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2009.11.30 Monday

ALWAYS 3丁目の夕日

 いい映画だということは評判で知っていました…。だいぶ前…2年くらい前…。
はじめてのテレビ放送を録画して…お守りのように持っていた映画…3丁目の夕日。

 ようやく観ました…。

 どうしてこんな場面で泣けるんだろう…。ここは泣くとこじゃない…みたいな場面でも泣きました。

 あえて、筋には触れません。まだご覧になっていない方は是非。特に心が弱っているときはおすすめです。人間の弱さとか温かさとかに触れると、安心します。
 一番心に残っているのは、子供の目線かな…。

 私は今「続・3丁目の夕日」のDVDをチェックしました。
また新しい週の幕開け…今年も残りわずかです。

この映画を見たら…もうひと頑張り…みたいな気になりました。
続…も楽しみです。 
2009.11.29 Sunday

お説教はいらない

  
人の道…と言う言葉があります。時々使ったりするけれど、よく考えてみると抽象的な言葉。今夜は、改めてこの言葉と向き合ってみることにしました。

…そういえば、割と最近のこと。…とある人に「お説教はいらない」と言われました(笑)
そういう人には、いくら人生の先輩としても、言いたくもない「人の道」…思いやりだったり、人との関わり方だったりが余りにも違うと思い、自分を信じられないと、人も信じられないものだよ…などと、静かに諭せば…そんな言葉が返ってきた(笑)

今どきの若い人…もちろん人にもよるけど、自由を通り越して、勝手が目立つ。注意をすれば「お説教」…とくる(笑)
確かに私も「自由」を求めて遥かな旅をしています…現在進行形で(笑)

でもそれは気持ち次第だとある日気づいた。窮屈に感じる現場は自分が成長しているから…とある日…知る。
あたかも自由のように見える現場が、どれほどの大きな責任を背負いつつ進行するか…みたいなこと…は何度も経験した。

責任を取らないで、自由だけを欲しがり、うまくいかないとあれもこれも周りのせいにする人。いつまでたっても…年齢とは関係なく、その人はそこから出られないし成長もない。

昔、近所に住む中学生の女の子に「論語」を贈ったことがあります。
その子は、事務所のすぐ近くに住んでいたので、毎日のようにポストに手紙が入っていました。自分を一番持て余す時期だと思うけど、頭も良く…けれど行間には、迷いが詰まっていました。
いつの間にかそれが文通のようになって…そんな彼女に、私は「論語」を読ませたいと思ったの。

自然消滅のように、彼女との文通が途切れて…数年後。
また同じ子から手紙が届いた。「あのころの私。まだ子供ですごくじたばたしていました」…と。…とても嬉しかったです。

今にして思えば…論語こそが「人の道」を説いている本だと思いました。
私はゲーテとか、ソクラテスとか、孔子とか、孟子とか…大好きな本。
その中には生きる知恵が満載。人の道も、お説教も(いい意味で…)

お説教が…悪い意味で使われるようになったのは、近年のことだと思う。
この辺りには、私流の結び目が付いている。

それ以来、高等教育は受けていても、「無知な人」は増える一方だと思う。
必要のない情報が溢れる昨今…どうでもいい情報で頭の中をいっぱいにして、本当に必要な知恵は、入り込む隙間がない。

「無知」が罪だと言い切れる勇気は私にはないけれど…(笑)

人の道も、お説教も、簡単に一言で解説できるほど浅くはなく…
自分の無知を知らないで、いきがるだけで人生と言う荒波を、どうくぐりぬけるのか…
その答えを、たった一度しか与えられないこの人生の中で、知りたいと思うときが来たら
先人の知恵を受け取ってみることをお勧めします。

…そしてそれは、人生の晩年ではないほうがいい…。できるだけ早い時期に…。
 
2009.11.28 Saturday

ナポカレ

 
 今日は外食…久しぶりに学生時代から馴染みのある中野駅周辺の店に潜り込み、鴨とせりのお鍋を食べた…期待以上の美味しさにチョー満足。たぶんカツオと昆布だしの汁だと思うな…薄口醤油、塩とお酒…そこに鴨の薄切りをたっぷり入れて、ネギ、豆腐、しめじ、山ほどのせり。具はシンプルなほどいい。さっぱりしているけれど、満足感のある、粋な鍋でした。

