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2009.03.30 Monday

花火

今の季節に花火の話もどうかと思いながら書いています。

今レコーディングでスタジオに引きこもりながら、ようやく3曲のミックスが終わったところ。アトリエで聴いてみると…あれもこれもと欲張っているのが良くわかる(苦笑)
全部出来たら、きっともっとわかることがあるのでしょう。
丁寧に仕上げたいので、最後の最後まで自分のバランスとの闘い。
妥協せずに作ってみたいと思います。

花火…という詩は、今までに何度も書きました。
最初に花火を考えた人は、夜空に絵を描きたいと思ったのでしょうか?

子供の頃私は花火を見て、怖いと思いました。
打ち上げ花火で死ぬ人も沢山いると聞いたからかもしれません。

大人になってから、命をかける(笑)仕事に恵まれた時…ああ、私も花火を作っている…と思ったことがあります。
だからそれまで、花火をテーマにした詩は、どこかはげしかった。
…けれど、今回書いた「花火」という詩は全く違います。

私の中で命をかけるのが日常になって来た今だから、静かに見つめることが出来たのだと思います。最終的には密やかなラブソングになりました。

花火…という曲のアレンジは恭司先生。
弦楽四重奏…それは私の夢だったな。
その旋律を聴いた時、私はすぐに「生の音源」で録ってみたいと思いました。
とても切なくて、美しい旋律。原曲の持ち味を引き立てていて…さすが…と思いました。

さて、夢は必ず叶うと言う私の願いのままに、スタジオに来て頂いた方たちは、私の予想に反して若い方ばかりでした。
もしも彼らが楽器を持っていなくて、ただ私の目の前に座って職業を当てろと言われても、絶対当てられないと思います。
街で見かける今時の…それもなかなかみんなイケメンだった(笑)
ビオラとヴァイオリンの人だったかな(違ったらごめん)…ふたりはコンビニでカップヌードルにお湯を入れて、こぼさないように慎重に大切に手に持ってスタジオに入ってきました。楽器以上に大切にしてる感じで(笑)

それが私の緊張を一気にほぐしてくれて、自己紹介よりも先に
「そのお湯ってどこで入れてくれるの?コンビニの人?」
「あの…通常コンビニにはポットが置いてあるんです」
妙な挨拶になってしまったけど…コンビニにポットがあるなんて…はじめて知った(笑)
今度気をつけて見てみよう…みたいな…(笑)

録音は本当に感動的でした。誰も妥協せずに真剣に向き合う姿を目撃しました。
大丈夫…日本の将来は期待できる!…大げさのように聴こえるかもしれないけど
本当にそう思った。
もう私はその現場の空気だけで満足してしまって、ただ聞き惚れるのみでしたが
さすがプロの現場は違う。
私には到底わからないタイミングとかを、即座に要求する耳…あの耳が私も欲しい!!!

キャッチボールのように投げれば投げ返す…ということ。
投げっぱなしでは、何も始まらない…その絶妙なやりとりは、すさまじい緊張感。
至福のときが流れました。

けれど終わってみて、冷静に考えてみると、ものつくりの現場は、どこか似ている。
デザインの仕事もすごく似てた。素材を選びプリントしたり…そのプロセスの中にはとても似たような現場があります。

ミックスもそういう作業です。
ある意味、私の日常の仕事とものすごくリンクするので臆せずに向き合えるのが面白い。
今回のエンジニアさんは、今回はじめてお願いした人。
ミュージシャンのブッキングも数人お願いしました。

エピソードには事欠かない面白い現場ですが、ぼちぼち裏話を書いていきます。
基本的には、ピアノと歌…けれどそこにスパイスのように他の楽器を混ぜています。
作りはとてもシンプルだけど、直球の音が欲しくて…印象的な楽器をセレクトしています。
早く皆様に聴いて頂けるものになるよう、もうひと頑張り。
今日は中休みなので、ようやく…ただのリスナーになれた…かな?



