれて良かった…!

実るほど頭を垂れる稲穂かな…

ぎっしりと実った素晴らしい稲穂を見ながら
この名言を思い出した。

シンボルツリーを決定するときに
ヒメシャラの花言葉に出会った。
「謙譲」というのだそうだ。

謙譲、謙遜、謙虚…とか
何だか私の周りにそんな言葉が満ち満ちている。
ようやくスタジオとアトリエができた。
とりあえず、一生懸命仕事しなきゃね。
…「心せよ…」といわれているような…(汗)

リノベーションの現場で滅多にかかないほどの汗をかいた。
ぽたぽたと滴り落ちる汗。
職人さんたちの集中している横顔にも
汗がとめどなく…。

ピカピカの新米をいただきながら
「働かざるもの食うべからず…」
…そんな名言もまたひとつ浮かんだ(苦笑)
2010.08.26 Thursday

シンボルツリーと蚊取り線香

なんだか最近「蚊」が多くない?
私は今も手や足や首に10カ所くらい刺された後が…(笑)

先日…内側と外側にシンボルツリーを植えました。
20年の付き合いの植木屋さんと…事前に何度も何度も打ち合わせ。
…ようやく決まった。
考えてる途中も、何度も道路に立って
出来上がりのイメージを追いかけていると
…「かゆい!」…「かゆい!」
…刺されまくり…

…で蚊取り線香…を絶やさずに置いています。

無臭のものや、今風のものも色々あるけど…この匂い
…なんだか懐かしい。
ちょっとお香のような効果も…。

主人が作った大きな鉢?のようなものに入れたら
安全だし、ぴったりなの。


最終的に木の種類を決めるまで
散々迷い…何度も前言を撤回して
その木たちは私の小さなファクトリーにやってきた。




本当に小さな庭。
セットバックで30センチほど後退しちゃって…ちょっとがっかりだったけど。
なんとか入った。

外は結局カボ企画の景観と揃えることにして
株立ちのヒメシャラを…。

運び込まれた直後は
「ここはどこ?私はだれ?」みたいな顔をしてたけど
すぐに…まるで昔からここにいたような顔になった。

グランドカバーは事前にインターネットで注文。
細かい情報が満載。色々勉強しました。
ぎりぎりに注文したけど、ちゃんと当日に届けてくださった。
…とても助かりました!ありがとう!

何となく出来上がりのイメージを固めて
ひなた用と、日陰用を分けて…。

たった1枚の塀をへだてただけで…条件はまるで違う。
ほとんど一日中かんかん照りの場所と
上からしか陽が射さずに、風通しも余り良くない
小さな中庭と…。

選んだ木も下草も真逆な環境で育つもの…。

中庭には日陰でも育つ「そよご」の株立ちを選びました。
ここも狭い…。
2階のベランダまで届く高さの木が届いたけど
もう少し根付いたら形を整える。

手間もかからず丈夫で長持ち。
だけどありきたりな庭にはしたくないな…。
何で私ってこんなに欲が深いんだろう(笑)

でもね。色々な条件を満たすために
考えたり勉強したりする時間は惜しまない…
周囲は「まだやってるの?」と思うかもしれないけど…ね(笑)

…で、これが中庭のグランドカバー。
日陰に強いものばかりで構成した。
まだ植えたばかりでまばらだけど…。きっと根付いてくれるに違いない。


こっちは外。
ご近所の方がそれとなく足を止めてくださる。
会話が弾む。
…それが何よりも嬉しい!

さて…これから本格的に荷物の整理や道具を運び込む。
カボ企画もかなりすっきりとさせたいな…
あっちもこっちも大掃除だ!

