ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< November 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 明日は必ずやってくる… | main | 出会い月 別れ月 >>
2009.11.23 Monday

マイヤ・プリセツカヤ…闘う白鳥

  ロシアのボリショイ・バレエ団のプリマ…マイヤ・プリセツカヤの踊りには記憶があった。けれど名前には全く記憶がなかった。
 とある方に「知ってる?」と聞かれて「知らない」と答えたけれど、映像を見たら…ああこの人…と深い記憶が飛び出して来た。

 その長い手や足の表現力は、独特で力強く…どんな言葉よりも激しく雄弁。
 私も子供の頃から、結構長い間「踊る」ことに熱中した時代があった。 確か小学校に入学して2年目の春。私はとあるバレエ団の門を叩いた。クラシックよりもオリジナルの創作舞踊を主体にしたバレエ団だったので、伝統を重んじるバレエとは少し違っていて…もう少し前衛的な踊りに興味を持っていた。

 その後高校生になってからも私は、部活で創作舞踊と向き合うようになった。密かに心の奥では、叶うなら「振り付け師」になりたいと思っていた。
 けれど人生は、思わぬ方向に一転する。ドクターストップ…私の足には先天的な関節の奇形があり、過激な運動は避けるようにと宣告された。
 その後私は、ずいぶん長いこと、どんな踊りも正視できない時期が10年以上続いた。

 …けれど彼女の大胆な手の動きには、見覚えがあった。人には最初から備わっているものがある。この人の場合もそうだと思う。
 もちろん、だからといって、どんな才能も磨かなければ光らない。つい最近、そんな彼女の人生の断片も紹介している一本のビデオが、巡り巡って、私の手元に届いた。

 マイヤ・プリセツカヤの人生のスタートには、スターリンの粛正によって処刑された父、女優だった母も投獄され…まさに凄まじい人生の幕が切って落とされていく。彼女の激しい表現のルーツのようなものに触れたとき…反骨精神こそがエネルギーの源になっているのだと納得した。
 逆境のように見える時代をバネにして、大輪の花は咲く。それは高潔な魂へと昇華して行くようだ。
 文学も音楽も絵画も…芸術として、くくられるものは…その時代が厳しければ厳しいほど、傑作が生まれる…と感じるのは私だけだろうか…。人々が必要とするものも時代によって、明らかに異なっていると思う。

 俗にいうハングリー精神とは違う何か…それはやはり、反骨精神が一番近いような気もするけれど…昇華して行く過程では、その精神は決して外に向かうものではなく、より内側の表現へと矛先を向けて行く。
 観るものを金縛りのようにさせる吸引力は、自分自身を完璧なまでに統制するストイックさの現れでもある。
 そして、何よりも驚いたことは、私が観たビデオは70才をとっくに過ぎたときのもの…しかもそのときも現役で踊り続けていたということ。
 若い頃とはまた違う表現力を身に付け、伝統の持つ重圧からも逃れて、新たな自由を求めてやまない表現には、ただただ圧倒された。彼女の生き様から得た哲学のようなものも見応えがあった。
 サン・サーンス作曲の「白鳥」に振り付けされた「瀕死の白鳥」がアンナ・パヴロワのために作られたのは余りにも有名な話だけれど
その後マイヤ・プリセツカヤが、独自の視点で踊った「瀕死の白鳥」も彼女の生き様を彷彿とさせている。
 今、読みたい本の一冊…「闘う白鳥」とても暗示的なタイトルだと思った。

 
コメント
リトルダンサーというイギリス映画があります。是非ご覧になって下さい。
私の白鳥は「白鳥の湖」です。

冬になると観たくなる映画です(^_^)
  • Bb
  • 2009.11.24 Tuesday 06:50
Bbさん…早速観てみようと思います!ありがとうございます。楽しみ…。
実は昨日からブログへの記事の投稿が停止状態になっています。
コメントは大丈夫なんだけどなあ…。
原因は調査中…でも返事が来ない〜。
こういうのって結構ストレスですよね(笑)まっ、一休み…ということで。
ではまた…いつもありがとうございます(ぺこり)



  • Atsuko Matano
  • 2009.11.24 Tuesday 20:01
温子さん。お気持ちわかります〜(^^;
ある意味、ほんとストレスになりますよね〜。
でも気にしない気にしない。
ところで、面白いことにですね、
実は前回の書き込みは携帯電話からだったの長く書けなかったんですが・・・
私、ちょうど「リトル・ダンサー」を見返していたんですよ。
映画の中に「白鳥の湖」が流れる場面があって・・・大好きな場面なんですが。
その後に温子さんのブログを読むと・・・
びっくりしちゃいまして。シンクロってあるんだなーってしみじみしちゃったんです。
マイヤさんのダンス、見たことはないけれど聞いたことあります。本、面白そうですね!読んでみたくなりました♪

こちらこそいつもありがとうございます(^^


  • Bb
  • 2009.11.25 Wednesday 02:19
Bbさん…実は私も…Bbさんがベレーを編みはじめたのと、私も編みはじめてたのベレー帽(笑)
それも同じ日です…。
私のはテキトーなんで、あんなにすごくはないけど…シンクロ?

リトル・ダンサー…ちょっと今は、借りちゃうとこらえ性がないもので…(笑)
目の前の急ぎの仕事を仕上げたら、是非観たいと思ってます!
75才現役のダンサー…本当に素晴らしいですよ。
Macはまだ変です…ウジウジ(笑)とウズウズが同時に押し寄せてる(笑)
  • Atsuko Matano
  • 2009.11.25 Wednesday 02:42
コメントする








 
この記事のトラックバックURL
トラックバック
Powered by
30days Album