2009.03.23 Monday

私の徒然










四国のライブを終えて、すぐに私はレコーディングに突入しています。約一年かけて、平野浩由さんと一緒に作った歌を、なるべく生の音源できちんと録りたいと思ったのは、去年の夏が終わる頃でした。

何故歌なのか…と聞かれたら、私が聴きたいから…と答えます。私が聴きたい歌に出会えなくなってから、長い月日が流れていました。
ものつくりの仕事は基本的には孤独との闘い。ひたすら自分の内側へと向かっていく作業の連続。
そんなとき、私は「音楽」の力を借りてきました。
もしも「音楽」がなかったら、そこに「歌」がなかったら、私の心はとうに萎えていたでしょう。

強いもの、やさしいもの、激しいもの…色々な形のものがそれぞれ、人の心を支えてくれます。疲れているときの一粒のチョコレートのように。心が寒いときの温かいスープのように…。…私の心が欲しがるもの…それが音楽や歌でした。
私は数百枚のアルバムをいつも手元に置いています。
心に響く音楽や歌に出会うと、私は瞬時に反応して探し出して、心の栄養にしてきました。
クラシックやシャンソン、ジャズ、ロック…ジャンルは一切ありません。

本も同じです。
…けれどいつからでしょう。私は同じ本を開き、同じ歌や音楽ばかりを繰り返し聴くようになっていました。
「新しい音楽に出会いたい!」それは悲鳴のように心の中にあり続けました。
息子が好きだと言う歌…スタッフが絶賛する歌…私は手当たり次第、何の先入観もなしに聴きはじめます。
もちろん素晴らしい歌は次々と生まれています。けれど私が歌に求めているものと少し違う…と意識しはじめたのはもうだいぶ前からです。

私の歌作りはまだ始まったばかり。…平野浩由さんとも、ひょんなところから歌作りが始まり、ようやく1年で10曲…。共同作業なのでお互いのペースもあり…けれど丁寧に作ってきました。
そのレコーディングも、まさに今はじまったばかりです。

スケジュール的に何日か間があいたのが、ものすごく良いタイミングだと思います。
ものつくりはいつも必ずどこかに余白や、沈静する時間が必要です。
無我夢中で、頑張ればいいってものでもありません。
客観的な冷静な判断が必要不可欠だと私は思うの。

…取りあえず2日間、色々試しました。そして今私はひとつの結論を持っています。
それは現場で答えを出したいと思います。

3連休…久しぶりに…本当に久しぶりに仕事から離れました。
いつもの時間帯とは違う生活だったので、少し時差ぼけはあるけれど、今日から仕事。
ずっと大きなものの制作をしていたので、仕事場は乱雑なまま。
今日はアトリエの掃除を徹底的に…。


2009.03.19 Thursday

コメント返信 SINさんへ

とっても嬉しいコメント…心からありがとう。

縁とは不思議なもの…。
Kyojiのファンや関係者に出会うたびに、不思議な御縁を感じています。ジャンルも業界も全然違う私たちが、何十年もすぐ近くでものつくりと向き合って来たことにも、不思議な縁を感じています。

…ちょっと残念だったのは初日しかご覧いただけなかったこと。初日の幕開けギリギリまで私はプロジェクターと格闘していました。最新式の最高のプロジェクターのはずなのに、ピンが甘い…色が出ないと言う問題に直面。
実はケーブルの互換性が悪かった…というのに気づいたのが初日が終わった後でした。
…2日目は全ての面で調整できたライブでした。
…これはリベンジしかないかな…(笑)

実はあの会場…ステージが狭くてあの形にするまでは、様々な問題をクリアーして下さった現場の人たちのご苦労がありました。
でも出来上がったライブを観て館長さんには「足りない設備はちゃんと付けるので、いつでもまたライブを…」と言って頂きました。
タオル美術館は私の第2の故郷のような場所…また必ず新しい作品を作ってKyojiと出向きます!

私も長年、個人的な友人でもあり、アーティストとしての山本恭司氏を敬愛するひとりです。SINさんのサイトも何度も覗いていましたよ。
Kyojiとのコラボは今回で3回目。少しずつ変えて来たけれど、まだまだ未熟な私。
作詞も猛勉中です。
化学反応(ケミストリー)という言葉は原宿のYAMAHAでコラボをさせて頂いた時、何度もミーティングで出た言葉でした。
音楽と…それもハードロックのKyoji先生とのコラボは、意外だと思われた方がきっと多かったと思います。
けれど私には全然違和感がありませんでした。なぜならKyoji先生は私の中では「ロックも出来るマルチ型・アーティスト」だからです(笑)
長年Kyojiのギターのファンにある日「Kyojiはね。ロックもできるの」と言って大笑いされました。

