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2008.10.26 Sunday

宛名のない手紙…ふたたび

デザイナーの仕事は、ずっと宛名のない手紙を書いているような現場。私を支えて下さっている方のお顔は、現実に見えることはとても少ないのです。お手紙やアンケート用紙でいつも想像しているだけです。
私自身もずっとものつくりだけに集中して来た人生。あるときこんなお手紙を頂きました。

「私はずっと、俣野さんのものを愛用していますが、正直言って、このグッズの絵を描いていらっしゃる方がいるんだと気づいたのはずっと後のことです。そういうことを感じないほど暮らしの中に馴染んでいます」…と。

…それはとても嬉しいお手紙でした。私の目指しているところと確実に一致していたからです。「もの」は「人間」の暮らしを楽しませるもの…決して作り手のものではないという強い信念があったからです。
…けれど私は山本恭司さんと一緒にお仕事をさせて頂いてから、色々なライブで、Kyojiファンの方たちと、顔を合わせる機会に何度も恵まれることになりました。
ミュージシャンという仕事は、本当に直接目の前の人のために、心をこめて奏でる現場。そこにはタイムラグがなくて、リアルタイムで心と心がふれあう現場。

みなさんそれはそれは熱心なファンで素敵な方ばかり。私はちょっと襟を正して、そういう方たちを少し離れたところから見ています。
そのなかには有形無形の温かいものが脈々と流れていて、そのパワーがアーティスト山本恭司さんを輝かせていることに、今更ながら思いあたったり、その現場に私が参加させて頂くことになったとき、何が出来るんだろう…と真剣に考える時間が必要でした。
けれど、気を取り直し前向きになれたとき、私は私のままでいいと言う結論に達しました。

人生の流れはそう簡単には変えられません。集中し始めると、なりふり構わず自分の内側と対峙しているようなものつくりの現場に慣れているので、それはそれとして捕らえています。

決して閉鎖的な環境ではないけれど、時間帯が全然違うので、パリに住んでいる方とはリアルタイムでメールや電話のやり取りをすることはできても、日本ではなかなか…私の時間帯でコンタクトが取れる人は少ないのです(笑)

そんな井の中の蛙…の私は、今怖々と外を窺いながら、おずおずと12月のライブの準備をしています。
私の目指している現場は、時代に迎合しないこと。それを徹底させてみたいと思っています。実は私の好きな本も、古典がほとんど。

時代の流れは本当に速すぎて、自分がどこにいるのかわからなくなることもしばしば。
そんなとき私は何世紀も前の言葉が無性に聞きたくなるのです。それらの言葉は解読不能なほど難解なものも多いけれど、人間がただ人間として生きていたような懐かしさを感じるのです。

…ところで、大変遅くなってしまって申し訳ありませんでした。やっとやっと高崎の舞台のDVDが私の手を離れて、お届けできるようになりました。お待たせして本当にごめんなさい。思いのほか編集作業に手間取ってしまいました。いい勉強になりました。
このDVDは、私のはじめての作品集のような側面も表現しながら、絵と言葉と音楽のみっつのものを合わせた世界に仕上げました。
御出演いただいた方たちのまぶしいほどの個性が、本当にありがたかったです。


2008.10.21 Tuesday

サプライズ企画の告知です!





今日は告知です!
ようやく覚悟が決まったので(笑)告知します!





実は2008年12月の20日、21日の両日…原宿EX'REALM地下イベントスペースにて、YAMAHAさん主催のSoulSwitch Vol.9に出演します。
http://www.exrealm.com/info/index.html

まごまご、じたばたしている私を多分全面的にエスコトートして下さるのは、…あの山本恭司さん。…という訳なので、大船に乗っていますが、実は私の小さな心臓は、考えただけでもドキドキ、バクバクと大きな音をたてております。

…何を隠そう「引きこもり系のクリエーター」としての名を欲しいままにして来た私。
めったに巣穴から顔を出さない私が、外に出るというのは、ドラキュラが太陽の光を浴びるということに等しい(笑)
まあ、とりあえず、Kyoji先生の足を引っ張らないように極力注意しながら、準備を進めています。

