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2009.05.30 Saturday

MOON CHILD




私がこの詩を書いたときのことは余り覚えていません。
言葉だけだとなかなか見えないものがあるの(笑)
…けれどこの詩に曲が付いて来たときのことは、良く覚えています。
言葉がすうっと水のように自然に聞こえてきました。

私がこの絵を描いたときのことも余り覚えていません(笑)
出来上がった歌を聴いていたら、勝手に手が動きはじめます(笑)
映像に落としてつなげたのも確かに私ですが、余り覚えていません(笑)
私って、自慢しちゃうけど集中力が半端じゃないの。
私のものつくりはいつもそう。

出来上がり完成図のようなものがいつも最初にあって
そのイメージだけを追いかけていきます。
だから、ものすごいスピードで描きます。
時々スタッフたちが、それをビデオに撮りたい!と叫びますが…スッピンだったりパジャマのままで描いていたりすることも多いので、なかなか具現化できません(笑)

けれど今度そんな風景も記録したいと思います。
油彩のシリーズを描くときなども、いつも数枚のカンバスを立てて
一気に筆を走らせます。
乾くのが待てないので、乾燥剤を絵の具に混ぜます。
…いつからそんな風に描くようになったのか…ちょっと記憶の糸を探っていますが
だいたいが締め切りが余りにもタイトなことが多かったせいだと思います(笑)
条件反射か環境に適応性が強いのか…良くわからないけれど(笑)
それはちょっと特技だと言ってもいいかな…。

先日Kyoji先生のライブでお会いした方に、この挿画を誉めて頂きました。ポストカードが欲しいとおっしゃって頂いたのだけれど、取り急ぎブログにアップしました。
私の感謝の気持ちです。是非お受け取りください。
映像用の絵は、印刷には向かないかもしれません。光を意識しているのです。
多分(笑)この絵は、原画を筆ペンとペンで描きました。
それに油彩で描いた月を合成してあります。

そしてこの月の絵はもう、存在しません。多分油彩の下絵に描いたような記憶があります。スタッフたちは良く私が絵を描き始めると、下書きの写真とかを撮っておいてくれるのです。
実は私もこの下書きが大好きで…どんどん厚く塗り重ねて行く途中とかを映像に使うととても透明感のある画像になるのです。

そんな写真のファイルの中から私は映像に使えそうなものを選びます。編集してきたものの中には、そんな絵が沢山登場します。
ものすごく沢山の画像を使っているように見えても、実は1枚の絵だったりもするのです。

この歌も映像もまだ未発表。ライブにおいで下さった方にしかご覧頂いておりません。
ようやく、四国のライブの編集があらかた終わり、改めて客観的にライブを観たりしています。
さて…この一年余りで、作り上げてきた沢山の歌や映像…それをどうやってお届けできるのか…今思案中です。
意外なところで顔を出すかもしれません。もう少し時間がかかりそうですが、必ずお届けできるように頑張りたいと思います。

エールをありがとうございました!心からの感謝を込めて。
2009.05.26 Tuesday

コメントありがとう

…また、とても嬉しいコメントが届きました。

Kyoji先生のソロライブでお話をさせて頂いた方や、私がまだ一度もお会いしていない方たちからコメントが届くたびに、ドキドキしながら読ませて頂いています。

ミュージシャンの方たちとは違って、デザイナーの仕事はほとんどインドア。
出不精だったり、カメラ嫌いだったりして、外側の世界(笑)とは、なかなかコンタクトが取れずに…まあそこが一番居心地の良い場所だったりするのだけれど…。

図らずも、外に出る機会が多くなったこのごろ。今も四国のライブを編集しながら無防備な物腰や、つっかえながらのたどたどしいMCなどを見て、苦笑している私です。
今日はそんなライブの一コマの写真を思い切って使いました。

これはずっと前に書き下ろした「やきもちやきの猫」…という絵本を朗読用に編集した物語のワンシーンです。四国のライブでは、アンコールで語りました。
けれど、ライブは限られた方にしかご覧頂けないのがすごく残念。
どなたにもお楽しみ頂けるように公開できるものに仕上げたいと考え中です。
何か良いアイデアがあったら、教えて下さい。

今日もスタッフたちと少し振り返りながら、テキスタイル用の原稿のストックブックを開きました。
…もういったいどのくらい描いて来たんだろう…。
少なく見積もっても、20年ほど、年間500点以上は描いてきました。どの絵もまるで日記のように雄弁です。

けれど、デザイン画とタブローの絵には微妙な違いがあります。描くときの気持ちは何も変わらない…ひたすら、誰かに届いて欲しいと願うだけですが、表現方法は全く違うのです。
舞台のための絵も、とてもワクワクします。それまで決して描かなかった世界を、知らず知らずに描いていたりして…。
…そういえば、コメントを下さったOQmuraさんから…Kyoji先生と作った歌…MOON CHILDの挿画をとても気に入って下さったと言って頂きました。
今日探したのだけれど、今は手元にありません。
多分私の優秀なスタッフたち(笑)が、どこかに厳重保管してしまったようです。
近々必ずこのブログでアップしますので楽しみにお待ちください。

今夜は来年の母の日のためのエプロンを考えています。
温かいコメントをありがとう。励みにして頑張りたいと思います!