Kyojiの歴史を知らない訳じゃありません。むしろ長年家族ぐるみのお付き合いなので少しはKyoji通…と言ってもいいと思います。華やかな経歴とは別のところで、Kyojiは沢山のジャンルを超えた音楽にいつも挑戦してきました。
佐野史郎さんとのコラボや、アコギだけのライブ…そして作曲家としてのひたむきな姿勢。
私もグッズデザイナーとしての顔が一番広く浸透しているけれど、言葉を書いたり、本を書いたり…色々な側面を持っています。

ひとつのことをトコトンやってみると、知らず知らずに自分の中に育っていくものがあります。例えば時間の使い方や、人との関わり方…それはその人でなければならないオリジナルな生き方の基本のようなもの。
絵と料理って似てる!って思ったり、ものを作る姿勢は人生そのものになったりもするの。

勿論今回のようにKyojiの歌をつくるのも楽しいけれど、全然別の人の歌を一緒に作るのもすごく楽しいです。
実は今私は別の作曲家とレコーディングの真っ最中。ストリングスのアレンジとかをKyoji先生にお願いしました。素晴らしく美しい仕上がりです。
その件に関してはまた今度ゆっくり書きます。

実は今回のコラボへと発展していった経緯は、違う方のための作曲をKyojiが快く引き受けてくれたこと。最初に出来た「黒い道化師」という歌は、私もスタッフもみんなで感動して泣きながら歌いました。
その後立て続けに「マイ ネヴァーランド」や「眠るカラス」
その幅のすごいことと言ったら…あのスリムな体型からは想像もできませんでした(笑)
kyoji先生とは、一緒に仕事をするたびに勉強させられることばかり。
そして私の究極の「引きこもり系の人生」の扉を何度も開けて頂きました。

ところでSINという呼び方は、我が家の日常…私の息子は「シン!」とみんなに呼ばれているの。これもまた御縁でしょう(笑)
ずっと山本恭司の世界には揺るぎないものを感じていましたが、唯一言葉を書く仕事も長年やって来た私のためのスペースは「日本語」だったかな。

…そういえば、Kyojiの絵がタオル美術館に飾ってあります。ご覧になった?
「虎を弾くピエロ」というタイトルです。…そう、このコラボが実現できるきっかけを作った絵です。
「描いてもいい?」というメールを送ったのは、もうずいぶん前だったような気がするけれど「チョー楽しみ!」と返信をもらってものすごく緊張した覚えがあります。

ここで、ちょっとだけ私の世界の宣伝を…。絵と言葉と音楽…このみっつのものを合わせた世界を作ってみたい!
実は私は15年も前から、そんなことを思いコツコツと積み上げていたのです。

山本恭司という「音楽」でその厚みを増し、まあ今はかなりおんぶに抱っこという形で(笑)少しずつ進化しています。
俣野温子の世界…はまだ入り口、相当ぐらぐらしていますが、青春はこれから。
必ずパワーアップして「四国」に帰郷できる日が来ることを信じてます!
応援ありがとうございました。励みにして頑張りたいと思います。

月と太陽の物語の中で使った私の油彩…映像には部分しか使っていなかったので、今日は画像に使いました。この絵はまだ映像以外は未発表の作品です。
SINさんのコメントに対する私のお礼の気持ちです。
まだタイトルは付けていなかったけれど「祈り」と名付けたいと思います。
私はただ、平和で豊かな世界を願い続けて来た人生。
それと同じ質のものがKyoji先生の曲の中には溢れていました。
またタオル美術館のステージでお会い出来る日を楽しみに。

そうそう確かKyoji先生は4月に山陰でワイルドフラッグの立て続けライブがあるはず。四国の橋の料金が4月から大幅値下げで…確か4500円が1000円になるとか…。
香川からだとどういうことになるのかはわからないまま書いていますが、確実に距離は縮まると思います。私も少し前に久しぶりにワイルドフラッグのライブに行ったけど、確実に進化しているものを感じました。私は行けないのが残念だけど、是非。チョーお勧めです!
また私のブログにも遊びに来て下さい。季節は確実に春。
私の人生も、今まさに「春」です。








2009.03.16 Monday

…ただ感謝のみ



四国のライブを終えて夕べ帰宅しました。言葉では伝えられない想いがあります。
初日「思い出が真夜中に降って来る」…を語りはじめた時、今は亡き初代館長の福井氏が真ん中の通路に立って、笑いながらステージをご覧頂いているお姿が、まるで映画のスクリーンのように浮かびました。
今でも私の心の「思い出の引き出し」のなかで、生き生きと采配を振るって下さっているのです。
物事は何でもそうだけれど、「はじまり」が一番大変。…そのスタートをつぶさに見て来られた方の急逝は、タオル美術館のオーナーの越智逸宏氏の心の中にも深く刻まれています。ライブの後「今のタオル美術館を福井さんに見せたかった…」とつぶやかれた越智社長の一言は、温かくて切なくて、私の心の中にしまってあるノートのページにも深く刻みました。
タオル美術館は、年月を追うごとに成長していくようなところがあります。それはスタッフの方たちの笑顔のなかに強く感じました。「もてなす」という言葉の意味を改めて感じた旅でした。本当にただ…感謝のみです。