落ち着くまでにはもうしばらくかかるだろうけど
…夕べはブログを書きながらいねむり…(笑)

2010.08.23 Monday

ようやくゴールが…小さなファクトリーの完成間近

中古住宅のリフォーム…は限りなく終了に近づいている。
でもね。
書き始めて思ったこと。
住宅ではないので…あまり参考にならないかもね(苦笑)
中古事務所のリフォームというのが正しい(苦笑)

昔「ら・むりーず」のオフィスを作るときも全く同じコンセプトだった。
私は仕事場の環境にこだわるの。
ものすごく小さな会社だけど、居心地の良い会社にしたかった。

20年前にカボ企画を作ったときも同じ。
でもおかげさまで仕事は広がる一方で
どんどん狭くなった。
ミーティングのスペースを確保しようとすると
残りはわずか…10坪ほど。
そこで私を含め5人でひしめくように仕事をしてきた。
コピー機や、パソコンの周囲の機器に占領されて
居場所はどんどんなくなってきた。

その中には大音量で音を出す仕事も
油絵の筆洗液のにおいが充満しているときもあり
みんな一日中マスクをしたままだったりして。

美術館の作品制作とか…作品展の準備に取りかかると
全く身動きが取れない。
1畳くらいしかない、隙間のような場所で100号の絵を連作で
描いたりした(笑)
そんなカボ企画がようやく広がり…でもね。写真で見ると
広く感じるけど…実際は30坪にも満たない土地。
最大限に利用した究極のリノベーションではある(笑)

必要なものと不必要なものを徹底的に考えて
ほぼ1年近くの準備期間を経て…ようやくたどり着いた。
今がちょうど狭間かな…夢と現実の…(苦笑)
…また忙しい日々がはじまる。

ただスペースを広げても意識を広げないと話にならない。
私がここでやりたいと思っていたことは揺るぎないものつくり。
結局限りなくアナログ的な思考回路になっている。

ひとつひとつ侮らず丁寧に…手で描くこと…手で作ること…やはりそれに尽きるような…。


お盆休みにコツコツと運び込むものの算段をした。
ビーズやボタン…レースや端切れ…ほんの数センチしかない材料も
仕分けして丁寧に保管してくれていたスタッフたちにも
ただ感謝のみ。

三十年間仕事付けの毎日のなかで、毎日顔を合わせるもののなかに
「素材」がある。
糸や生地…付属と呼ばれるファスナーやハトメとかリボン。
それだけでも膨大な量になっている。
刺繍糸のサンプル帳だけでも、本棚に軽く1段。
それが私の全財産とも言えるものたち(笑)

ゴール目前で結局私が目指したリノベーションは、
小さなファクトリーだったことに気づいた…(遅いけど…笑)

少しだけのんびりしてから突入しよう!
…そう思ったのは今日…主人が重い荷物を持って
軽いぎっくり腰になったの…笑っちゃいけないけどちょっと笑った。

私はつい夢中になると、周りが見えなくなる…
もちろん私だけじゃなく
みんなで猛ダッシュで走ってきた現場。
今週は少しだけおとなしく過ごそうかな…(笑)
2010.08.22 Sunday

戸棚の中には思い出が詰まっている…私のアトリエ初公開です!



少しずつ手運びで、画材やこまごまとしたものを運んだ。
どれも思い出があるものばかり。

さて今日は私のアトリエを初公開。
何もない部屋…(笑)
…だけど大きく取った戸棚の中には思い出を一杯に詰め込んである。

ああ…あの人は今どうしているのだろう…。

大学2年になったばかりの春に同級生から金縁の招待状が届いた。
結婚式の招待状だった。
彼女は私よりも8歳ほど年上だったと記憶している。
一度社会人になってから、大学を目指したと聞く。
みんなからは「お姉さん」と呼ばれ…確かに誰よりも大人だった彼女は
みんなからも一目置かれる存在だった。
とても生真面目で一生懸命。
そのひたむきさには強い意志を感じたし、
根無し草のように大学に通っていた私には鮮烈な印象があった。

豪華な設えのとても立派な招待状。
…封を開けたら、披露宴の会場は帝国ホテル…。
…どうしよう…ちょっと緊張が走った。
さんざん迷って、私は成人式のときの着物を着て参列することにした。