けれど、内容はかなりのサプライズ…と自負しております(笑)
まだプロセスなので、このブログで少しずつ、謎解きをしていくつもりですが、今はまだやっと入り口にたどり着いたか着かないか…の境目におります。
まあ、いつもの通りに私はとりあえず目標を定めたら、走る主義なので全力疾走はかけますが…。
ご期待くださいませ。

人生って明日は何が起こるのかがわからない。
けれど、だからこそ今日の日の「今」がとても大切だと思うのです。
この春高崎市で開催された「俣野温子の世界展」から、私の人生は少しずつ舵を星空に向けて取り直しています。
私は昔、満天の星空を見た事があるの。

…その記憶はずっと心の中にしまってありました。

人生の中には崖もあれば谷底もあるけれど、その中には星空も広い海もあります。
どこを目指していくかは、その人次第。
最近では私はひたすらに、あの日見た星空に向かって全開しています。





2008.10.20 Monday

朝の散歩

今朝方、ひとりで近所の公園を散歩しました。さわやかな風、犬と散歩をしている人がとても多くて…私も二十年一緒に暮らした我が家の二匹の犬のことなど思いだしながら、結構早足で一時間ほど歩いて、気持ちのよい汗をかきました。

3年ほど前までは、毎日のように歩いていたのに、このごろはすっかりご無沙汰していましたが、やっぱり歩くのはいい!!
また再開しようと思います。
以前の散歩は圧倒的に夜ばかりだったので、必ず誰かを誘っていましたが、朝方ならば一人でも大丈夫。気ままな散歩を楽しめることに気づきました。

家からすぐ側に広い公園があります。
うちの庭と呼んでもいいほどの近さです。剪定をされたばかりの木々や、樹齢数百年の木もあったりして、じっくり見ながら歩いていると、あっという間に時間が過ぎて行きます。

5、6年前に、私は無性に緑が恋しくなって、郊外の緑の多いところにアトリエになるような場所を探し歩いた事があります。
けれど、散歩に適した場夜は驚くほど少ないことに気づきました。
都会は、逆に整備されて安全な散歩道が沢山あるの。灯台下暗しだったな。

今の季節は年間で一番、自然が恋しくなる季節かもしれません。空は高く、風は涼やかで、黙々と歩いている人たちが予想以上に多いことに驚きながら、日差しが強くなって来た頃には帰宅しました。

通勤に急ぐ人たちと、散歩をする人たちでは、全く表情が違います。時に追われる人と時を楽しむ人の違いでしょうか…。

色々な人間模様…二十人くらいの高齢者の方たちが太極拳のような動きで、それがぴしりと揃って、ポーズを決めているのは、一枚の絵のようでした。
帰宅した途端から、家の前の道路の舗装工事が始まって、かなりの騒音が響いていて、次々と宅配便のチャイムが鳴って…ああ、また週明けの忙しさが来る…と思いながらも
ちょっとした散歩で、気分は一新。心に余白のようなものが生まれているような気がしました。

さて、今週も頑張るぞ!
写真は思いがけずに頂いた秋の花束…どうも、この花束が、私の朝の散歩の背中を押してくれたような気がしました。
…最高の季節だよ…公園を歩いておいでよ…と言ってくれたような気がします。





2008.10.15 Wednesday

大きな音で

カボ企画の中は、とても音が響きます。そこで大音量で音楽をかけると、別世界へと誘われます。
私は良く疲れるとソファーに寝転んで、大音量で聴きたい音楽を鳴らし続けます。
どんどん身体から、余分なものが抜けて行くような感じで楽になるの。

このままでいくと、あっという間に今年も終わってしまうんだろうな…突然そんなことを思いました。予定表はなるべく見ないようにしているけど、色々あるんだ。

私のような仕事は、自己コントロールが一番の仕事のようなところがあります。気が滅入ったり、落ち込んだ時は仕事をしてもどうせやり直しになってしまうので、なるべく自分のバランスを整えることに集中します。
すぐにうまくいく時もあるけど、なかなかうまくいかないとき、この大音量の音楽はかなり私にパワーを与えてくれるのです。
夕べも何度もソファーにひっくり返って、音楽を聴きました。

このごろは毎日、展示会のためのサンプルをチェックする作業が続いています。今月はあちこちで展示会が行われるのです。今日は何枚もエプロンをチェックしました。スタッフに試着してもらったり、自分がつけてみたりして、最終の細かい部分をチェックします。
ほんの少しでも気を抜くと、それで本番があがってしまうので、結構気の抜けない作業です。