さて…山本恭司さんとのライブ…私はこのライブの骨格を作るときに、改めてKyoji先生のギターと長いこと向き合いました。そして最終的に曲目を決定していく過程は、私よりもスタッフの方が覚えていて…このライブに集中していた日々を鮮やかに描き出してくれました。
私はいつもなにかを作り始めると、周囲も見えなくなります。
ひたすらにただ一点だけを見つめて全力疾走をかけるので、記憶にも残りません(笑)
だからスタッフたちがどんなにハラハラしながら、見守っていてくれたかに気づくこともなかったかも…。ただ…感謝のみです。

ライブの直前、私はKyoji先生の指を見ました。左手の指の全てに固くへこんだギターの弦の跡が深く刻まれています。

タオル美術館の制作に追われていたとき、私は右の親指にハサミのタコが出来ました。
…それがお風呂に入るたびに痛がゆくて、気になっていたの。
そんな話をスタッフにしたら、全員が「ここですよね!そう、ここここ〜!」と手を出しました。

…みんな同じ場所に私よりもひどいタコが出来ていて、お風呂に入ると温まってかゆくて痛くて…と笑いながら話しました。私が黙々とハサミを使い始めると、みんなが交代にやってきて手伝ってくれただけでなく、私が使いそうなパーツを先回りして作ってくれていました。

「ちょっとでも練習をさぼると、指のタコが治って来ちゃうんだよ。…柔らかくなったら痛くてギターが弾けなくなるんだ」
一緒にコラボをはじめた時、Kyoji先生から聞いていた話を思い出しながら私は
「そこにさ。鉄板かなんかを埋め込んだら、サイボーグみたいでいいよね!」と冗談のように笑いながら言いました。
けれど私は本当はこう言いたかったのです。
「それはね。勲章だよ!ダイヤモンドよりも輝いているよ」と。

まあ、私の朗読の話は別にして、いつにも増してパワフルなギターと歌は本当に素晴らしかった!!
2日目のMCで私は、人を癒すものは、優しいものだけでなく激しいものだったりする…という話を伝えたかったけど、うまくしゃべれたかどうかは覚えていません(笑)
25年前に私が仕事でボロボロになっていたとき、私はVOWWOWのライブに出かけました。「パワーをもらう」…ということがどういうことなのかが、はっきりした瞬間のようでした。

ライブの後、ご覧頂いた方たちの頬の色がみんな紅潮しているのを見て、私はあの日の自分に再会したような気になりました。

「愛が溢れていました…」そう伝えて下さった方はご高齢の素敵なご婦人でした。
たぶんあんなに激しいエレキギターを間近に聴いたことは、今までなかったのではないかしら?…ただ…感謝のみです。

私たちがこのライブを企画した時、巧い表現はできなかったけど「愛を伝えるライブ」を作りたい…と話し合っていました。
それと同じ言葉をお客様から返して頂いたとき私は「やったー!」と思いました。
「伝わったね!」「うん、伝わった!」
私たちの会話はすごく短かったけど、心の中は満ちていました。
…ただ…感謝のみです。

私の指のタコは、もうほとんど治りかけています。けれどKyoji先生の指からは、一生消えることはないでしょう。

末筆になりました。今回のライブにお出かけくださった方たちの温かいまなざしと、今回のライブ&リニューアルに関わって下さった全ての方たちのまっすぐな心に…ただ、ただ感謝のみです。


2009.03.12 Thursday

おいしいもの

おいしいものが食べたい!…と思うのはみんな同じ。
けれど私は仕事に熱中すると、寝食を忘れてしまう傾向にあります。結構ガクッと体重が減ったり増えたリを繰り返してしまいます。
最近は、そういう自分をそれなりにコントロールすることも少しうまくなったけど…。