2009.05.24 Sunday

ソロライブ Kyoji Yamamoto

ぎりぎりまで行けるか行けないかわからなかったKyoji Yamamotoのソロライブ。
ようやく見通しがたったのが前日。
駆け込みのような格好で、目黒まで飛んで行きました。

素晴らしかったよ。
ずっと生で聴きたいと思っていた曲を次から次へと。
ちょっとしたハプニングは、会場をわかせて、みんなを幸せにしてくれたライブに
心から感謝です。

継続は力なり…という言葉があります。
シンプルに読むのもいいけれど、この言葉には、ひとつの場所にずっと立ち続けていることの難しさを伝えてもいます。
だからこそ、素晴らしいのです。
超一級のアーティストだから出来るのではないと、私は断言します。
表現者として「生き切る」という覚悟と決心、類いまれな強い意志がなければ
決して継続できないからこそ、この言葉が存在します。

私は扉を見ると、いつも少し離れてほんの数秒じっと扉を見つめます。
その扉に鍵がかかっているかもしれません。軽く押しただけで開く扉もあるでしょう。
誰でも人は一生の中で、鍵もかかり、頑丈に閉ざされた重い扉を何度も見ます。
よじ登り、こじあけた人が必ずその扉の向こうに宝物を発見する訳でもありません。
私のものつくりも、いつもそんなふうでした。
そこに何が起こるかはわからないけれど、勇気を持って扉を叩き、鍵が開くのをじっと待ちます。

けれど、素晴らしい音楽は、その扉を自ら開けようと躍起になるのではなく
奏でるだけで、扉の向こう側にいる人も自然に出て来てくれる力を内包しています。
それが私が音楽や歌に惹かれる理由かも知れませんね。

今回のソロライブ…私は何故か、とてもゆったりした気持ちで聴きました。けれど時計を覗き込むと、あっという間に2時間以上過ぎていて、タイムスリップしてしまったようでした。
余韻に浸っていた私に、高知からお越しのKyojiの大ファンの方が声をかけて下さいました。
私とkyojiのコラボ「だから歌がある」のライブ会場にもいらして下さっていた方。
そこで、思いもかけずに四国ライブをとても熱い口調で語って下さいました。

…その夜のこと…私は少しおそるおそる、パソコンで四国のライブを再生してみたのです。テープが届くのに時間がかかっていて、四国ではリニューアルも一緒だったので、全く余裕がなかった私。
振り返るのが少し怖くもあったかな…。

まあ私のことはさておき、テープの中のKyojiの炸裂と言ったら!!!
今大慌てで編集作業中ですが…ちょっとワクワクです。

実は私の社長兼主人(笑)が、年内に、私専用の編集用のスタジオを新たに作ってくれるという爆弾発言をしました(笑)
人生は明日何が起こるかなんて、わからない。
けれど、もしもそんなスタジオが実現したら…と思うとドキドキです。
私にもまだまだ叶えたい夢があるのです。

kyojiのソロライブで受け取ったパワーを、私なりにまた別のパワーに変えて
違うロケーションに届けたいと思います。そんな連鎖が生まれるとは思いもかけなかったけれどものを作る人間にとって「触発される」ことに出会えるのが一番の幸せ。
今日の写真は四国のライブのPAさんを撮影したものです。
かなり遅くらばせながら(笑)…色々とお世話になりました。ありがとうございました。来年も四国でのライブを実現できるように頑張ります!






2009.05.09 Saturday

さぼりました(笑)

忙しかったの…連休も返上。
…で、ブログの更新も久々。

何を書こうか決めないままに、書きはじめています。
最近は書く仕事が多くて、ずっと書き続けていたので、今は少し空っぽ。
書くモードについて、ちょっと書きます。

若い頃は、喫茶店が私の書斎みたいだった。今はずいぶん少なくなったね。
そういう喫茶店。
隅っこで長居をしてもほっといてくれるような喫茶店。
いつもそこで私はノートを広げて思いつくことをどんどん書いて…
バックに流れている音楽はジャズかシャンソンかクラシック。
…それが普通だった時代。
…良き時代だと懐かしむ気持ちはないけど、休日のアトリエは、どこかそんなころの空気感に似ています。
好きな音楽を大音量でかけて、ちょっと濃いめのコーヒーを入れて、私はパソコンに向かってひたすら書きはじめます。
休日でも集中出来るのは真夜中。どこかで知らず知らずに、あのころの空気を再現しているのかも…。それが私の書く時間。

スイッチがカチッと入るときはわかる。
あっという間に時が過ぎて、夜が明けるの。
空が明るくなると、すごく残念な気分。立夏も過ぎ夜明けが早いとなおさらだね。
普通は日が長くなりました。…っていうんだろうけど、私の場合は真逆で「日が短く」感じるの。

今年ももうすぐ半年が過ぎて行きます。
何をやっているかわからないような忙しさが日常なので、何もやらなかった…と思う日は一年を通じてほとんどない。
絵を描いているか、言葉を書いているか…必ずどっちかと向き合う。


今日はものすごく久しぶりの懐かしい人から電話を頂いたの。その人のことを思い出すとその中にも沢山の花が咲いていたような仕事を思い出しました。

あのころも夢中だったけど、「今も夢中だね!」と言われて…「そう!」と答えられたのがちょっと嬉しかったな。
今は与論島にいるから、息抜きに遊びにおいで!と言われて、「今はまだ行けない。夢中だからね!」と笑った。
まだ行ったことはないけど、タオル美術館に展示した作品のなかに、ふと「こんな感じかな…」と思ったイメージがあったので、今日の写真にしました。
タイトルは「私がたどり着いた海岸」です。



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