一箸口をつけたとき…不景気とは無縁のように見える店のにぎわいに納得。おいしいものには無条件に人は集まるもの…。
 
いわしの刺身、わかさぎの唐揚げ…。長なすの焼いたもの…など、日本人に生まれて良かった!…と実感できるメニュー。お鍋の最後にはゆでたうどんに、水菜とネギを入れて…〆。

会話も弾み、私は薄めのジントニックを飲んで…ちょっとご機嫌です。今日も実りのある一日でした。

みんなそうだろうけど…私は「まっすぐに歩く人」が好き。…理想に向かって、まっすぐに…そういう人と一緒のとき、私は本当に元気を取り戻す。…とても単純な性格。…そこが取り柄とも言う(笑)
「また先を読んでいますね(笑)」…少し前まで、良く昔の話をした。…でも今日は違う。ようやく私、かなり現実的に目の前の道が見えはじめている。

時代を読むのが私の仕事…良い時期こそ手綱はしめるけど…ここまで混沌としてきたら、逆に新しいことに挑戦する絶好の機会だと思う。
 
けれど、その少し前には、私の周囲には真逆の風が吹いていた。

私は「高をくくる人」が嫌いだ。高をくくる…とは、まあこんなものかと侮ること。自分の胸先ひとつで、人の気持ちをみくびる…とか…独特の持論を展開して、簡単に済ませようとすること。
…それをやっている本人は結構気づいていない。それどころか、簡単に済ませることで、自分は巧く立ち回っているつもりなのだ。
実はそういうこと、みんなすぐに察してしまう。みんなにわかられてしまっているのに…それに気づけないのは不幸だと思う。…ぎりぎりまで黙っていたけど、私はいきなり不意打ちのように「雷」を落とした。
本気で怒るときの私…妙に冷静だったりする(笑)

昼間は豪雨でも、夜はすっかり晴れているお天気のように、今日の私の心象風景は目まぐるしく変わった。


今日のタイトル…ずいぶん前に書いた短編の「ナポリタンとカレーライス」をもじったもの。
…去年の暮れのライブで朗読用に書き直し、そのときのかなり意識的にシンプルに描いた挿絵を載せてみました。
スタッフの間では、そのテイクはいつの間にか「ナポカレ」と呼ばれています(笑)

「ナポカレ」の中で私は、ある人のたった一言で恋に落ち、その恋がまた、たった一言で終わってしまう…どこにでもありそうな青春の日の断片を描こうとしました。

「言葉」の持つ大きな役割…言葉の使い方ひとつで、人は励まされて元気にもなり…
打ちのめされて立ち上がれないこともあります。


できるなら私は、いつも励ましたり元気が出る言葉を使いたいと思うけど…。
孤立しているのに、それに気づけない人…なんだか増えているみたいです。

2009.11.27 Friday

贈る言葉

 
 もっと話したいこと沢山あったはずなのに…伝えられることは本当に少ない。
25年…一緒に仕事をしてきた方と…送別会をしました。関西で、染色や縫製の手配をして下さる会社の方。10年ほど前…そろそろ引退…とおっしゃったとき…駄目!まだ駄目!と強引に引き止めてしまいました。
 聞けば昭和六年生まれ…とおっしゃる。全然そうは見えない…。
 かなり忙しい、タイトなスケジュール、流通も含めて…その方がいて下されば安心できた。

 私の色も形も、忠実に、しかも私よりもずっとうるさく、現場で再現して下さった。彼の情熱が伝染して、素晴らしい職人さんたちが集まった。一緒に作った仕事で、大ヒットになったものは数えきれない。
 送別会の会場に、散々迷って…ここしかない…と決めたのは、大好きな「フォーシーズンズ・椿山荘」
 家具、調度…いつも必ず迎えてくれる大きな花束。…どれも毎回うっとりするものに囲まれる。ゆっくりしたいから、泊まりがけでおいで下さい…とお願いして、お部屋も手配させて頂いた。いつも帰りの新幹線を気にして…とんぼ返りの忙しい打ち合わせばかりだった。
 それだけでなく、彼の帰りを待つ「犬」と「猫」…。