詳しい事情は何も知らなかった…。
一度だけ、確か試験の前日のこと…私とそのお姉さんは一緒に徹夜で
勉強をしたことがある。
それも4畳半一間の私の小さなアパートで…。
確かそのとき…すでにいいなづけがいると聞いたけど。

世の中のことなど何も知らない二十歳の小娘は
はじめて出席した披露宴で
目の前に運ばれたフルコースのお料理に気を取られて
狐につままれたような時間を過ごした。
もちろん花嫁さんはとても美しく…荘厳な披露宴。
私は途中で席を立ち挨拶に行くべきだったと後になって後悔したけど
雰囲気に呑まれてそんな気も回らなかった。

そのときの引き出物…純銀の茶器セット。
数年に一度…私はそれを取り出しては、丁寧に磨く。
お姉さんはきっと幸せにやっているだろうな…。
誰よりも努力家で、嫁入り道具はすべて自分で手彫りした家具だと聞いた。

だいぶ後になって、私は民芸展で小さな鎌倉彫のお盆を見つけた。
そのときも私はその小さなお盆をながめながら
そのお姉さんのことを思い出して、迷わず買ってしまった。

そんな小さな宝物を見る度に
いつもいつも思い出しています。
「幸せとは、自分で掴むものだよ…」
お姉さんがそうつぶやいた言葉も…私の人生の中で
何度も反芻している。

…そうそうその試験勉強をしていた明け方のこと。
私はそのアパートの大家さんに怒鳴り込まれた(笑)
祖母の友だちで、責任感の強いおばあさん…。
「誰かいるでしょう…?男なの?」

一目で部屋中が見える作りの部屋で、お姉さんが笑いながら
対応してくれた…。
「お騒がせをしてすみません。
今日から試験がはじまるので、一緒に勉強をしていました」
「私は心配で眠れなかったわよ!今時の若い人は何を考えてるんだか
わかりゃしないんだから…私は週刊誌をいつも読んでいるから…
少しはわかってるつもり…
それに、友だちから預かってる大事なお嬢さん…何かあったら私が困るのよ」

そのアパートは門限が9時に設定されていて
5分遅れても鍵はがっちりかけられてしまった。
別の部屋には夫婦者も暮らしていて…
どうやら彼らには鍵が渡されていたらしいけど(笑)

私は何度か門限に遅れて、近所のスナックで朝まで過ごした。
そのとき…すぐ近くの…これまた別のお姉さんに声をかけられて
私たちは友だちになった…。
そこからまた別の友だちとの出会いや…別れ…
思い出は芋づる式にどこまでもつながっている。


さて話がかなり脱線したけど…。
色んなことを思い出しながら、戸棚にもう一度詰め込みながら…。

できあがったばかりの私のアトリエ。
1枚だけ壁を立てて、向こう側には折りたたみ式の作業用のテーブルを
隠してある。
テラス用のプラスティックの椅子を並べて置いた。

ここの自慢はライティングかな。
絵を描くときは細部まで色が見えるように真昼よりも明るくなるの。


たったひとつのアクセントは2枚の赤い扉。
壁には油彩を乾かせるようにフックをつけました。
いざ制作モードに入ったら足の踏み場もなくなるだろうけど
…今はまだ、嵐の前のひとときの静けさ…(笑)


2010.08.22 Sunday

ムクゲが咲いた

 
山から運ばれてきて、かなりぐったりしていたムクゲ…
大きなつぼみを沢山つけていたけど…この暑さで
咲かないまましぼんだものもあったけど…
…ようやくこの場所に落ち着く決心がついたらしい。
今日はいきなり目がさめるような大輪の花を咲かせた。

…にしても今夜はまた熱帯夜。
何とも寝苦しい夜…。

少し仮眠をしたけど、目が覚めちゃった。
荷物の移動の続きをはじめて…またこんな時間だ。

昔読んだ本…数ページ読み進んでみると止まらなくなる。
さっき濃いめのコーヒーをいれたら、美味しくて2杯飲んだせいか
全然眠くないのよ。
ま、今日は日曜日…このまま起きていようかな…。

