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2010.11.11 Thursday

ソウル&ビートユニット「天地人」+「Kyoji」ライブに行く

今日は滅多にない外出…それもダブルで…。

仕事の後に早足で向かったのは、東京駅のすぐそばのコットンクラブ。
ソウル&ビートユニット「天地人」のライブに
Kyoji先生がゲスト出演…これは行かなきゃ…!!
ずいぶん前から予約をして…でも30秒前くらいにセーフで
滑り込んだ。


大人のラウンジ…というか…程よい暗がりとゆったりした客席
ステージとの距離感も近すぎず遠すぎず。
すでに会場はかなりの賑わいを見せていた。
ちょうどステージに向かう「天地人」のメンバーと鉢合わせの時間
だったけど…なんとか間に合ったぞ…。

まずは真骨頂の津軽三味線&和太鼓&ドラム…
音が鳴り始まると一瞬で空気も張りつめた。
以前ブログで紹介したけど黒澤博幸氏は、栄誉ある最高賞の仁太坊賞を
3年連続で受賞している津軽三味線の奏者。
前回は一人ライブだったけど…今回は和太鼓とドラムも加わったユニットで
つい最近パリ公演を果たし、大成功をおさめたと聞く。

黒澤氏のデビュー20周年にバースデー…という今日
まずは古典的な津軽三味線をたっぷり披露。
三味線はもちろんだけど、ステージに置いてある和太鼓と
大館曲げわっぱ太鼓を打ち鳴らす大沢しのぶさんのかっこいいことと言ったら!!
何やら見たことのないパーカッションとドラムを操る大間ジローさんも
とてもいい味を出していた。

それぞれのソロのシーン…頭の中でシャッターを切っている。
これはもう絵描きの習性みたいなもので
知らず知らず画面に落とし込んだりしていた。
大きな動きで見せ、聴かせる和太鼓は、全身がすでに音そのものに
なってるみたいだ。彼女…描いてみたいな…。

津軽三味線の激しさは…私も大好きなもの。
楽器とそれを弾く人…改めて音楽の何たるかを伝えてくる。
それはね。たぶん祈りにも似たもの。


さて…ゲストのKyoji先生が出てくるとまた
いきなり世界がぐるりと回転したような空気になった。
THE LIFE ALBUMのなかから、私もすっかり馴染んでいる
Alone…三味線との掛け合いが興味深かった。

黒澤さんは幾分緊張した面持ちで
な、なんと三味線をピックで弾いている…?

その後…津軽三味線の世界の中へ
Kyoji先生が入っていく…。

これはね…圧巻!!!

どー言えばいいんだろーーー!
まさにそこにはエレキギターで生粋の津軽三味線が流れていたの。
…楽器がどうこうというのではなく
音楽が…というのでもなくソウルが…と言うべきかな…。

大間ジロー氏いわく…竹山(ちくざん)先生がそこにいるような…

…すると謎は解けた。
Kyoji先生ががまだ若かりし頃
弦楽器ならなんでも興味があり、たまたまテレビで放映された
竹山先生の津軽三味線を録音して、それをギターでコピーすることに
熱中した時代があるという。

もちろんそれは一人の練習用。
それを発表する機会もなく時は流れて
まさに今日…その華は咲いた!


詳しいことはわからないけれど一弦から始まり二弦、三弦へと
深くなっていく音…
その表現は、誘い込み突き放し、自在に心のひだに
入り込んでくる。
終わった後、「どこにあんなすごいものを隠してたの?」…と思わず口に出した(笑)

黒澤氏のコメントで
何度かリハをやったけど、すべて即興なので
毎回違った…と。
本番のステージでKyoji先生がいきなり、そのスピリットを全開にする瞬間を
私は何度も目撃しているけど…。
今回のはスペシャル中のスペシャルだった。

行けなかった人は残念だね〜〜。
でもあのシーン…確かにビデオで逐一撮っていたはず…。
いつも会場で顔なじみになった人たちと
あれはなんとしてももう一度リフレインして聴きたい!!と
盛り上がった!!

是非公開していただきたいです!
…天地人さんのサイトに、ライブ本番の映像が時々アップされてるし…。

余韻という言葉があるけど…それは余りの早業で
まだ音が鳴り続けたまま…もう一度、いや何度か聴かないと
どこにも持っていけないような
名残惜しさが残っている。
きっとみんなそうだと思う!
なんとかして欲しいです!!!(笑)

少し落ち着いたので(笑)補足しておきます。
コラボって…それぞれの可能性を広げる力があります。
けれどそれは、決してトリッキーではないもの。
それに尽きるような…。
色々と勉強しました。
それから発見もありました。
ものつくりの血が久しぶりに大騒ぎです(笑)

帰り道…私はまた自分の引き出しのなかを
覗き込んでいる。
もしかして…私も、しまい忘れたものはないかしら?…と(笑)


コメント
管理者の承認待ちコメントです。
  • -
  • 2010.11.11 Thursday 01:50
管理者の承認待ちコメントです。
  • -
  • 2010.11.11 Thursday 03:02
すごかったですね ... あんなのはじめて