 そんな話を交えて、ゆっくりと食事をした。
 猫はある日駐車場の車の下にいて、危ないからと警察にも届けて飼い主を捜したけれど、結局誰も名乗り出る人はいなかった…と言う。品種はアビシニアン。賢く、人にも忠実。
 飼い主がみつからない…と警察から連絡が入り、様子を見に行ったら、彼の膝に飛び乗って来たと言う。
 元々犬を飼っていたので、その犬と猫が喧嘩をしなければと、家に連れて帰った。
 「でもね。俣野さん…動物と言うのは、利巧なものです。ちゃんと敬意を持って接するんです…その犬が先輩だってこと、ちゃんとわかっているんです。その後犬が病気になり、弱っていたら、絶対枕元には立たない。ものすごく静かにそうっと近づくけど、痛々しいほど気遣っていました…」

 私にも2匹の犬がいた。立て続けに逝ってしまってから、まだ心の中には大きな空白のような気持ちを抱えている。

 「…ただね…俣野さん…愛犬が死んでしばらくたって、ボランティアの人から連絡が入り、どうしても飼い主の見つからない犬がいる…なんとかして頂けないか…と言うお話だったので家で引き取ることにしたんです…それがいけない。
 猫はしばらくは、とても我慢強く接していましたよ。それはそれは我慢強く…。でもその犬は、私にしっぽを振ると、猫の顔をバシバシ叩いちゃう(笑)…そしてある日、堪忍袋の緒が切れたんです…それはそれはものすごく激しい喧嘩でした…。誰も手出しができないほどの」
「えっ!!…今はどうしていらっしゃるの?」
「日曜大工で、猫と犬のテリトリーを完全に分けました…だから、我が家は今大変なことになっているんです(笑)」敏捷さや高い所も大好きなアビシニアン…の行動を制御するのは
本当に大変なことだと思う。
 それにしてもなかなか奥の深いエピソード。人との関係にも重なるような…。

 仕事の合間に彼のそんなちょっとした話。今までも沢山聞いて来た。…けれど元来が仕事熱心な方なので、断片的な話を私の中でつなげてきた。息子さんの話…お嬢さんの話。
 …そして彼よりも一足先に旅立たれた奥様の話…。

 激動の時代…世の中も、そしてひとつの人生のあり方としても…大先輩。
「一筋縄じゃなかったね〜」「確かに…」
 私が子供を産んだときのことも話題にのぼった…息子は来年二十歳になる。
 少ない会話でも、その中には詰まったものがある。産後、仕事と育児の両立は本当に大変だった。…3日でいいから仕事のことも育児のことも忘れたいな…ある日私はそんな愚痴をこぼした。彼は一言「そうでしょうね〜無理もない」
 何よりも嬉しかったのは、新しいデザインを渡すと、すぐに電話を頂いて、必ずほめてくれた。
 当たり前のことのようだけど、そういう現場は実はほとんどない。
 
 神戸生まれの神戸育ち…さりげないが隅々まで気を配ったお洒落の巧い人。出で立ちは芥子色のセーターにオリーブグリーンのジャケット…「今日も素敵!」と…私。
 阪神大震災の第一報が届いたとき、私は真っ先に彼の家を心配した。案の定家は大破したけれど、確かそのときも犬が彼を起こした直後だったと聞いている。
 怪我人は出なかったのが不幸中の幸いだったけれど、私なりに考えた、日常品を色々送らせて頂いた。それをまだ毎日使って下さっていると言う。

 食事の後…ぐるりと椿山荘の広いお庭を散歩した。翌日は長年担当だったスタッフと
まだ子育てに忙しい、昔のスタッフたちが、お見送りに集まると言う。
 みんなみんな彼から、色々なことを教えてもらったね。

 仕事をやめたら何をするか…散々考えたらしい。そして…料理をしたい…と(笑)
「そう…もっと人生を楽しまなきゃね。ずっと忙しい思いをさせてばかり…本当にありがとう…お疲れさま!」
 別れ際握手したけど…本当はハグだったな…(笑)…と今頃後悔している私。