いよいよライブ当日まで秒読み。体調管理が何よりも必要なとき。
風邪はもちろん、万全な体調で臨みたいので、今日はゆっくりと過ごします。
旅慣れていない私は…昔はいつもその前日とかに熱を出したりして周囲をハラハラさせてきました。
ようやく最近は普段通りの私のまま移動することができるようになったとこ。
今回も今のところ、少し寝不足気味なのをのぞけば、まあまあかな。

つい先日、私の長年の友人が荻窪にパスタやサラダや前菜のおいしい店をオープンしました。
店は家族総出で全て手作り…アットホームな気持ちの良い店に仕上がっています。

その店のマダムから電話があったのは、オープンの2日前の深夜。
「壁面をどうしたらいいかわからない…」という緊急のSOS。オープン準備でバタバタしている様子が手に取るように伝わって来て…「わかった!なんとかする…」
…と答えたものの、私も前日から貫徹状態。
まずは眠る…と指で時間をはかって起きる時間を設定し、ベッドに潜り込みました。

起きたのは月曜日の朝の六時…取りあえず、手元にある材料で何が出来るのかを考えながら、パネルに下塗り…ストックの絵もチェックしてみたけど、何かが違う…。
よし!描くぞ!
迷っている暇はありませんでした。…面白かった。

シェフのみっちゃんのパスタがどんなにおいしいか…私は長い付き合いなので充分すぎるほど知ってる。
前菜もサラダも、必ず期待以上のもの…それも全部知っているから、応援したい!!って思ったら、筆は進む。

そんなこんなで、慌ただしく店はオープンしました。
私はおととい、Kyoji先生も誘って、スタッフたちとみんなで前祝いの食事に行きました。

店の名前はBrun Feu(ブラン フー)と言います。
駅からは少し歩きますが、おいしいよ。
是非皆様お誘い合わせの上、ご来店をお待ち申し上げております。
また落ち着いたらもっと詳しい情報を載せますね。
取り急ぎ電話番号のみ…ですが、「おいしいものが食べたい!」と思ったときは迷わず
ここを思い出して下さい。
電話は03-3397-6991です。



2009.03.07 Saturday

いよいよライブ一週間前「だから歌がある」

さて…いよいよライブ1週間前になりました。
毎日が矢のようなので、カレンダーを見て「え〜」って感じです。
でも何故か今回は少しだけ何かが変わった。
自分でも一体何がどうしたのかまだわからないままにこのブログを書きだしているけど
心の中を整理しながら書いてみますね。

まずはお詫びです。
タオル美術館のライブ…お問い合わせを頂いた方から、対応が不完全と言うご指摘を頂きました。…ごめんなさい。
今回は9周年の記念イベントなので、チケット制ではなく全てご招待。私のブログにはどしどしお申し込みを…と書いてしまったけれど、その対応が徹底していなくて不安感を与える対応になってしまったことがあったらしくて、申し訳ありませんでした。
今はもう大丈夫です。本当にごめんなさい。

今回のライブは12月に原宿でやらせて頂いたライブを元にしたリニューアル版。山本恭司先生の真骨頂のギターも満載。ふたりで作ったオリジナルの歌も随所に…。
構成はかなり手を入れたので、また前回とは違った雰囲気でお楽しみ頂けるものに仕上がっていると思います。
…やってみなくてはわからない。…長年ステージで色々活躍している方たちがみんな口を揃えて私に、同じアドバイスを下さいます。
ようやくその意味がわかりはじめています。
ものつくりは散々やり抜いて来た人生だけど、これはなかなか手強くて…だからこそ面白い世界です。

タオル美術館の大幅リニューアルも含んだ今回のライブは、今のところ私の今までの人生観のような場所に位置しています。
何故歌なのか…何故音楽や言葉があるのか、何故絵を描くのか…そんな青臭い疑問符と長年真剣に向き合ってきました。

私の日常はほとんど「仕事漬け」…どうしてこうなって来たのかは理解不能だけれど、子供のころから思い込んだらトコトンやる性格。必死で目の前の現実と向き合って来ただけの人生。…そしていつの間にか、仕事を通して育てられてきました。

ものつくりは毎回自分と向き合わされる現場。
自分以上でもないし、自分以下でもない…丸ごとの私を表現することに躍起になっていた私に、ようやく最近…見えて来たものがありました。

…それが私の理想の未来と言ったら、笑われてしまうかもしれません。
よく考えてみれば私の人生は本当に特殊。…やっとそういうことに最近気がついたの(笑)余り世の中のことも情報も取り込まずに、黙々と生きてきました。古典が好きで読む本や聴く音楽もいつの間にか好きなものばかりを集めて…。
時代とかよりも本質のようなものに興味があったの。
…それがどんなに特殊な世界であったかを最近思い知った。
もしかしたら私は究極のわがまま人生かもって…(笑)