群馬の友人がミョウガを沢山送ってくれた。
私の大好物なの。
刻んで鰹節をかけて食べるのも好きだし
冷や奴にもそうめんにも欠かせない。

今日は夜食に
水菜とキュウリにオニオンスライス…ミョウガの薄切りに
塩焼きチキンを混ぜたサラダを作りました。

デザートはトマトの角切りのお砂糖がけ。
トマトにお砂糖…というとビックリする人も多いけど
一度食べたらやみつきになる味。
フルーツよりもさっぱりした後味が何ともいえない。

唐突だけど…どーしても捨てられないものってあるよね。
使わないけど好きな食器や…場所ふさぎだけど
ささやかな思い出とつながってるものとか…。

そういうものをながめて…何となく時間が過ぎていく…
こういう時間…ものすごく久しぶりだな…。
なんか充実してる…。

どうぞ皆様も素敵な週末を!
2010.08.21 Saturday

今時のキッチン&トイレ事情


ずっと欲しかったキッチン。
今のカボ企画にはお茶用の設備しかない。
…だからキッチンにはちょっとこだわった。

絶対に欲しかったもの。
大きな食洗機。
毎日のようにあるミーティングは、すぐに十人くらいになる。
コーヒーカップだけでもかなりの量。
長時間に渡ることが多いので、お茶とかケーキとか…
すぐに流しはいっぱいになっちゃうんだ。

だからどうしても14人分くらいの食洗機が欲しかったの。
でも…これを入れるために結構大変だった。
それでも、どうしても譲れない。
スタッフたちも一致した意見。
キッチンメーカーでは他社の食洗機を入れるというと
ちょっと難色を示した。
納期も通常の倍かかると言われ
シンク下のユニットも全部カットせよと言われ…
あきらめかけたとき…現場監督のツルの一声。
「いいですよ。何とかするから…。もしもどうしても無理なら
届いてから加工しましょう」…と。
なんと頼もしいお言葉!

…で、最終的には設備の裏に懐をつけてもらい無事装着。
キッチン下のユニットも希望通りのものを入れた(ニコニコ)

設計段階での目標は、仕事場なのでなるべくクールにしたかったこと。
生活感のないものにしたかった。
問題は冷蔵庫の置き場所だね〜。
冷蔵庫を置くのにベストな場所には太い梁がある。
なるべく大きな冷蔵庫も欲しかったもの。
現場でぎりぎりまで待って…その幅に入る冷蔵庫を探した。

…で探しました!
616リットル…考えただけでもうっとりした。
私の人生最大の冷蔵庫だ!
でも幅はギリギリ1.5センチしか余裕がない。
配送の人は、入り口まで…と言う。
…でもね。明らかに大きな荷物を扱うことに長けている人。

「もう少し奥まで運んでくださると助かるんだけど…
幅がぎりぎりの場所なんです」

無表情のまま場所を見る。
何やら小声で相棒に声をかけた。
ほどいたばかりの段ボールを壁際に立てて
養生をしたと思いきや
瞬間で彼は動いた…ほとんどひとりで持ち上げている。

…あっという間の出来事。
「後は押すだけで簡単に入るから…」
そういい残すと風のように去って行った…。
「チョーかっこいい!!」
彼の背中に向かって叫ぶと、ちょっとだけ振り向いて
笑ってくれた。

聞けばヤマト運輸さんで一番の力持ちと言われる人だったらしい。
すご〜い!人に出会った。赤井英和にちょっと似てた。

…で、今時のキッチンって…しゃべる…
さんざん迷って結局IHにした。
未体験ゾーンではないけど、かなりそれに近い。

説明書を読むと勝手にご飯を炊いてくれるらしい。
早速試してみた…
「このお鍋は自動運転に向いていません」…ちょっと言葉は違うかもしれないけど
いきなりしゃべった… … …
ちゃんとIH用のお鍋をセットしたんだけどなあ…ま、いいか。
実は炊飯器も買ったの。
蒸気が出ないってやつ。これも試したかった…。
当たり前だけど…炊けた(笑)塩だけをふりかけて食べてみた。
かなりおいしい…ふふふ。
新しい冷蔵庫で急冷する。
いつでもレンジで炊きたてのご飯が食べられるように…。