「でもね。必ず神戸も行くから…東京にも時々来て!」
 新しいアトリエにはキッチンも作る。一緒に料理なんか作るのもきっと楽しいね!
「enjoy life more」…小さなペン画には、そんな一言を添えました。
「人生はまだこれから…仕事ばかりじゃなく、もっと一緒に遊ぶ時間を作って下さい」

 何か記念の絵を…と思って描きはじめたら、こんな途方に暮れたような猫になってしまいました。

 「正直な気持ちだけど…これじゃ見るたびに
心配させちゃうよね…」

 それから何枚描いたことか…。

 絵の具だったり、紙を変えたり…。

 この猫は、私のストックブックのなかに入れた。
 
 道はふたつあった。

 ひとつは
 素晴らしい出会いに心から感謝して…。
 また会おうね!と言うこと。

 ひとつは、別れを哀しむこと。


 私はそのふたつの道を両方絵でたどり…もちろん前者を選択しました…。

 
 
 

2009.11.25 Wednesday

1年前の今頃は何してた?

 去年の今頃…自分が何をしていたか思い出せますか?…そして、更にもう一年前の年は?

…子供の年や、学年で思い出す人もいるでしょうね。
 家族に何か大きな変化があったことを思い出す方もいらっしゃるでしょう。
 
 私の場合はたいてい絵で思い出します。
 それを描いていたときの自分…。けれど不思議なことにどうやって描いたのかは、けろりと忘れます(笑)


 例えば画材…色々なものをそのときの気分で使うので…何を使ったのか…思い出せない時もしょっちゅう(笑)
 白は修正液だけど…この墨は…みたいなこと。ジェッソのマットな黒、筆ペンや絵の具のときもあるし、パソコンで色を付けることもあります。

 今夜は久しぶりに絵を描いています。まだ絶好調にはなれません。自分が自由になれるまで、数枚はいつも試し書きのように、ガンガン描きます。最初から形に捕らわれたり、最終形をイメージしてしまうと…結構悶々と悩んだりします。



 去年の今頃は悩む暇はありませんでした。一気に映像用の絵を250点ほど描きました。今見ても…ペンや筆は踊っています。

 ここまで自由になれるのは、音楽が必須アイテムです。無心になれるし、イメージがどんどん広がるの。

 ある程度テーマから発展させた物語のようなものを描いていると
知らず知らず手が動き始めます。


やっぱり水彩かなあ…いやペンの方が自由だ…と考えているうちは、まだまだです(笑)
今日の絵も、去年映像用に描き下ろしたものです。「月と太陽の物語」の一部です。
たぶん…ペンと水彩(笑)


2009.11.25 Wednesday

君がいないと…こんなに寂しい


 
 

この2日ほど…ブログの記事投稿ができませんでした。

このところ毎日の習慣になっていたので、Macに向かう時は、もうほとんど書くことが決まってるのが…行き場を失って…ちょっと焦った(笑)

結局パソコンでもなく、ネット環境でもなかったみたい。サーバーの問題だったのかな…。

まるで、子供が熱を出して徹夜で看病して…ようやく快方の兆しが見えて…ぐったりと寝て起きたら、子供はもう元気に遊んでる…みたいな状況(笑)

何はともあれ、一件落着です。
でも…君がいないと…こんなに寂しい…なんて…(笑)

…ふとサンタクロースのことを思い出しました。クリスマスって子供の頃…やっぱりとても楽しみなイベントでした。

時代は変わり、浮かれたり景気が悪くなったりを繰り返しているけど、子供たちの夢…みたいなもの…ちゃんと守ってあげられているんだろうか…?

