My Diary 撮りたいのが止まらないシリーズより
平成5年(1993年)に主婦の友社から刊行されたMy Diary。
それまでに描いた様々なグッズのデザイン画やカレンダーの挿画などが収められています。
残念ながら今はもう、販売はされていませんが、
丁度この仕事を始めてから10年目の節目の年に、レイアウトも全て私自身が手掛けたダイアリーです。
たしかこの本を出版する少し前、私は大きなスランプと向き合っていました。
10年間、アトリエにこもりきりで私のオリジナルって何だろうと、
外に目を向けることなく、内側に向かってひたすら筆を走らせた日々。
ある日、その筆がピタリと止まりました。
人よりもかなり遅れて出産をして、育児と仕事の狭間でボロボロになっていた日のことでした。
突然心が、糸が切れた凧のようにどんどん自分から遠くに離れていくような感覚がありました。
デザイナーは10年が限界。
そんな言葉もいつも私の耳元でささやかれていたように思います。
当時はすべてがアナログの時代。
私は毎日、目の前の画面と向き合うだけで精一杯。
そこに育児が加わったことで、心のバランスが取れなくなっていたのかもしれません。
その日からすでに25年の歳月が流れました。
おかげさまで、今も私は同じ仕事の現場にいて
ものつくりと向き合っています。
人生は有限であるからこそ愛おしいもの。
今日はしみじみ、そんなことを思っています。
↑このイラストはプリントのトートバッグ用に描きました。
白を抜きにすると、5色でプリントできるように版分けをしながら描いた記憶があります。
↑これも小さなランチバッグのプリント用。
これも6色以内で収めています。
↑これは子供用の絵本の挿絵。
どれも思い出深いものがあります。
実は私は今までずっと、自分の仕事をなるべく振り返らないように
心がけて生きてきたと思うの。
新しいものを生み出すためにね。
けれど振り返ってみると、逆にちゃんと卒業できる自分がいます。
そして変わらないことと言えば
昔も今も、がむしゃらなほど一生懸命だってこと(笑)
それから、そんな私をずっと支えてくださった皆様が
今も変わらず支えてくださっているということ。
さて、一日遅れのバレンタインデーに告白します♪
心から感謝と尊敬をこめて
謹んで I LOVE YOU!です♥
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