次ぎにお湯を沸かしてみる。いちいち息を止めて
見守ってる私(笑)
温度を設定すると、勝手に終了。

あのさ。主婦歴30年(ちょっとサバ)のキャリアは
どこに使えばいいんだ!(笑)


そうそうトイレも…ドアを開けるとふたが開く。
用が済めば水も流れる。
自動でふたが閉じる…これって想定外…。

学生時代までは和式のトイレが主流だった。
洋式が憧れ…それもずいぶん遠い記憶。
こんなに至れり尽くせりで、生まれたときから全部がこうだとしたら
当たり前になって…自分でふたを開けなきゃならないことも知らないで
じっと待っちゃうかも…。

今時のキッチンやトイレ…親切だけど、かなりの過保護でもある。
気持ちは少し複雑。

でも色んな人に助けられて…大満足のリノベーション。
キッチンにもトイレにもすぐに慣れるだろう。
けれど…とてもハッピーな気持ち…これだけは
決して慣れないままでいたい。
2010.08.19 Thursday

表六玉とすっとこどっこい

全く予想していないのに
突然思い出は顔を出す。

今日は母方の祖父の言葉…。
「ひょうろくだま」と「すっとこどっこい」
祖父の口癖だった。

晩年俳句に目覚めて、いつも言葉を探しに歩いていた。

考えてみれば…やっぱりDNAかも…。
私の本好きとか、言葉にこだわることとかも。

お盆休みに本の整理をして、久しぶりに祖父の句集と目が合った。

無造作に開くとあちこちに祖母のことが出て来る。
ものすごく小柄な祖母と、180センチ以上あった祖父とは
身長差が40センチもあった。
大きな祖父は明治の男そのもので、わがままで頑固だったけど
誰にでも愛される不思議な魅力があった。
かなりの男前で、白い麻のスーツや山高帽をかぶっている写真は
まるで役者のよう…。
残念ながらそのDNAは私にはなかったけどね。

子供の頃、茶の間の仏壇の前に座り
茶目っ気たっぷりに、仏壇の下に隠してあるお菓子を
「お前だけだよ」と言いながら渡してくれた祖父のことを
ときどき思い出す。

けれどある日のこと…兄が自慢そうに、こう言うのを聞いたの。
「おじいちゃんはいつも、僕だけにそっとお菓子をくれるんだ」…と。

…私は黙っていた。
だけどその一言でみんなわかっちゃったの。
きっとすべての孫が「自分だけ」にそっとおいしいものをくれるんだって
思ってるってこと…(笑)

その辺りから、私は祖父に興味を持ったのかも。

けれど祖父と本当に会話をした…と思えるようになったのは
私が二十歳を過ぎてから。
祖父はすでに70代後半にさしかかっていた。

今思えばもっともっと話がしたかったな…。
祖父の書いた俳句を読みながら
…今更だけど…そんなことを思った。
祖父は96歳で天寿を全うしてこの世を去った。
祖母も数年後…同じ年まで生きた。

父方の祖母はなんと百歳だった。
我が家はどうやら長生きの家系らしい。
そのDVAだけは何としても欲しいもの。

さて…今日の写真は玄関からのアプローチ。
スタジオの壁は、音が廻るように角を切ってあります。
そんな理由で必然的にアールの壁が生まれました。
扉は防火用…本当はつけたくなかったんだけど
消防法で、必要な扉です。

…それならばと逆手に取って
遊んでしまいました。真っ赤な扉です。


2010.08.17 Tuesday

ようやく写真が撮れました…私の小さな庭

 