あのあと残って 9時半〜のも聴いちゃいました

行ってよかった ... ほんとに。
  • 2010.11.11 Thursday 08:37
温子さん、昨日は、お話しさせていただきまして、ありがとうございました。
うれしかったです。
そして、ビデオの公開を、お願いしてくださって、ありがとうございます。
ぜひ、昨日のライブを、映像で見たいです。

昨日のライブは、本当に、素晴らしかったです。
今まで、見たことのない音楽の世界でした。
恭司さんのギターが、まさに三味線になってしまっていたのが、驚きでした。
恭司さんの新しい世界を、見させていただきました。
黒澤さんの三味線とかけ合う演奏も、素晴らしかったです。

目の前で見た、大沢しのぶさんの太鼓を叩く音と、その姿にも、圧倒されました。
大間ジローさんのドラム、パーカッションの音が、耳に残っています。
黒澤博幸さんは、三味線も、作られる楽曲も、好きになりました。
ツボに、はまりました。
本編の最後に演奏された「humn being」に、感動しました。
天地人の「human being」と、黒澤さんの「仁太坊」と、2枚CDを買って、帰りました。

温子さんの文章を、読ませていただきながら、昨夜のライブの場面が、一つ一つ、蘇ってきます。
また、感動がよみがえってきます。
さすが、温子さん。
どうも、ありがとうございます。
温子さん、私も、しまい忘れたものはないか、探してみます。

  • よいとも
  • 2010.11.11 Thursday 15:02
仲ちゃん…そっか…そういう手があったか…(笑)
私も即興だと聞いたので、次はどうなるんだろうと
すごく後ろ髪を引かれながら帰宅しました。

本当に素晴らしかった。
Kyoji先生の引き出し…奥が深いっていうか
引き出しの数が多いっていうか…(笑)

なんかこうしちゃいられない…って気になったのは私だけじゃないでしょう。
悔しいけど挑発されるよね(笑)
でも無条件です…本当に素晴らしかった!
  • atsuko
  • 2010.11.11 Thursday 15:46
よいともさん…とっても楽しい夜でした。
あの時間を共有できたこと…それもすごく嬉しいです。

いつもならもう少し沈静してからペンを持つんだけど
夕べはなだれ込んじゃったな(笑)
これって、すぐに伝えたい!!みたいな気持ちが、前のめりになっていました。

会場がまさにひとつになった瞬間は
魔法がかかるようですね。
…見たことも聞いたこともない世界が広がるのを実感できて
気づかないうちにどこかに空いた空洞のような場所が
埋められていくような感覚がありました。

そうそう私も探しています(笑)
きっとしまい忘れたままになっているもの
みんなどこかにきっとあるんだって思った。

実は今日…私はひとつ見つけました(笑)
すっかり忘れていた絵だけど…(笑)
描きかけて、そのままになってるカンバスとかも
整理しなくちゃ(笑)
またお会いできる日を楽しみに…。
タイムリーで、いつも素敵なコメントをありがとうございます。
  • atsuko
  • 2010.11.11 Thursday 15:59
初めてコメント致します。俣野さんのブログ毎回楽しく拝読させて頂いております。
私事で恐縮ですが、恭司先生が講師をしている音楽学校で甥が恭司先生の授業を受けております。
私も一度、音楽学校に伺った時に恭司先生とお会いする機会を持てまして、初対面にも関わらず、気さくにお話をして下さいまして、とても優しい人柄に感動した事を覚えております。
生演奏も聴く事が出来まして、パワーを頂きました。
俣野さん、これからも益々のご活躍を。
長文にて失礼致しました。
  • たかまん
  • 2010.11.11 Thursday 18:09
たかまんさま…初コメントとっても嬉しく拝見いたしました。
私はKyoji先生の授業風景って想像ができないんだけど(笑)
一度こっそりって訳にもいかないか…(苦笑)
とってものぞいてみたい衝動にはかられます(笑)

私の息子も一時…ほんとに瞬きするような一時
ギターを手にしていました…これは!!…と期待したけど
親の期待は裏切られるためにあるんだと
…思い知っただけで終了…(笑)

以後も以前も…毎回磨きがかかるkyoji先生のステージを見て…
夕べもまた…新しい発見のあるステージに触発され
つたないレポートもどきを一気に書き上げてしまいました(苦笑)

私は縁あって…四半世紀もの長きに渡り
Kyoji先生のギターに励まされ、触発されて…
けれど、全く違う切り口で仕事をしておりましたが
このブログを始めたきっかけも、ちょうどはじめてコラボをしたころから。

ものつくりの習性で、「巣穴」と名付けた地下室のアトリエで
こもりきって仕事をして来たけど、今…その小さな窓から
見える景色がどんどん広がってくるのを実感しています。

Kyoji先生、ますますパワフルになっていますね〜〜。
人生ってやっぱり輝くためにあるんじゃないか…!
ステージを見るたびにふと基本に戻ります。
たかまんさんの人生もますます輝くことを!!
気が向いたら、気楽にコメントを頂戴できれば…と思います。
まあ、何となくつらつらと思いつくまま書いているだけですが
続けて来て良かったと、本当に思います。
心からの感謝を込めて…今日はありがとうございます!!

  • atsuko
  • 2010.11.11 Thursday 21:28
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