夜中は全く違う仕事をします。この時間が私の創作の原点のような場所。けれど夕べは
滅多にないほど集中できなくて、なんとなくアトリエの中で本を広げたり、音楽を聴いたりして過ごしました。

目の前に電車が止まり、ドアを開いているんだけど…次にしようか…みたいな感覚。

何となくこの季節は毎年頭が重くなります。以前お医者様に聞いたら
「…で、好きなことをやっている時はどうですか?」と聞かれ
「ああ、熱中しはじめると全部の症状が消えます」と答えました。
「…それは神経的なものです。休めば回復します」とさらりとおっしゃいました(笑)

ずっと気を張っていた仕事が少し一段落ついたので、久しぶりに休みを取ろうかな…。
それが一番な気がしてきました。





2008.10.14 Tuesday

糸が絡んだらほぐせばいいさ

久しぶりにじっくりとニュースを見ました。
ニュースは刻一刻と変わって行きます。

けれど私はニュースのあり方に疑問を持つひとりです。毎日が色々な事件が起こる人の世は、人々の興味や好奇心によって、放映時間が決定されて行きます。視聴率を求めるテレビの目的や使命は、公平とは無縁のところに焦点をあてています。
そしてその進行を勤めるニュースキャスターの意見が、見る人の判断よりも優先されていることにも、私は疑問を深めます。

私は推理小説は大好きだけれど、一度犯人がわかってしまうと、もう2度と同じ本を開くことはありません。どんなにはらはらさせられた連続ドラマでも、最後にすべての謎解きが明かされた後は、きれいさっぱり忘れられるのが良いところでもあり、つまらないところでもあります。
蔵書の中でも、何度も繰り返し読める物と、読み捨ててしまうものがあるのです。
次々と放送されるニュースにも似たような側面があると思いながら、その本質までたどれないままに、流れていくニュース。それぞれの立場や状況で興味をそそられるニュースは違うけれど、その基準はとても曖昧。

今日の写真の絵。私は今年の春の作品展で「ニュースのボーダーライン」という油彩を描きました。ニュースでは犯罪者と成功者が交互に映し出されていて、私はいつも大きく揺らされてしまいます。もう少しそのあたりを徹底的に描こうとして、私の筆はピタリと止まりました。

ファミリーで作品展を観て、楽しんで欲しいと言う想いが優先したのです。毎日色々な情報や、悲惨な事件と向き合わされている日常だからこそ、無条件に楽しんでもらえる要素を色濃く描こうと決めたのです。

そういう迷いは常にあります。今も言葉の世界に身を置いたとき、私の中には様々な想いが交錯しています。
表現することの難しさも楽しさも、その中にはあります。まさに無限の選択肢の中からたったひとつのテーマやコンセプトを選びます。
今また、少し自分の内側が難しくなって来ています。少しゆるめようと思います。

糸が絡んだらほぐせばいいさ…。

子供のころからの私の独り言のおまじないです。
こういうときは、編み物が効きます。手仕事って本当にセラピーだと思います。
とりあえず、ざくざくと編んでいくと、線から面に変わって行きます。心細いような糸でも手間をかけるとしっかりした温かいものに仕上がって行きます。
今年はまた久しぶりにベレーやキャスケットを良く見かけます。
帽子だとあっという間に編めてしまうから楽しいの。
そんな時間を少しでも捻出したいと思っています。

2008.10.10 Friday

秋の夜長

夜を通り越して西日が射す時間まで起きているのが日常のようになってしまったこのごろ。
色々と夢中になって過ごす時間が長いって言うことです。
それはきっと、ものすごく幸せなことなのでしょう…。

私は自分の人生を振り返ったり、未来を見たりしています。そういうこと、忘れてしまったら、大変だと…どこかで思っている私がいます。
私は自分の人生に折り合いは一生つけられません。
けれど、過去も現在も未来も…たった今この瞬間が決定しています。今日の私が何を考え何をするかで、明日は決まり、未来も変えて行きます。

私は引きこもっている暮らしの中で、一番私らしく生きられる方法を少しずつ手に入れてきました。自分らしく…ということが簡単そうに見えて、実は意外と難しいもの。
人は人と関わるたびに、色々な影響を与え、与えられるものだからです。