庭とは言えないほどの狭いとこです(笑)
萩の足元にサルビアとか葉蘭やワイヤープランツ。
右はエニシダ
左に少しだけ見えているのが
切り詰めたキンカン。
ぐんぐん元気になっています。

手前はこでまりとユキヤナギ。
花も好きだけど、枝の形が大好き。
切り花に添えて花瓶に差すと、涼やかで趣のある景色が簡単に作れます。
下草にはタイムやローズマリー。
これは勿論お料理にも使うけど、ちょこちょこ切って
キッチンに置きます。この香りがご馳走なの。

ヨーイドン!で植えたら、やっぱりのバジルの勝ち。
一気に増えたので、今日は沢山切って千日紅と一緒にばさりと活けました。

千日紅(せんにちこう)と書くと
いつも条件反射のように百日紅(さるすべり)を思い出します。
さるすべりも今が盛り。
あちこちの街角で、見事にたわわな花を咲かせていますね。

お花屋さんで買ったものでなく
庭で咲いているのを切って、毎日花を絶やさない生活
…都会に住んでいるとなかなかできない贅沢。
…だから、こんなに狭い場所でもものすごく嬉しい!
…でつい欲張って、あれもこれも植えましたが…
今はまだ後ふたつ、小さな庭を作っています。

そこもまたとてもとても小さな場所です。
セットバックの工事で、またまた小さくなってしまったけど
そこをどうするか…まだ悩み中。

またできあがったらご紹介しますね。

…そうそうご心配頂いていた薔薇。
2メートル以上あったものを、60センチくらいに切り詰めて
…でも元気に芽を吹いています!

ものすごく心配したけど、結構したたかなのかも…(笑)

この枝をどう伸ばそうか…
それを考えるのも楽しい時間です。
また花が咲いたら是非ご覧いただきたいと思います。

さて、今日から仕事だ!!
こうしちゃいられない(笑)
宿題やらなきゃ。

…でも後もう少しでできあがります!
今はほんの少しの休憩中。

明日もきっと暑いでしょうが…
この花たちに負けないようにがんばろうっと!
皆様も休み明けはついつい集中力も切れがちでしょうが
頑張って咲いて下さい!

2010.08.15 Sunday

マタイ受難曲…スタジオで聴く

…バッハのこの曲に私は、何度も助けられた。
疲れたとき、心がざわざわしているとき
嬉しいときも悲しいときも…。

昨日ネットで検索したら口語体の対訳の本を見つけた。
早速購入。
今日はもう私の手元にある。

この時期…いつも私の母は、ひたすら戦争の話を繰り返し話す。
戦争の特番を「見なくてもわかる」と言いながら
大粒の涙をこぼしながら見ている。
そういう母を通してしか戦争を知らないのは
幸福だろう…
お前は本当にいい時代に生まれ育った…。
その言葉も心の中に刷り込まれている。

こういう日常会話は、母がいなければ
たぶん聞くことはない。
風化させてはいけないという言葉は
よく聞くけれど…時代は激しくうねり
また違う側面から人間のもろさも強さも次々と見せる。
大きな戦争ではないけれど
小さな戦争のようなことは日常茶飯事に
テレビをにぎわせている。


終戦記念日の今日…私は母の人生を思いながら
マタイ受難曲を聴いている。
スタジオができたら、大音量で聴きたいと思っていたんだ。
…さっそく3枚組のアルバムを読み込み
大音量でかけてみました。
…もう言葉にならない。

ただただ素晴らしい…の一言。

カール・リヒターの名盤を私に紹介してくださったのは
カボ企画を設計してくださった篠崎先生。
あれから20年…私はずっと虜のままです。

さて…ちょっと暗かったかな…写真。
私の小さな編集スタジオ…居心地が抜群です。
耳が遠くなった母も…ここなら聴こえる…と大音量で(笑)
まさか…そんなおまけがついていたとは。
これはちょっと親孝行できたかも…。
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