今日の絵はずいぶん前に描いたサンタクロース。確か1990年のカレンダーだったかな…。前回のブログのサンタは2008年に描いたもの…
今描いたら、どんなサンタを描くんだろう…。
















↑これは子供の頃に観たサーカス。今のように派手な舞台ではなかった。

画材はアクリル。
あのころの私には精一杯だった絵です。
 
タイトルは
「WHEN I WAS A CHILD」
…子供の世界がまだ、確かにそこにあった…と思います。

2009.11.24 Tuesday

出会い月 別れ月

 仕事をきっかけにして友人になることがあります。けれど仕事では「あ、うん」の呼吸でもプライベートでは全くリンクしない人もいます。
 退職や転職で、お互いに全然別の人生を歩いていても、ひょんなことでまた再会することもあります。

 たった一瞬でわかりあえる人、どんなに同じ時間を共有してもわかりあえない人、人生のなかでは、本当に様々な人間模様が目の前に広がり、どれとして同じ出会いも、同じような別れもありません。

 私は最近、再会のシーンがとても増えています。こういうことにもバイオリズムのようなものあるのかしら?

 朝起きて夜眠る(私は昼夜逆転だけど)…という規則正しいリズムのように、出会い月や別れ月のようなものの統計を取ったものが占いなのかなあ…。
 結構長く生きていても、まだまだわからないことばかり…。

 実は先週は2度再会を果たし、ワクワクする出会いもあり、途中でぷつりと切れた仕事もありで、忙しかった…。

 今週はまた、2度送別会があり、新しい仕事のミーティングも色々。
 めまぐるしいほどの展開だけれど、今週の送別会は、ひとりは出産のため、もうひとりは仕事の現場を離れるだけなので、また時が来れば必ず再会する人たちとの区切りの宴。
 別れの悲しみではなく、いつか再会する日を楽しみに待つ門出と言っても良いかもしれません。
 
 もうじき11月も終わり…師走の声を聞くと、時計は一気に速度をあげて、カウントダウンに向かいます。

 今年はまだ一度もクリスマスのイルミネーションは見ていないけれど、戦後2度目の「デフレ宣言」は、きついですね…。
ものの価値観が大きく変わって行くのだと、少し気持ちを引き締めています。



 クローズの時代からオープンの時代。情報は容赦なく諸々を暴いて、あたかも正しさをアピールしているように見えて、実は大切なことを振り落としてしまうかもしれません。
 かといって、クローズのまま…それも信頼関係が崩れてしまったクローズは、最もたちが悪いもの。…これは取り立てて、政治的なことを匂わせているわけではありません。
 むしろ人と人との間に起こっているもの。…そしてそれはいつもたいてい、社会の構造と酷似しています。

 社会と同じように、人間関係の基本の所の何かが大きく変わろうとしているのは、どうやら間違いがなさそうです。叶うなら、元来た道をたどるような…大切なものを取り戻そうとするようなポジティブな方向の変化になったらいいな…。
 もっと心が豊かになれる道を探ってみたい。
 きっと、方法はあるはず…何かきっと…。

 今日は勤労感謝の日(正確にはもう、昨日かな?)
…もっと確かな意味が知りたくて、さっき調べてみたけれど…国民が勤労を尊び、生産を祝い、互いに感謝し合う日だそうです。



 まずはこのブログを読んで下さっている方に心から感謝を…そして、ものつくりの現場にいられる幸せと、いつも支えて下さっている全ての方に心から感謝を…。

 今日の絵は去年の暮れの原宿でのライブ映像用に描いた絵を載せてみました。映像になると光や3Dをかぶせたりするので、また雰囲気が違って見えます。
本当はもっともっとあるけど、迷いつつセレクトしました。

 タイトルは…
「それぞれのクリスマス」

 今年も後1ヶ月余り…。

 今日は用事でちょこっと新宿に行きましたが…
 思ったほど活気はありませんでした。

 みんなの気持ちで、きっといい方向に変わることを祈っています。



 
 
2009.11.23 Monday

マイヤ・プリセツカヤ…闘う白鳥

  ロシアのボリショイ・バレエ団のプリマ…マイヤ・プリセツカヤの踊りには記憶があった。けれど名前には全く記憶がなかった。
 とある方に「知ってる?」と聞かれて「知らない」と答えたけれど、映像を見たら…ああこの人…と深い記憶が飛び出して来た。

 その長い手や足の表現力は、独特で力強く…どんな言葉よりも激しく雄弁。
 私も子供の頃から、結構長い間「踊る」ことに熱中した時代があった。 確か小学校に入学して2年目の春。私はとあるバレエ団の門を叩いた。クラシックよりもオリジナルの創作舞踊を主体にしたバレエ団だったので、伝統を重んじるバレエとは少し違っていて…もう少し前衛的な踊りに興味を持っていた。