…そして今、忙しいけど楽しい!!
なんかようやく人生の面白さに気づきはじめています。
きっと皆さんも実は、毎日が不思議の連続で出来上がっていると思うんだ。要はそれに気づくか気づかないかだけ。
私は最近ようやく周りを見渡す余裕ができて来て…以前本にも書いたけど、人生って奴は思い通りに進んで行くと改めて思いました。
駄目だなっと思ったらその通りに…何とかなるさと思ったらその通りに…。
今は1週間後に控えたライブを楽しみながら、わくわくしながら
何とかなるさ…と思いながら待っています。
心の中には少し余白のようなものがあります。
前回まではそれはなかったな。いっぱいいっぱいだったかも…(笑)

Kyoji先生の色々なライブを拝見して、心から楽しんで頂くためにできることを勉強しました。
…それは心から楽しんで表現すると言うこと。
今まさに私は(まだかなりの努力が必要だけれど)その入り口に立っています。
タオル美術館のライブは是非。見なきゃ損だと見栄を切ってしまいます。
会場でお会いできるのを心から楽しみにしています。

何の説明にもなってないかも…って思ったけど、いいや…これが今の私の丸ごと。
また、なるべくこまめに更新しますね。読んで下さってありがとう!


2009.03.03 Tuesday

思い出は真夜中に降って来る

ちえぞうさん。コメントありがと。
…うん…私は相変わらずだよ。でもたぶん今の状況は、私の人生始まって以来…の忙しさ(笑)
締め切りクリアーの記録を塗り替えている真っ最中。

「だから歌がある」は原宿とはまたずいぶん変わった…変化しなきゃ生きて行けない私の「サガ」みたいなもの(笑)
でも「だから」…やってこれたのかもって思います。今年も始まったばかりなのに「矢のように」過ぎてしまいそうです。
ゆっくり会えるのは…いつかなあ…(遠い目になっています)
でもこの人生で…私は、私のハードディスクに「生き切る」というのを設定したんだ。
長くなりそうな話なので、またブログ本編に書いています。

読者の方のためにちょっとご紹介すると「ちえぞう」は私の元スタッフ。10年近く(細かいことは忘れた)一緒に仕事をしたの。
だから…私の現場は酸いも甘いも知っている…私の娘のひとりです。
今はすでに二児の母で、まあそう遠くでもないところに住んでいるけど、なかなか会えない。
…今や私の娘たちは全国に散らばって、沢山います。それぞれにそれぞれの人生があるね。…私は時々、そんなことを思い出しながら、相変わらずの日々。

今回のライブでは「思い出は真夜中に降って来る」を語ります。
あのころのスタッフにはきっと忘れられない思い出の作品です。
私がはじめてやったライブで、一番最初に朗読したのがこの作品。久しぶりに朗読したら…あのころの思い出が降ってきました。
ちえぞうのことも、色々思い出していたよ。

私のスタッフは基本的には女の子ばかりだけれど、何故かどこか「男らしい」さっぱりした子が多かったな。毎日が決断しなきゃならない現場だから知らず知らずに鍛えられちゃうかもしれないね。

ちえぞうは笑顔が満開のヒマワリのように、輝いていました。今もあの笑顔は健在だね!あの笑顔に私は何度も慰められたよ。
去年の暮れに久しぶりに会ったけど…あんまり話は出来なかった。…でもそろそろ子育ても楽になって来たことでしょう。
夜を徹して、話せる日は近い??あの後私抜きの同窓会のようなことをやったらしいけど…次は私も混ぜて!!!!!

予定では今年の夏休みくらいは…何とか死守したい。そのころが一番時間が取れそうだよ(予定は未定だけかもしれないけど…)
…すごい私信のようなブログを書いてしまった。後もう少し走らなきゃ…このところブログも更新できなかったけど…元気です!
とりあえずすぐには四国に行けないちえぞうに一足先に新作のタオルアートを見せちゃうね!
タイトルは「思考回路」…いろいろな種類の白いタオルだけで作った…結構手間ひまかけた作品。いつか実物を見てほしいな…。ところで、もっと頻繁にコメントしてよ(笑)…ではなるべく近いうちに再会しよう!
口ばっかにならないように気をつけます!
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