私は自分の心が求める本を読み、書き、自分の心が求める音楽を聴き、作り、自分の心の赴くままに筆を持ち…好きな画集に囲まれて、生きてきました。
ニュースや情報は、そんな閉鎖的な暮らしをしていても耳に届きます。
けれど、人間が生きて行くために必要な情報は、そんなに多くなくてもいい。それよりも自分が聞きたい答えを探し続けた日々の中に、本や音楽や絵がありました。

…それを客観的にながめると、結局好きなものは普遍的なものに尽きるような気がしています。

…そして私は結局人間が好きなのです。この地上で人間だけが出来るもの…ペンや筆や楽器などの、道具を使い、夢を叶え続けて行く人たちに無条件に惹かれます。
医学や科学の発達も、基本はそこからの出発だと思うのです。

普遍的なもの、根源にあるもの、そんなものを静かにながめていると、ものつくりは作るのではなく生まれて来るものだと思うのです。

私はこのブログをはじめて、ほんのまだ数ヶ月の間に、不思議なほど書くことにムキにならない自分を発見しました。
こんな独り言のようなブログにお付き合い頂いて、本当にありがとう。

私はこのブログと向き合うたびに、逆に自分自身を発見して行くような感覚があります。普段漠然と思っていることを書いて行くことによって、自分の居場所のようなものが、はっきりして来るような気がしています。

秋の夜長…私はこの季節が本当に好きです。長い時間温めてきたものが、少しずつ実になって、果実になって来るような時間です。
おいしいといいな…甘いのも、苦いのも、すっぱいのも欲しいな…。
ほっくりしたもの、やわらかいもの、透明なもの、強いもの、弱いもの…ささやかなもの…そこにあるだけでいいもの…。
色々なものを、ただ無心に、作り続けて行きたいと思います。
2008.10.08 Wednesday

出不精者たちの買い物の話

必要に迫られないと行かない買い物に行こうとしています。
けれどこのところずっと不規則が続いていて、一回ごとの睡眠時間が短くて、毎回昼寝のように眠っては起きて…を繰り返してしまう日々。
どこかでなおさないと、買い物にも行けません。

かといって、真夜中はもったいなくて眠れない(笑)
最近また読書にもはまり、締め切りにもはまり、音楽にもはまり、長風呂にもはまり、ストレッチにもはまり…色々と忙しいのです。

けれど心の中は結構充実しています。結局私って究極なほどの「オタク…もう死語?」なんだな…って自分のことを思います。今日は久しぶりに仕事で表に出ました。
外がどんな季節なのかわからないまま、適当に着るものを選び出かけましたが、さっぱりとした秋晴れ。
気持ちのいいお天気でした。

買い物と言っても色々あります。私はほとんど市場リサーチとかはしないので、仕事とは別の個人的なお買い物。さしあたっては息子の靴。
気に入ったものしか履かないので、気づいたらもうぼろぼろ。何とかしなくてはなりません(笑)
けれど、息子も私に似て、かなりの出不精。そんなふたりが予定を合わせて買い物に行くのはなかなか難しいのです。

そして何故か…銀座で仕事の帰りに、自分の靴を買ってしまいました(笑)結構長めのブーツ。膝下くらいまでの長さです。
…そんなブーツがずっと欲しかった。

ぴたりとしたファスナータイプのブーツは散々履いたけど、今回のは長靴みたいなズトンとしたもの。スタッフたちが履いているのを見て、私もそういうブーツが欲しい!と
思っていたのです。
…そして、ついにゲットしました!

ほとんど外に出ないので、アトリエの中で履きます。
…そうそう、私のアトリエは通常は土足です。みんなそれぞれに楽な靴に履き替えて仕事をしているけれど、いつかまた縁あって、家を建てるとしたらリビングとかも土足にしてしまうかも。

どんなにお洒落をしても、靴じゃないと決まらない。私は普段外には出ないけれど、アトリエの中ではずっと靴を履いて仕事をします。

…今ふと思ったのだけど、あのブーツにはスキニーのデニムが必需品かも…って。
お気に入りは今のとこ一本しかない…。

近々、これは何としても息子を誘い、買い物に出かけなくては…。いよいよ決心がつきました(笑)

2008.10.07 Tuesday

タオルの展示会

明日からまたタオルの展示会がはじまります。
きっとみんな遅くまで飾り付けや片付けに追われていたことでしょう。お疲れさま!