 その後高校生になってからも私は、部活で創作舞踊と向き合うようになった。密かに心の奥では、叶うなら「振り付け師」になりたいと思っていた。
 けれど人生は、思わぬ方向に一転する。ドクターストップ…私の足には先天的な関節の奇形があり、過激な運動は避けるようにと宣告された。
 その後私は、ずいぶん長いこと、どんな踊りも正視できない時期が10年以上続いた。

 …けれど彼女の大胆な手の動きには、見覚えがあった。人には最初から備わっているものがある。この人の場合もそうだと思う。
 もちろん、だからといって、どんな才能も磨かなければ光らない。つい最近、そんな彼女の人生の断片も紹介している一本のビデオが、巡り巡って、私の手元に届いた。

 マイヤ・プリセツカヤの人生のスタートには、スターリンの粛正によって処刑された父、女優だった母も投獄され…まさに凄まじい人生の幕が切って落とされていく。彼女の激しい表現のルーツのようなものに触れたとき…反骨精神こそがエネルギーの源になっているのだと納得した。
 逆境のように見える時代をバネにして、大輪の花は咲く。それは高潔な魂へと昇華して行くようだ。
 文学も音楽も絵画も…芸術として、くくられるものは…その時代が厳しければ厳しいほど、傑作が生まれる…と感じるのは私だけだろうか…。人々が必要とするものも時代によって、明らかに異なっていると思う。

 俗にいうハングリー精神とは違う何か…それはやはり、反骨精神が一番近いような気もするけれど…昇華して行く過程では、その精神は決して外に向かうものではなく、より内側の表現へと矛先を向けて行く。
 観るものを金縛りのようにさせる吸引力は、自分自身を完璧なまでに統制するストイックさの現れでもある。
 そして、何よりも驚いたことは、私が観たビデオは70才をとっくに過ぎたときのもの…しかもそのときも現役で踊り続けていたということ。
 若い頃とはまた違う表現力を身に付け、伝統の持つ重圧からも逃れて、新たな自由を求めてやまない表現には、ただただ圧倒された。彼女の生き様から得た哲学のようなものも見応えがあった。
 サン・サーンス作曲の「白鳥」に振り付けされた「瀕死の白鳥」がアンナ・パヴロワのために作られたのは余りにも有名な話だけれど
その後マイヤ・プリセツカヤが、独自の視点で踊った「瀕死の白鳥」も彼女の生き様を彷彿とさせている。
 今、読みたい本の一冊…「闘う白鳥」とても暗示的なタイトルだと思った。

 
2009.11.21 Saturday

明日は必ずやってくる…

 2012年に世界は滅亡するという映画のCMが、かなり目立つ昨今。マヤの予言とか…ノストラダムスの予言とか…次々と出てくる。
 人は明日を知ろうとして、色々なことを考えるね。警告は確かに存在する。…でもね。

 カッパドキアという不思議な街をテレビで見たのは、1年くらい前だったかな…。それはそれは不思議な街…紀元前の人間たちの発想は、とても新鮮だった。細かいことは忘れたけど、特番のなかでは、結局カッパドキアも、いつか来るかもしれない人類滅亡に備えて作られたのではないか…と結んでいたと思う。

 紀元前から、同じ想いを人間が抱えていたとすると…それはもう仕方がない。人はそういう風に考えるようにできているんだって思う。
 人間とは…何だろう…今がどんなに幸せであったとしても…いつか不幸になる…という想いから、抜けられないものみたい。

 それはそれとして、何事もなく過ぎた後…どう生きるかが問われると思う。

 私は今までに何度も「今の自分とは違う人生」があるに違いないと、思い込んでいる人に出会った。私は一言でこう言い放ってしまう。「全てを自分で選んで来たのよ」…と。
 「今の自分が嫌なら、変わればいいじゃない。成りたい自分。理想の人生…そこに向かって一歩ずつ歩き始めればいい」
 もちろん、ローマは一日にしてならず…そこには長い道のりが必要かもしれない。その道を歩きだした時「やっぱりあのころが良かった…」と後悔したり…。そう思ったらまた戻ればいい。結構時間も使い方次第で、たっぷりあると感じる。

 目の前には常に無限の選択肢がある。はじめて訪れた街で、地図を片手に目的地に向かって最短距離を歩けば…その地図を書いた人と同じ道が見えている。
 地図には描けないような…例えば道の途中で出会った猫に気を取られて、細い裏通りに迷い込むのも楽しんでしまいたい。それが私の生き方。

 きっとその中にオリジナルの人生が見つかる。2012年12月21日…その日に何が起こるかなんて、誰にもわからない。過去の予言者の言葉で、明日を変えることが出来ない人生なんて嫌だ。
 明日は必ずやってくる…ノー天気な発想でなくても、例え人類が滅亡したとしても(笑)
地球という星が私たちを記憶している。「あのころが良かった…毎日は大変だったけど、人間がいたときの方が楽しかった」そう思ってくれればまたすぐに再生への道が開かれる。
 だから私は毎日、心から「自然」というものに感謝して生きていたい…と思うの。
 私たちは木を倒すこともできるし、木を育てることもできる。どうせなら、育てたいもの。そのために間引かなくてはならない時もあるのかなあ…そう思いながら庭の木や、流れる雲に話しかけたりしている。

 今日の写真…先週スタッフが作った餃子。なかなか良くできていました(笑)美味しかった!レシピは試行錯誤を繰り返して仕上げた私のオリジナル…キャベツ、白菜、ニラ、しいたけ、セロリ、豚のバラ肉、ニンニク…それを全部それぞれチョッパーで切り、水気のでるものは絞って混ぜ合わせます。塩、醤油、味噌、ごま油、鶏ガラスープを加えよく混ぜて皮に包んで焼きあげます。
 食べるとき「大葉」を山ほど置いておいて、それでくるんで頂くのが私流。
コツ…と言えば、バラ肉をかなり細かく刻むこと…野菜を多めにすることくらい。以前、ここに「ユリネ」を加えてみました。それも食感がモチッとしていて美味しかったですよ。
 さて三連休です。皆様も楽しい連休をね!
  
2009.11.20 Friday

対処療法と…漢方薬のお話

 この季節になるといつも「冷え」に悩んできました。ついうっかりと仕事に熱中していて、気がつくと身体が芯から冷えている…。最初にトコトン冷やしてしまったのは、冬場ではなく夏のクーラーでした。もう、4、5年も前のこと。

 ずっと同じ肩に直撃していたのを、気づかずに一目散(笑)朝方異変に気づいたの。肩が動かない…姿勢がまっすぐにならない…。それ以来私は、体質が変わったみたいです。夏でもなるべく温かいものを食べるように心がけて、特にショウガは毎日のように食卓にのぼらせていますが。

 それでもこの季節…身体の芯の芯みたいな場所に、氷を抱えているような「冷え」を感じていました。ふと思い立って、色々と調べはじめたら…ふむふむなるほど…。
 笑っちゃうほど私の症状と同じ人…いるんだ。

 …で、はじめて漢方の先生に全ての症状を話して、漢方薬を処方して頂きました。…飲みはじめてまだ数日。効くといいなあ…。
「ともかく気長に飲み続けて下さい。漢方薬は即効性はないけれど根本的なところを改善します」
 お薬には、対処療法と呼ばれる…寒いのを温めるとか、痛みを一時的に改善するものもあるけど、漢方薬は基本的な考え方が違うようです。かなり楽しみ…。

 メンテナンス必要だね!特に女性は、何度か体質が変わる時期があるみたいです。しばらく続けてみようと思います。
 
 そうそう、最近Macの処理速度が極端に遅くなっています。何が原因なんだろう。光に変えても何の変化もない。工事を請け負って下さった方に連絡して相談しました。
 でもねえ。根本的な原因は解明されません。まだまだパソコンも対処療法の域なんだ??

 今日の写真はブラン・フーの店内。我が家の庭に鈴なりに成っていたキンカンを飾った写真です。おかげさまで繁盛しているみたいですよ。新作のゴルゴンゾーラのピザ…ちょっとはまっています。
 
 
 
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