私は今回の展示会のために作ったサンプルを脇に置いて、ひとつひとつに声をかけるようにながめています。
サンプルが出来るまでの間も、長い時が流れます。デザイン画を仕上げても、出来上がるまでその全容は見えません。
ほんの少しの色のバランスや、手触り…。いくら細かい指定をしても、イメージ通りにあがってくるかどうかは、わかりません。

ものつくりの現場はいつまでたっても、子供がおやつを待つようなところがあります。
そして、何よりも嬉しいのは、イメージ以上の仕上がりで、私の前に現れる時。
今回もそんな自信作が、何本も出来ました。

どれが売れるかはわからないけど、あるシリーズを見てスタッフが「全部欲しい!!」
と嬌声を上げました。
私は黙っていましたが…私も全部欲しい!!と内心で思っていましたひらめき

…絵文字って余り好きじゃないけど、今日は何故か絵文字を入れてしまいました。

私は本当にいつもスタッフに恵まれます!それは決してその場限りのお世辞をいわない人たちだと信じられるから…。本当に自分たちが欲しいものを作っていけたら、それは必ずみんなに届くものになることを、私は信じられるのです。

世の中にはクレームを付けることで、自分が仕事をしているという立場を誇示したり
何かが違うと思っても、みんなに合わせていたりする人も少なくありません。
それを処世術と呼ぶ価値観の人は、私の周りにはいません。

展示会には私は最終日に参ります。
いつもそうだけど、私のデザインをイメージ以上に作って下さった方たちと一緒に、お茶を飲み、心からお礼の気持ちを伝えたいと思います。








2008.10.06 Monday

言葉の壁

…といっても外国に行ったわけではありません。行く予定もありません(笑)
今日の言葉の壁とは…そういうつもりじゃないのに、意図していることとは全く違う伝わり方をしてしまう言葉の壁の話です。

私は滅多に行かないけれど、カラオケに行くと「放電状態」になります。歌の歌詞に過剰反応してしまうの。ちょっとした言葉の使い方に引っかかって、頭の中が右往左往して全然楽しめない。
それはもう、亀が生まれたらすぐに砂浜に向かって歩き出すみたいに、どこかに組み込まれたアンテナに勝手に引っかかってしまうものだから仕方がないとあきらめていますが、たま〜に、同じようなアンテナを持っている人に出会います。

そうすると話がどんどん、ややこしくなる。そして、私自身もこんなにややこしかったんだと思い、自己嫌悪に陥ったりする(笑)
言葉は難しい…とことんそう思います。

私は一人で過ごす時間を人よりは多く持っているせいか、ちょっとしたことも深く深く考える癖があります。
そして考えたあげくの結論をいきなり一言で言ってしまうの。
…それが私の話が飛躍すると言われる原因かも知れません。一生懸命伝えようとすると言葉数も多くなり、プロセスも加えるとどんどん話が長くなる。

…そうそう、私の話には何故か相手の期待に答えようとする気がないように受け取られることもしばしば。そこのところはもう、わかっているでしょう。みたいな飛ばし方をしてしまいます。

でもね。世の中には、一番言いたいことの一歩手前くらいで言葉を飲みこんでいる人たちが多いね。私はそこのラインを飛び越えてしまうとき、いきなり叩かれたりします(痛!)…そういう痛みって、結構傷が深かったりするんだ。
そしてきっと、それと同じくらい相手を傷つけているってこと。自覚はあるのです。

でもふと、今気づいたんだけど、別の仕事でも何故か私は最近やたらと「壁」を連発気味だったなあ。自分が見ているものをつい書いちゃう。


それがわかっていても、世間並みな会話でお茶を濁すことが出来ない現場が目の前にあるとき、みんなどうしているんだろう…と途方に暮れます。

まあ、今度何かがあった時はこのブログを読んで下さい…そこに言い訳は書きましたと一言で言ってしまうために…今日はこのテーマで書いちゃいました(笑)

そして、もうひとつ付け加えます。人は元々自然治癒能力があります。傷をつけたり傷ついたりしても、ちゃんと自分で治せるもの。ときどき私は、手縫いで心の傷を縫い付けます。そうするとやたらに、仕事がはかどる、はかどる(笑)







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